四国にいると、なかなか馴染みがないが、
低価格メニュー提供のイタリア料理の店「サイゼリヤ」を一代で国内店舗数860店(2011年2月末現在)、
中国など海外に約80店を築いた人物が書いた本。第1章「客席増」がすべて、というタイトルから心くすぐられる。
〈私は創業期から、お客様が喜んでくれているかどうかを「客数」という数値に置き換えて考えてきた。
(略)抽象的に「顧客満足度を高めよう」などと言うより、はるかに客観的に検証できる。
何らかの試みで客数が増えれば、それはお客様が喜んでくれている正しい行動だと考えて継続する。
一方、客数が下がれば、間違った行動だったと認め、それをやめれば良いわけだ〉
そして、低価格で提供しつづけるために、つねにカイゼンをおこない生産性を追求していく。
店舗における具体的な内容は
'@作業の単純化'A便利道具の開発'Bスタッフの多能工化に分別される。
第2章十分な利益を確保するためには、では、
儲かる仕組みづくりを生産性・財務・仕入・計画立案・店舗立地等の項目で紹介していく。
例えば、適正な利益を確保するため「人時生産性」(1日の粗利益額÷従業員の1日の総労働時間)を重視。
同業界水準の倍を目指し、既にグループ内では、それに達している店舗もあるという凄さ。
〈私に言わせれば、仕事とは「作業」の集まり。
その作業の中で、時間がかかるものを短くできないか、無くせないかと感がることが、一番の効率化だ。〉と言い切る。
そして、店長の最重要な仕事について
〈過去の売り上げ推移から予測される来店客数と店舗スタッフの能力から算出される
1週間単位のスタッフの総労働時間(=1週間の人件費)内で、月曜日から日曜日までの人員配置を決め、
それを守ることだ〉と断定する。
第3章リーダーと組織の在り方では、社会に貢献するような目標をもつことや商圏調査の大事さを説いてくれる。
2011年7月発行の本だが、とても参考になる。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥2,199¥2,199 税込
ポイント: 22pt
(1%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon 販売者: BOOK OF LIFE
新品:
¥2,199¥2,199 税込
ポイント: 22pt
(1%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon
販売者: BOOK OF LIFE
中古品: ¥1
中古品:
¥1

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ 単行本 – 2011/7/25
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,199","priceAmount":2199.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,199","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"D%2BMBgMmRH%2BpUCWZN3QbCiXnmHK7DJrZazg8DhkkCAQlQXS1jHnwu%2FZ1Sq8eyuM1vwsWLvl1gLkAj4Ulyzy6PYzChQ%2BvXD560q%2F47xfgVijofpCZX7mumTU5SFvbC3wP32fmY4TV5HFbsvZnVlU8pSOXPSIHMsz9zILh51djWhBuG8FOCi3amr766YWi2koVA","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1","priceAmount":1.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"D%2BMBgMmRH%2BpUCWZN3QbCiXnmHK7DJrZa6JefoZirHhxnfehBwpYlnCf79vpZ5xqwPyU3vlpx2URefZkObIBr1Zvq8AXYW7SBR0EGCapECU9SGI7iQIsTkfjfsFBTp3a0WsB0CTk%2FQhHNjUSj0AF3l5jHZ2v9wkUk8xBYQRxFBJcwdQZyGiYjeQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
サイゼリヤの「ミラノ風ドリア(299円)」は、なぜ1,000回以上も改良を加えているのか ―。外食業界随一の収益力を誇るサイゼリヤの創業者、正垣泰彦氏が「日経レストラン」誌上で続ける大人気連載がついに書籍化!「安心感を与える値付け」「ヒットを生む2つの大原則」「儲かる店を作る財務」「値下げの限界点を見極める」「他店舗化のポイント」「人材の育て方」「自社の強みをどう磨き抜くか」といった、マーケティングや経営に携わる誰もが直面する課題について、正垣氏がその解決策をズバリ解答。合理的で明快な考え方に度々ハッとさせられる、ビジネスパーソン必携の1冊です。
■「はじめに」より抜粋
ただし、「自分の店の料理はうまい」と思ってはいけない。それこそが悲劇の始まりだと私は思っている。なぜなら、「自分の店の料理はうまいと思ってしまったら、売れないのはお客が悪い。景気が悪い」と考えるしかなくなってしまうからだ。商売とは、お客様に喜ばれるという形で社会に貢献し続けることなのに、そんな風に考えてしまったら、もう改善を進められなくなってしまう。
別の言い方をすると、「良いモノは売れる……」という考え方は、地球の周りを太陽や惑星が回っているという昔の世界観「天動説」と同じだ。自分たちにとって都合良く世界を見ようとするのではなく、物事をありのままに見ようと、我々は努力しなければならない。科学は実験を通して、自分の仮説(思い込み)が間違っていることを教えてくれる。<中略>だから、我々もより良い状態を目指し続けなければならない。
本書のタイトル「おいしいから売れるのではない。売れているのがおいしい料理だ」には、目の前の現実を謙虚に受け入れて、本当にお客様が満足されることは何かを見極めようという私の思いを込めている。かけがえのない人生の中で、商売を通して社会に貢献し、仲間と楽しく仕事をしていきたいと思っているすべてのビジネスパーソンに、この本が少しでも役立ってくれれば、これ以上の喜びはない。 正垣泰彦
■「はじめに」より抜粋
ただし、「自分の店の料理はうまい」と思ってはいけない。それこそが悲劇の始まりだと私は思っている。なぜなら、「自分の店の料理はうまいと思ってしまったら、売れないのはお客が悪い。景気が悪い」と考えるしかなくなってしまうからだ。商売とは、お客様に喜ばれるという形で社会に貢献し続けることなのに、そんな風に考えてしまったら、もう改善を進められなくなってしまう。
別の言い方をすると、「良いモノは売れる……」という考え方は、地球の周りを太陽や惑星が回っているという昔の世界観「天動説」と同じだ。自分たちにとって都合良く世界を見ようとするのではなく、物事をありのままに見ようと、我々は努力しなければならない。科学は実験を通して、自分の仮説(思い込み)が間違っていることを教えてくれる。<中略>だから、我々もより良い状態を目指し続けなければならない。
本書のタイトル「おいしいから売れるのではない。売れているのがおいしい料理だ」には、目の前の現実を謙虚に受け入れて、本当にお客様が満足されることは何かを見極めようという私の思いを込めている。かけがえのない人生の中で、商売を通して社会に貢献し、仲間と楽しく仕事をしていきたいと思っているすべてのビジネスパーソンに、この本が少しでも役立ってくれれば、これ以上の喜びはない。 正垣泰彦
- ISBN-104822233480
- ISBN-13978-4822233488
- 出版社日経BP
- 発売日2011/7/25
- 言語日本語
- 寸法16.8 x 13 x 1.6 cm
- 本の長さ208ページ
よく一緒に購入されている商品

対象商品: おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ
¥2,199¥2,199
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
¥825¥825
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
在庫あり。
¥902¥902
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り6点 ご注文はお早めに
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
サイゼリヤ会長。1946年兵庫県生まれ。67年、東京理科大学在学中にレストラン「サイゼリヤ」開業。68年の大学卒業後、イタリア料理店として再オープン。その後、低価格メニュー提供で飛躍的に店舗数を拡大。2000年東証1部上場。国内店舗数860店(2011年2月末現在)、中国など海外に約80店を展開している。
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2011/7/25)
- 発売日 : 2011/7/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4822233480
- ISBN-13 : 978-4822233488
- 寸法 : 16.8 x 13 x 1.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 300,947位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この人らしいよ。
中国の小麦の事件や
オーストラリアの為替の事件がなかったら良かったのに。
この人を成長させたのは
お母さんだから
お母さんの話をもっと聞きたかったね。
食べてみて美味しい料理は1つもないけど
お客が来るのはドリンクバーのおかげでしょう。
レタス畑も福島に作る意味が解からない。
いずれ
サイゼの名前の前にAGFと付かない事を祈りたい。
中国の小麦の事件や
オーストラリアの為替の事件がなかったら良かったのに。
この人を成長させたのは
お母さんだから
お母さんの話をもっと聞きたかったね。
食べてみて美味しい料理は1つもないけど
お客が来るのはドリンクバーのおかげでしょう。
レタス畑も福島に作る意味が解からない。
いずれ
サイゼの名前の前にAGFと付かない事を祈りたい。
2011年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サイゼリアはなぜ、こんなに安くして利益を出していけるのか思うかもしれない。その秘密がぎっしり書かれた本
●自分の店の料理が美味しいと言ってはいけない。そうしたら悲劇の始まり。なぜなら、自分の店の料理がうまいと思っていたら、売れないのはお客さん、景気が悪いということにしてしまう。
●サイゼリヤでは店長に売り上げを目標にしていない。水道費や人件費などの経費をコントロールすることだ。
●売り上げが増えなくても、経費が減れば利益は増える。飲食店ならメニューを絞ることが一番の無駄を減らすことになる
。
●全品300円という居酒屋が増えている。いくらかかるかわからない状態というのはお客さんにストレスを与える。ポイントは価格の差を広げすぎないこと
。
●飲食店経営者のなかにはこのやり方は大手だからうちでは真似できないという人がいる。そんなことをやっている人は経営者には向いていない。この不況だからこの他店の視察の重要度は増すばかり。そして、なぜその店はそうしているのか、なぜ自分の店と違うのかの因果関係を調べることだ。
●サイゼリヤがこの不況に成長しているのはただ安からではない。同様の価格設定をしているレストランチェーンがあるが、失敗している。サイゼリヤが成功している理由はコストパフォーマンスの高さにある。安かろう悪かろうではなく、安くてうまいと消費者に思わせることに成功しているのだ。原料材費を絶対のケチらない。実際のところ、原価率は35.5パーセントと競争他社と比べて4ポイントたかい。
●同社がコストを削るのは原材料以外のところだ。あらゆる無駄をなくして低価格をじつげんしている。
●飲食店でバラつきがでる理由は店舗で作業する人の能力にある。店舗の作業はできるだけ簡単なものにし、差の出る部分はすべて加工工場でおこなっている。
●増すばかり自分の店とよく似た店比較するこは参考になる。しかし、勘違いしてはいけないのが、効率が悪かったとしてもそれは人にあるのではない。作業にあるのだ。
●仕事とは作業の集まり。その中で時間がかかるものは短くできないか、なくすことが出来ないかと考えることが効率化。
●仕入れ業者から少しでも安くしれようと頑張る人がいるが、それは時間の無駄だと思う。そもそも、買い叩くことでこちらが長期的にとくをすることは無理じゃないかと思う。何が一番大切かというと、業者に対して食材の品質の下限をきめて、それ以下の製品は持って来させない。
●値下げをするなら期間限定ではなく、その価格で売り続けるべきだ。なぜなら、いったん値下げして安く食べられるようになった料理を、またもとの価格で食べないといけなくなった消費者は損した気分になる。
●食材の品質を落として、仕入れを下げて利益を増やす。これは一番やってはいけないこと。
●料理の味は80パーセントは食材のできまる。だからサイゼリヤは、温度、湿度、経過時間、食材への振動など徹底的にこだわる。
●食材に十分にコストをかけることで、粗利利益を過剰に取らず、お客さんに還元するから店を長く続く。
●私が海外進出を経験して改めて思うことは、利益がしないということは社会への貢献が不十分だということ。
●頭の良い人は、私のように「毎日でも食べられて、体が自然に元気になる料理を世界に提供したい」といった夢みたいな話はしない。周囲の人に、バカだと思われたくないからだろう。でもずっと話を聞いていると、その夢の現実に力を貸したくなるようだ。優秀な人材が続々とサイゼリヤに中途入社してくれたのはそのためだと思う。だから、皆さんは金儲けとか私利私欲ではなく、仲間を幸せにしたいとか、社会に貢献するといったような目標をもつことをすすめる。そして、自分の描くビジョンを照れずに言い続けること。
●自分の店の料理が美味しいと言ってはいけない。そうしたら悲劇の始まり。なぜなら、自分の店の料理がうまいと思っていたら、売れないのはお客さん、景気が悪いということにしてしまう。
●サイゼリヤでは店長に売り上げを目標にしていない。水道費や人件費などの経費をコントロールすることだ。
●売り上げが増えなくても、経費が減れば利益は増える。飲食店ならメニューを絞ることが一番の無駄を減らすことになる
。
●全品300円という居酒屋が増えている。いくらかかるかわからない状態というのはお客さんにストレスを与える。ポイントは価格の差を広げすぎないこと
。
●飲食店経営者のなかにはこのやり方は大手だからうちでは真似できないという人がいる。そんなことをやっている人は経営者には向いていない。この不況だからこの他店の視察の重要度は増すばかり。そして、なぜその店はそうしているのか、なぜ自分の店と違うのかの因果関係を調べることだ。
●サイゼリヤがこの不況に成長しているのはただ安からではない。同様の価格設定をしているレストランチェーンがあるが、失敗している。サイゼリヤが成功している理由はコストパフォーマンスの高さにある。安かろう悪かろうではなく、安くてうまいと消費者に思わせることに成功しているのだ。原料材費を絶対のケチらない。実際のところ、原価率は35.5パーセントと競争他社と比べて4ポイントたかい。
●同社がコストを削るのは原材料以外のところだ。あらゆる無駄をなくして低価格をじつげんしている。
●飲食店でバラつきがでる理由は店舗で作業する人の能力にある。店舗の作業はできるだけ簡単なものにし、差の出る部分はすべて加工工場でおこなっている。
●増すばかり自分の店とよく似た店比較するこは参考になる。しかし、勘違いしてはいけないのが、効率が悪かったとしてもそれは人にあるのではない。作業にあるのだ。
●仕事とは作業の集まり。その中で時間がかかるものは短くできないか、なくすことが出来ないかと考えることが効率化。
●仕入れ業者から少しでも安くしれようと頑張る人がいるが、それは時間の無駄だと思う。そもそも、買い叩くことでこちらが長期的にとくをすることは無理じゃないかと思う。何が一番大切かというと、業者に対して食材の品質の下限をきめて、それ以下の製品は持って来させない。
●値下げをするなら期間限定ではなく、その価格で売り続けるべきだ。なぜなら、いったん値下げして安く食べられるようになった料理を、またもとの価格で食べないといけなくなった消費者は損した気分になる。
●食材の品質を落として、仕入れを下げて利益を増やす。これは一番やってはいけないこと。
●料理の味は80パーセントは食材のできまる。だからサイゼリヤは、温度、湿度、経過時間、食材への振動など徹底的にこだわる。
●食材に十分にコストをかけることで、粗利利益を過剰に取らず、お客さんに還元するから店を長く続く。
●私が海外進出を経験して改めて思うことは、利益がしないということは社会への貢献が不十分だということ。
●頭の良い人は、私のように「毎日でも食べられて、体が自然に元気になる料理を世界に提供したい」といった夢みたいな話はしない。周囲の人に、バカだと思われたくないからだろう。でもずっと話を聞いていると、その夢の現実に力を貸したくなるようだ。優秀な人材が続々とサイゼリヤに中途入社してくれたのはそのためだと思う。だから、皆さんは金儲けとか私利私欲ではなく、仲間を幸せにしたいとか、社会に貢献するといったような目標をもつことをすすめる。そして、自分の描くビジョンを照れずに言い続けること。
2014年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベッケンバウアーの「強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ」を彷彿とさせる題名だ。
子どもの希望で日頃から利用しているが、ただ利用しているだけでは見えないところが多くあり、勉強になる。自前の研究開発投資、設備投資が飲食業でも必要であることを実感した。
利用しているうちに自分も気がついたが、とにかく、飽きない味であると痛切に感じる。
これを正垣氏は、こう表現している。
「料理をシンプルにしていくことで、お客様の来店頻度が高まり、小商圏でも店を運営できるが、同時に価格も安くしていかなければならない。」
これは、「イノベーション・オブ・ライフ」で記述されていた、IKEAが顧客の「用事」に応じてその用事を片付けているから、他の追随を許さないという話と関連していると感じた(普段飯の提供というニーズに応えている店は意外にない)。
感心しながら読んだのだが、他にもこんな点が興味深い。
・原材料費をけちらず、原価率が35.5%と他よりも高いというのは頷ける。値段と品質のバランスに対する満足度は極大化されている印象だ。
・全工程を管理することで不良品を減らすというのは、製販一体が一番儲かるというのと通じる話だと感じた。国内に農場(野菜、米)を持っているのとは知らなかった。様々な飲食、小売りが農業に投資しようとしていること自体は大変よいことと思う。
・スパゲッテイーは、店舗では、ゆでることをしないでソースを混ぜて加熱すればお客に出せる状態で店舗に配送されているという。ダブルで頼んでも価格面で殆どメリットがないのが、唯一不思議に思っているところだが、仕組みの方からは分からなかった。
・味は素材80%、料理人の技量などが残りというのは、味のバラツキがないところを見るとなるほどね、という感じ。従って、よい業者と付き合わなければならないが、それでも検品は相当厳しくしているという。
・なぜイタリア料理かというと、世界で一番食べられている野菜、穀物が、それぞれトマトと小麦と言うことで、それならイタリア料理と言うことになったらしい。
・現場でくたくたになるまで働くというのは、経営者や店長の本来の役割ではない。経営者や店長の仕事は「考える」ことだ、というのは名言。
慣れていない従業員のサービスはご愛敬として、子どもと一緒に両親を連れて行ったら、結構気に入って2人でも使っているようだ。サイゼリヤ恐るべしである。地場の飲食店には厳しい時代かもしれない。
子どもの希望で日頃から利用しているが、ただ利用しているだけでは見えないところが多くあり、勉強になる。自前の研究開発投資、設備投資が飲食業でも必要であることを実感した。
利用しているうちに自分も気がついたが、とにかく、飽きない味であると痛切に感じる。
これを正垣氏は、こう表現している。
「料理をシンプルにしていくことで、お客様の来店頻度が高まり、小商圏でも店を運営できるが、同時に価格も安くしていかなければならない。」
これは、「イノベーション・オブ・ライフ」で記述されていた、IKEAが顧客の「用事」に応じてその用事を片付けているから、他の追随を許さないという話と関連していると感じた(普段飯の提供というニーズに応えている店は意外にない)。
感心しながら読んだのだが、他にもこんな点が興味深い。
・原材料費をけちらず、原価率が35.5%と他よりも高いというのは頷ける。値段と品質のバランスに対する満足度は極大化されている印象だ。
・全工程を管理することで不良品を減らすというのは、製販一体が一番儲かるというのと通じる話だと感じた。国内に農場(野菜、米)を持っているのとは知らなかった。様々な飲食、小売りが農業に投資しようとしていること自体は大変よいことと思う。
・スパゲッテイーは、店舗では、ゆでることをしないでソースを混ぜて加熱すればお客に出せる状態で店舗に配送されているという。ダブルで頼んでも価格面で殆どメリットがないのが、唯一不思議に思っているところだが、仕組みの方からは分からなかった。
・味は素材80%、料理人の技量などが残りというのは、味のバラツキがないところを見るとなるほどね、という感じ。従って、よい業者と付き合わなければならないが、それでも検品は相当厳しくしているという。
・なぜイタリア料理かというと、世界で一番食べられている野菜、穀物が、それぞれトマトと小麦と言うことで、それならイタリア料理と言うことになったらしい。
・現場でくたくたになるまで働くというのは、経営者や店長の本来の役割ではない。経営者や店長の仕事は「考える」ことだ、というのは名言。
慣れていない従業員のサービスはご愛敬として、子どもと一緒に両親を連れて行ったら、結構気に入って2人でも使っているようだ。サイゼリヤ恐るべしである。地場の飲食店には厳しい時代かもしれない。
2016年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルから驚きですが、読んで納得という感じでした。
岡崎勉明さんのスピーチの中で聞いたかと思いますが、
そこで気になって購入しました。
すべての格言がすてきです!!
岡崎勉明さんのスピーチの中で聞いたかと思いますが、
そこで気になって購入しました。
すべての格言がすてきです!!
2011年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、サイゼリヤの創業者正垣氏自身が、サイゼイヤの経営の考え方を記したものである。雑誌に連載したものを集めたものであるが、マーケティング、オペレーション、人材資源管理の3つにまとめてあり、読みやすい。こういった本の性格上、本書に貫かれた主張があるわけではないが、全体を流れるものは伝わってくる。要するに、正垣氏は、社会に貢献するような事業を科学的にやっているということだ。タイトルの「おいしいから売れるのではない、売れているのがおいしい料理だ」とは、おいしさを評価するのは顧客で、店側ではないという意味。科学的、客観的な視点が重要という彼の考え方を表している。
印象に残った点は、第一に、無駄をなくすのに一番効果があるのは、何かを改善するのではなく、やめてしまうことという考え方。これは「引き算の経営」と言われるスーパーホテルと重なる。第二に、メニューの品ぞろえ管理は、最終的な料理ではなく、使う食材単位で管理していることである。2つの料理を品揃えしても、同じ食材を使っていれば、調達に規模の経済が効くし、オペレーションも単純化される。サイゼリヤには、トマト味が多いのは、そのためである。今に、トマト入りのトマトスープ、トマトソースのトマトサラダ、そしてトマトジュースなんてセットメニューが出るかも、というのは冗談だが、極端に言えばそういうことである。あの値段で利益がでるのは、そういうところに秘密があるようだ。
想定読者は、レストラン経営をしている人だろう。チェーン化していない個人経営の店でも十分参考になる知見が多い。
印象に残った点は、第一に、無駄をなくすのに一番効果があるのは、何かを改善するのではなく、やめてしまうことという考え方。これは「引き算の経営」と言われるスーパーホテルと重なる。第二に、メニューの品ぞろえ管理は、最終的な料理ではなく、使う食材単位で管理していることである。2つの料理を品揃えしても、同じ食材を使っていれば、調達に規模の経済が効くし、オペレーションも単純化される。サイゼリヤには、トマト味が多いのは、そのためである。今に、トマト入りのトマトスープ、トマトソースのトマトサラダ、そしてトマトジュースなんてセットメニューが出るかも、というのは冗談だが、極端に言えばそういうことである。あの値段で利益がでるのは、そういうところに秘密があるようだ。
想定読者は、レストラン経営をしている人だろう。チェーン化していない個人経営の店でも十分参考になる知見が多い。
2011年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サイゼリア創業経営者のお話
学生時代に創業して一部上場させるまで会社を育てた方
僕の在籍する会社も同じく一代で創業⇒一部上場なんですが
随分と手法は違うなと感じます
ただ共通する点は人を大事にするという事でしょうか?
(但し、厳しい)
具体的な業務改善についても
ここまで書いてもいいのかな?というくらい考え方を公開してくれています
お値段以上です
-----------
僕の他のレビューとのバランスを取るため評価を下げます
学生時代に創業して一部上場させるまで会社を育てた方
僕の在籍する会社も同じく一代で創業⇒一部上場なんですが
随分と手法は違うなと感じます
ただ共通する点は人を大事にするという事でしょうか?
(但し、厳しい)
具体的な業務改善についても
ここまで書いてもいいのかな?というくらい考え方を公開してくれています
お値段以上です
-----------
僕の他のレビューとのバランスを取るため評価を下げます