聖徳太子の事績を東アジア史の中でとらえる著者の試みである。
中でも興味をひいたのは、「任那日本府」の、日本と三韓関係史のなかでの役割。任那の存在と歴史は現代でもなかば政治的にタブー。
著者は、中国をふくめ、日本書紀、三国史記などの古代の歴史書にぴったりよりそって、原文、翻訳、解説と、紹介している。日本と百済、百済と新羅、新羅と日本がこの「任那」問題を中心にして、戦争、遠征、九州への出兵をしたりしている。
任那日本府の滅亡とその失地回復は、日本の王家の宿願であった。台頭してくる高句麗を中心とした三韓関係、曽我と物部戦争に進展する日本の政治のなかで重要な問題となっていたことがわかる。
この問題だけでも本書は面白い。
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聖徳太子 1 (集英社文庫) 文庫 – 1993/4/15
梅原 猛
(著)
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聖徳太子の悲劇とは何か?理想に燃えて律令・文化国家建設に向けて立ちあがった青年政治家の太子。その実像と時代の謎に緻密な論証とユニークな推理で迫った四部作。(解説・上田正昭)
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1993/4/15
- ISBN-104087480232
- ISBN-13978-4087480238
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登録情報
- 出版社 : 集英社; 第一版 (1993/4/15)
- 発売日 : 1993/4/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 416ページ
- ISBN-10 : 4087480232
- ISBN-13 : 978-4087480238
- Amazon 売れ筋ランキング: - 410,504位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 3,474位集英社文庫
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2010年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2002年3月5日に日本でレビュー済み
聖徳太子の人物像をすぐに知れるものではないが、当時の日本の外交政策や聖徳太子がどのように日本をつくろうとしていたかを探る導入部分。高句麗、百済、随などの歴史についてもおそらく、他の本より詳しく論じられているのではないかと思う。そして、様々な史料の比較も怠っていないので、
自分の思うところも比較しながら読み進めるものだと思う。作者は強い信念をもって書いてはいるが、史料を多角的に検討、比較してより矛盾のないものを正論として考えるあたりは、客観的に歴史を捉えていて作者に影響される部分は少なく、聖徳太子の時代の日本のみならず、中国、朝鮮にも興味をわかせる作品になっている。
自分の思うところも比較しながら読み進めるものだと思う。作者は強い信念をもって書いてはいるが、史料を多角的に検討、比較してより矛盾のないものを正論として考えるあたりは、客観的に歴史を捉えていて作者に影響される部分は少なく、聖徳太子の時代の日本のみならず、中国、朝鮮にも興味をわかせる作品になっている。