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成功は一日で捨て去れ 単行本 – 2009/10/15

4.0 5つ星のうち4.0 160個の評価

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その安定志向が会社を滅ぼす──。現状を否定し、社内改革への挑戦を続けるユニクロ。経営トップが明かす悪戦苦闘の記録。六年ぶり、待望の最新経営論。
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商品の説明

抜粋

はじめに

 日本国内のメディア各社が「ユニクロ一人勝ち」と書きたてて1年以上経つ。
 金融破綻の先触れとなったリーマンショック以降、世界中の多くの小売業の業績が低迷するな
か、ユニクロの業績はある程度好調を持続してきた。それは決して「一人勝ち」と呼べるような
成功ではなく、まだまだまったくの未完成であり、今現在も日々悪戦苦闘している最中である。
成功など程遠い、と思っている。
 ただし、明るい希望と高い志を持って仕事をすれば、もがき苦しむなかでも一歩一歩現状が改
善され、自らも会社も成長していくものと考えている。結局、何をするにしても王道は無く、い
つでもどこでも地を這うような地道な努力が必要なのである。
 世の中にはさまざまな経営者がいるが、最近は「成功」というものを取り違えている人が増え
た気がする。本当は大した成功でもないのに、自分が相当大きなことをやり遂げたような錯覚を
しているのだ。これらは、決して「成功」と呼ぶべきものではなく、むしろ「成功という名の失
敗」をしたのではないだろうか。ちょっとした成功なら、すぐに捨て去るぐらいの強い意志が必
要だ。一番大事なお客様そっちのけで、小さな成功だけで満足していてはいけない。
「成功」は、そう呼ばれた瞬間から陳腐化していくものである。経営環境が絶えず変化している
ので、人真似の考え方や方法、あるいは他人任せという安易な手法を繰り返すだけでは絶対に成
功などしない。自他ともに成功事例の復習は、無意味なのだ。
 そもそも世の中に成功の秘訣や方程式などは存在しないし、成功という目の前のまやかしにと
らわれたり、過去の小さな成功にしがみつこうとしている限り本当の成功などありえない。ちょ
っとうまくいった程度で成功したと勘違いしてはならない。ぼくもよく自戒している。
 ちょっとした成功は満足に通じ、満足はやがて安定志向につながる。あらかじめ計画する安定
成長などはありえない。さらに大きな本当の成功に向かって経営者自らが手足を動かし、もがき、
挑戦し続けなければ安定成長さえおぼつかないだろう。

 前著『一勝九敗』を出版したのは今から6年前、2003年11月のことである。
 フリースブームの影響で2001年8月期決算までは連続して増収増益とともに驚異的な売上
と利益の伸びを示したものの、ブームが去ったのちの02年8月期では上場以来初の減収減益決算
を迎えた。世間一般の見方では、「ユニクロの危機」と言われた。しかし、ユニクロ最大の危機
は、実はその先にあった。
 ブームはいずれ去ると思っていたので慌てることはなく、普段通りの地道な努力を積み重ねて
きた結果、03年8月期には底を打ち、04年8月期は増収増益だった。しかし翌期の05年8月期は
「増収減益」となってしまった。革新的なことに挑戦した結果の「減益」ではないので、最悪だ。
売上が反転し安定成長志向という病にかかり、増収減益になったときこそ、会社の将来を決する
最大の危機だと悟った。いったんは会長に退いたぼくは、3年で社長に復帰し、各現場をすべて
見て回った。かつてのベンチャースピリッツを忘れ、大企業病にかかってしまった社内の現状を
目にして、このままでは会社がつぶれると思った。
「第二創業」のテーマを掲げ社内の構造改革に乗り出し、いろんな手を打っていった。この本は
その挑戦の手記といってよい。挑戦といえば聞こえはよいが、もっと泥臭い悪戦苦闘の記録とい
ったほうが正しいだろう。
 会社というのは、何も努力しなければつぶれるもの。常に「正常な危機感」をもって経営しな
くてはいけない。会社を成長発展させようと考えたら、「現状満足」は愚の骨頂だ。現状を否定
し、常に改革し続けなければならない。それができない会社は死を待つだけである。

 08年8月期決算は売上高5864億円、営業利益874億円、経常利益856億円であった。
日々の改善努力の賜物であるヒートテックやブラトップなど高品質な商品を数多く生み出してき
た結果ではあるが、先述した通り「一人勝ち」では決してない。対前年比で十数%アップしただ
けで、売上が2倍、3倍になったわけではない。不況に負けていないというだけのことだ。それ
どころか内実は、相変わらず大企業病の退治、グローバル展開への挑戦、グループ企業の再生の
ために終始している毎日なのである。幸い09年8月期決算も、売上高6820億円、営業利益1
080億円、経常利益1010億円と増収増益の予想である。
 我々は、いま、2020年には世界で一番革新的で経営効率のよい企業となり、売上高5兆円、
経常利益1兆円を達成すべく、日々挑戦を続けている。無謀な目標と揶揄されるかもしれないが、
あらゆる水準をあげていき、ユニクロをはじめとする我々グループが真のグローバルブランドに
なることができれば達成可能だと考えている。
 何度も言うが、日々の一歩一歩、あるいは一進一退の悪戦苦闘の連続こそが、将来の姿につな
がっていく。将来を決めるのは現実・現在の自らの行動である。このような我々の苦闘の記録が、
不況で苦しむ多くの企業経営者やビジネスマンの方々の参考になり、「挑戦」する心を取り戻す
きっかけになれば幸いだと思う。

著者について

1949(昭和24)年2月、山口県宇部市生まれ。早稲田大
学政治経済学部経済学科卒。ジャスコを経て、72年、
父親の経営する小郡商事に入社。84年、カジュアルウェ
アの小売店「ユニクロ」の第一号店を広島市に出店し、
同年社長に就任する。91年に社名をファーストリテイリ
ングに変更。94年広島証券取引所に上場し、97年東証第
2部に上場。99年2月には東証1部に上場を果たした。
2002年11月に一旦は代表取締役会長となるも、05年9月、
再び社長に復帰する。現在代表取締役会長兼社長。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2009/10/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/10/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 237ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4104642037
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4104642038
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.8 x 2.2 x 19.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 160個の評価

著者について

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柳井 正
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1949年山口県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、ジャスコを経て、72年に父親の経営する小郡商事に入社。84年にカジュアルウェアの小売 店「ユニクロ」第1号店を広島市内に出店。同年社長に就任。91年、社名をファーストリテイリングに変更。94年、広島証券取引所に上場。97年には東京 証券取引所2部に上場し、99年に東証1部に上場。2002年、代表取締役会長に就任。いったん社長を退くも、05年に社長に復帰。ファーストリテイリン グは「2020年に売上高5兆円」という目標を打ち出し、01年のロンドンを皮切りに、グローバル化に乗り出す(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『この国を出よ』(ISBN-10:4093897298)が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
160グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月14日に日本でレビュー済み
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過去にビジネス研修でユニクロの成長とビジネスモデルについて勉強したことがありましたが、
この内容は、創業者である柳井社長自らがビジネスを語っています。
読んでいて、頭の先からつま先まで電撃が走ったような衝撃を感じました。
どんな会社でも取り組み次第で成長することができるはずと思いました。
2012年2月20日に日本でレビュー済み
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ファーストリテイリングの成長と挑戦の歴史が学べる。
創業期の話はほとんどなく、2000年頃からの話が中心である。

内容は、顧客第一主義や脱官僚組織・脱サラリーマン体質、そして多少の成功や失敗に左右されず
多くを学び続け、挑戦し続けることが大切という感じである。

特に最後の章(5章)では、ドラッカーの言葉を引用し経営で大切なことは何かが
学べるのではないかと思う。
「企業の目的として有効な定義は1つしかない。すなわち、顧客の想像である」
「あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。弱みによってではない。
したがって、つねに最初に問うべきは、『われわれの強みは何か』である」

もし途中で飽きてしまっても、5章だけは読んでみると良いと思う。

個人的には前作の方が好きです。
一勝九敗 (新潮文庫)
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年5月17日に日本でレビュー済み
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ユニクロの社長、柳井正氏の「成功は一日で捨て去れ」を読んだ。前著「一勝九敗」から約6年。

本の内容は「安定成長志向という病との闘い」「第二創業の悪戦苦闘」「グローバル進出」など挑戦の泥臭い記録。とても読み応えがある。

安定成長志向は大企業病とも言うけど、事業を長年続けていれば仕事も事務的になり、やがて熱意もなくなり市場の変化と共に脱落していく病気だ。名前は大企業病だけど、中小零細企業でも事業を長年続けていれば同じ症状になる。

だから柳井氏は大企業病と闘うために第二創業を掲げ、事業の構造改革を行った。構造改革の中身は組織開発、立地・業態開発、商品開発の3つである。現状を否定し、常に改革し続けなければならないのだ。

タイトルにある「成功は一日で捨て去れ」とは、成功という名の失敗を回避せよという意味。つまり小さな成功をさも大きな事を成し遂げたかのように錯覚し努力を怠ることは、成功のように見えても明らかな失敗だということだ。

個人的にはヒートテックやストレッチジーンズなど付加価値の高い商品の提供を優先し、低価格路線をやめたくだりが面白かった。あと柳井氏が引用したドラッカーの次の言葉が心に刺さった。肝に銘じたい。

「企業の目的として有効な定義は一つしかない。すなわち、顧客の創造である」
「(顧客の創造に関して)企業の目的は、それぞれの企業の外にある」
「あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。弱みによってではない」
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書いている内容は新しいわけではなく、当たり前のことを愚直にやっているという感じがする。それを言葉にして、実際の実業でどう活かしてきたのかを書いている。アパレルだと、現場はそうはいかないこともあるだろうが、理想は重要と思える良い内容だと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年12月11日に日本でレビュー済み
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ファーストリテイリンググループの柳井社長が、ユニクロの創業から今日に至る足取りを赤裸々に綴った2冊の本。『一勝九敗』は1984~2003年までを、『成功は一日で捨て去れ』は2004~2009年までを対象としたものだが、ここでは両書についてまとめてレビューする。

『一勝九敗』の巻末には「二十三条の経営理念」の全文とその詳しい解説文が、そして『成功は一日で捨て去れ』には「FAST RETAILING WAY (FRグループ企業理念)」の全文とその詳しい解説文が、それぞれ収録されている。

「二十三条の経営理念」。その原型が作られたのは、柳井氏が父親の会社に入って全部を任されるようになってなってしばらくした30歳の頃。「いい会社とは、どんな会社か」「いい会社にするためには何が必要か」を真剣に考えて一つずつ書き出していき、最初は7つぐらいから始まり、毎年次々と追加して二十三条に至ったものだ。一方、「FR WAY」は2008年、「二十三条の経営理念」をベースに、当時本格展開を始めたグループ経営ならびにグローバル経営に対応する形で改訂したもので、現在はこの「FR WAY」がFRグループの企業理念として掲げられている。

「ユニクロの急成長は、あくまで企業理念を実現しようとして、全社一丸となって精一杯努力した結果であり、ブームは会社側でコントロールできるものではない」
「(経営コンサルタントの)安本先生の指導で、譲らなかったのは経営理念だ。…先生は『社員が覚えないと意味がない。十七では覚えにくい。五つくらいにまとめるべきだ』というが、絶対に必要な理念なので、一つが欠けてもダメ、他社が少ないのは当社とは関係ないと反論し、納得してもらった。会社で働く社員全員がこの理念に心底共感し、共通認識として持って欲しい考え方だ。これは譲れなかった」
「会社というのは企業理念に示された価値観に賛同する人々が集まってきて、経営したり仕事をするという機関、あるいは組織である」

といった言葉にも明らかなように、柳井氏の経営のど真ん中には「経営理念」が、決して揺らぐことなくデンと据わっている。そしてそれは、役職員らに向けて発せられたものというよりも、むしろ柳井氏が自らに向けて課したコミットメントとしての性格をより強く持っているように思われる。そのことは「二十三条の経営理念」の各条が、「顧客の要望に応え、顧客を創造する経営」「良いアイデアを実行し、世の中を動かし、社会を変革し、社会に貢献する経営」といった具合に、すべて「〇〇〇〇な経営」という言葉で結ばれていることにも表れている。

「経営理念が経営者を縛る」というのは、喩えていえば、国の「憲法」が国民一人ひとりの自由を保障すると同時に国家権力を制限するための法でもあることと似ている。柳井氏は、「二十三条の経営理念」に即した経営を実現することをこそ自らの課題と考え、経営を推し進めてきたのである。

事実、柳井氏は社内会議の席上などでも、個々の検討課題の是非を逐一、経営理念と照らし合わせながら判断したという。社員の提案に対し「その案は、経営理念〇〇条の考え方に反しているから練り直せ」といった具合にだ。

ただ柳井氏は、経営理念だけをひたすら妄信する原理主義者ではない。経営理念という「原理原則」を頑なに守る一方、同時に、誰よりも「現場、現物、現実」を大切に考えるリアリストでもある。「木と森」の関係に喩えて言えば、「木を見て森を見ず」ではなく「木を見て森も見る」。より正確にいえば「木を見て、すぐ森を見る。そしてまたすぐ木を見て、森を見る…」。こうした視点間移動を猛烈なスピードで、しかも大きな振幅をもって繰り返すというのが柳井氏の思考スタイル、実践スタイルだといえよう。

それはまたマクロとミクロ、理論と実践、理想と現実、理屈と感情、大局と小局、全体と部分、組織と個人といった対立する概念における関係性にも相通ずるもの。木を見る目だけでなく、木を見る目と森を見る目の両方の目を持つ。俗にいう「虫の眼と鳥の眼」の双方を持つことにより、A or Bという二者択一ではなく、A もBも同時に成り立たせる弁証法的な解を見出していく。それを衆知を集めて実践していく――それこそが経営の要諦だ、というのが柳井流経営論の核心といえよう。

「経営とは、人間の創意工夫で矛盾の解決をすることです」。柳井は「2007年 新年の抱負」で、社員に向かってそう語り掛けた。

また「2009年 新年の抱負」では、「虫の眼と鳥の眼」の双方を持ち、かつそれを実践することの大切さを次のように訴えている。

「我々全社員は1枚1枚の服の企画、生産、販売を通じてお客様の満足の最大化を図ります」
「反対に世の中を変えるような大ホームランを狙います。1000万枚単位のホームランを狙います」
「本当に真剣に、真剣に、真剣に1枚、1枚をお届けします。それと同時に1000万枚単位で売ることをいつも、いつも、いつも考えています」
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ありきたりかな、少し読んでる間に眠くなりました。色々なビジネス書がある中で見切り出版した無難なイメージがあります。読みやすいですがインパクトがなかったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ユニクロ創業者の柳井さんの本。ユニクロが店舗を増やす中で、大企業病にかかりつつあるため、それを払拭するために柳井さんが再び舵を取ることになる。やはり経営は難しいし、経営者は大変、経営者を育てることはもっと難しい、ということが分かる本。ドキュメンタリーなので、緊迫感がひしひしと伝わってきます。一旗揚げたいと思っている人は読んでみてもいいのでは。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ふと思い立って購入。
あまり推敲された文章とは思えないが、逆にそれがいい。
稀代の経営者の思考の過程をトレースできる。年頭所感がセットになって文字数を稼いでいるのはどうかと思うが、
それも逆に稀代の経営者が推敲して前者に発信したメッセージとして確かに出版の価値があるだろう。
一読の価値あり。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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