さて、舞台はニューヨークへ!
事態は思わぬ展開に。李と岬、まだ理解しあえない中で あの事件が起こる。
深いところにある志は同じでも、見えるところや見せ方がちがうふたり。
救済のために自分を差し出す『李』、それを救出に向かう『岬』。二人を利用するメフィストの『ダビデ』。
そんな非日常の緊急事態と並行して『嵯峨』の「日常」の地道なカウンセリングは進む。この物語には
主役も脇役もない。だれもが主役でだれもが脇役になる。
状況を複眼で観察して、描写する作家・松岡圭祐の本領発揮です。
ディズニーランドでの 李 と 岬 の静かで余韻を残す別れ。千里眼シリーズの中でも、
『メフィストの逆襲』とこの本の2冊は傑出しています。
P.S.
...実は、ディズニーランドで 李 が一番関心を示した アトラクション。
あれには 私もこみ上げてくるものがあったんです。

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千里眼岬美由紀 (小学館文庫 R ま- 2-8) 文庫 – 2002/6/1
松岡 圭祐
(著)
185万部突破シリーズ最強の最新刊エピソード4後編
岬美由紀の言動をすべて看破してしまう北朝鮮の謎の女・李秀卿が身辺警護網を突破して行方をくらませた。李の残した数少ない手がかりをもとに、岬は一路ニューヨークへ。ついに彼女の姿をつきとめたが……。地獄の果て、二人の女のあいだに芽生えた友情――。しかし、その時こそメフィストの密使・ダビデが最後のカードを切った瞬間だった。超絶マジック連発、小説界のイリュージョニスト・松岡圭祐が不可能を再び可能にする。
岬美由紀の言動をすべて看破してしまう北朝鮮の謎の女・李秀卿が身辺警護網を突破して行方をくらませた。李の残した数少ない手がかりをもとに、岬は一路ニューヨークへ。ついに彼女の姿をつきとめたが……。地獄の果て、二人の女のあいだに芽生えた友情――。しかし、その時こそメフィストの密使・ダビデが最後のカードを切った瞬間だった。超絶マジック連発、小説界のイリュージョニスト・松岡圭祐が不可能を再び可能にする。
- 本の長さ449ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2002/6/1
- ISBN-104094032584
- ISBN-13978-4094032581
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2002/6/1)
- 発売日 : 2002/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 449ページ
- ISBN-10 : 4094032584
- ISBN-13 : 978-4094032581
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,038,355位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計628万部を超える人気作となった(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 万能鑑定士Qの事件簿IV (ISBN-13: 978-4043836451 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
7グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年1月23日に日本でレビュー済み
メフィストの大物ダビデが初登場。本気とも冗談ともつかない言動で、美由紀
同様、読者も煙に巻く、底の見えないキャラクターが良く効いています。
本作では、美由紀が酒に酔ってダンスをするシーンや、松岡氏の著書「千里眼」
を手にとって批評するシーンなど、サービス精神旺盛なところも見せてくれます。
特に「千里眼」批評のくだりは必見。美由紀とダビデの口を借りてモノ申す松岡氏
のメッセージが聞けます。
また、後半の同時多発テロの部分はいいとして、最期の某国外シーンは現実離れ
しすぎかもしれませんね。でもそれがラストのTDLのグッとくるシーンに繋がる
ので、やっぱり必要なのかも。
同様、読者も煙に巻く、底の見えないキャラクターが良く効いています。
本作では、美由紀が酒に酔ってダンスをするシーンや、松岡氏の著書「千里眼」
を手にとって批評するシーンなど、サービス精神旺盛なところも見せてくれます。
特に「千里眼」批評のくだりは必見。美由紀とダビデの口を借りてモノ申す松岡氏
のメッセージが聞けます。
また、後半の同時多発テロの部分はいいとして、最期の某国外シーンは現実離れ
しすぎかもしれませんね。でもそれがラストのTDLのグッとくるシーンに繋がる
ので、やっぱり必要なのかも。
2006年3月18日に日本でレビュー済み
発表の直後に金正日が拉致を認め、北朝鮮の卑劣な数々の行為に世間の怒りが頂点に達したため、北朝鮮工作員を善玉として描写した本書に対する一般の評価が下がってしまったように感じる。臨床心理士に対する世間の興味を非常に高めた作品だったのだが、この一件により臨床心理士の能力も眉唾になってしまった。
実際の北朝鮮の行動とは完全に切り離して、純粋なエンターテイメント小説として読んで欲しい。現実世界を正しく認識できなかったからといって、本書の評価を著しく低く見るのは不公平であろうし、それが故に読まなかったりすると、結果として損をすることになると思う。
頭を冷やしてご一読されることをお薦めします。満足できる作品です。
実際の北朝鮮の行動とは完全に切り離して、純粋なエンターテイメント小説として読んで欲しい。現実世界を正しく認識できなかったからといって、本書の評価を著しく低く見るのは不公平であろうし、それが故に読まなかったりすると、結果として損をすることになると思う。
頭を冷やしてご一読されることをお薦めします。満足できる作品です。
2002年9月18日に日本でレビュー済み
「メフィストの逆襲」の後編ですが、二冊で一つの話です。片方だけでは意味がありません。終盤のTDLの場面に、この本の刊行の三ヵ月後に起きることに寄せる期待がこめられていたと思います。
2002年6月6日に日本でレビュー済み
上巻である「千里眼 メフィストの逆襲」の続きなので、そっちと併せての評価となる。このシリーズは最近、やや対象年齢の低年齢化がみられ、TVドラマのパロディ的描写があったりとやや精細に欠いていたが、この作品では人物も生き生きとしたうえに、サスペンスの現実的な緊張感もあり、「ミドリの猿」以来ひさしぶりに楽しめる作品になっている。メフィストの新しいキャラクター、ダビデのユーモアもわりと品がよく作品に溶けこんでいる。以前の作品に引きずられすぎていた最近のシリーズ作とは一線を画し、新しい生命を得た感じのする傑作サスペンスに仕上がっている。