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ハーバード大学で日本はこう教えられている (新潮OH文庫 29) 文庫 – 2000/10/1
- 本の長さ243ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/10/1
- ISBN-104102900292
- ISBN-13978-4102900291
商品の説明
商品説明
ところで本書によると、ハーバード大学では最近日本について(北朝鮮ではなく)、核武装や、経済的に行き詰まった末の軍事的暴発の可能性といったシナリオが真剣に議論されたらしい。これは何を意味するのだろうか。著者は、アメリカにはもちろん立派な日本研究者はいるのだが、全体として日本研究者の層が薄くなっており、あまり実態を知らない人でも専門家とされる現状を指摘する。アメリカの大学は実利第一主義であり、経済が衰退してビジネスチャンスが縮小した日本に対する学生や教員の関心は低下しているという。
これは懸念すべき事態といえる。ハーバードを筆頭にアメリカの大学は政府にとって重要な人材供給源であり、日本をよく知らない人物が対日政策に関与する機会が高まるからだ。
わが国は特に外交、防衛において「情報収集」に問題点があるとの指摘が聞かれる。しかし本書を読むと、パートナーであるアメリカなどに対する「情報発信」もまた不十分であり、そうした努力を強化すべきだと痛感する。(白川 楓)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/10/1)
- 発売日 : 2000/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 243ページ
- ISBN-10 : 4102900292
- ISBN-13 : 978-4102900291
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,417,219位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
本名は「相馬勝」、ペンネームが「茅沢勤(かやさわ・いずる)」。
茅沢勤の名前で、中国の次期最高指導者:習近平について日本で初めて雑誌に連載し、2010年3月に初めて本を出版する中国の専門家。さらにハーバード大学に留学するなど米国についても詳しく、北朝鮮関係も取材の守備範囲。中国・北朝鮮・日中関係・日米関係などの国際問題についてわかりやすく解説する。
■職歴・経歴
1972年03月 東京外国語大学外国語学部中国語学科卒業
1972年04月 時事通信社入社 川崎支局配属
1975年09月 産業経済新聞社入社 東京本社社会部配属
1976年02月 産経新聞社東京本社 外信部配属
1989年05月 産経新聞社中国移動特派員(天安門事件などを取材、~7月)
1992年07月 米ジョージワシントン大学ガストン・シグールセンター東アジア研究所上級研究員
(フルブライトスカラー)
1993年02月 産経新聞社香港支局長
1997年08月 産経新聞社東北総局次長
1998年07月 米ハーバード大学ルイス・W・ニーマン財団ジャーナリスト特別研究員
(修士課程修了に相当)
1999年06月 産経新聞社整理部
2002年02月 産経新聞社大阪本社地方部次長(中国企画担当)
2004年02月 日本工業新聞社フジサンケイ・ビジネス・アイ編集局中国経済面担当デスク
2006年02月 産経新聞東京本社編集局外信部次長(中国・東アジア担当、MSN産経ウェブ副編集長)
2010年 7月 産経新聞者を退社し、フリージャーナリスト
■主な著作物
(本名:相馬勝の名前で出した本)
『ダライ・ラマ「語る」』(小学館101新書)
『中国共産党に消された人々』(小学館=「小学館ノンフィクション大賞優秀賞」受賞作品)
『北朝鮮最終殲滅計画;ペンタゴン極秘文書が語る衝撃のシナリオ』(講談社)
『ハーバード大学で日本はこう教えられている』(新潮社)
『中国軍300万人 次の戦争』(講談社)
『新皇帝・胡錦濤の正体 中国第4世代指導者の素顔と野心』(小学館)
『暗黒;開放中国底なしの闇-史上最大の密輸・汚職事件の深層』(小学館)
(茅沢勤(かやさわ・いずる)=ペンネームで出した本)
『悪の三国志―スターリン・毛沢東・金日成』(講談社)
『中国「秘密結社」が共産党政権を倒す日』(講談社)
『私は外務省の傭われスパイだった』 (翻訳=小学館)
(文庫本は『外務省に裏切られた日本人スパイ』 講談社)
『蠢』く中国対日丸秘工作(小学館)
『習近平の正体』(小学館刊)
カスタマーレビュー
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(snowy)
また、ビジネス・スクールは、「資本主義のウェストポイント(陸軍士官学校)」と呼ばれるほどで、銀行から派!遣された日本人学生が、「学生間での競争が激しく、自分が良い成績をとるために足の引っ張り合いになることもある」と述べているなど、外からはうかがい知れない学内の様子も記している。全体としては、身近で見聞きしたことを日記風に描くことが中心である一方、論議を突き詰めておらず、食い足りない点がやや不満。
ただ、著者はこれ以前にも、フルブライト研究生としてジョージ・ワシントン大学に留学しており、サラリーマンの私としては、留学に寛容な産経新聞の社風を羨ましく思うし、サラリーマンでありながら、なぜ二回も留学できたのか、そのノウハウも詳述してほしかった。