タイトルの通り、地球外の要因から人類が危機に陥るあるいは滅亡するというシナリオを列挙したのが本書。
隕石が落ちてきたり、太陽が大暴れしたり、異星人が攻めてきたり、遠くの星がビームを撃ってみたりと人類滅亡まったなしの事件が次々解説される。
この本の良いところは全てがちゃんとした科学的な知見に支えられているところで、具体的に何が起こるのか?
というこを分かりやすく説いているところ。
往年のなぜなに漫画を彷彿とさせるような語り口で人類が酷い目に遭うわけだ。
もちろん、そんなことは滅多なことでは起こらないということもちゃんと書いてある。
間違っても、アヤシイ予言だのの類では無いのでご安心を。
ただ、一つ残念なのは後半になると宇宙の終焉だとか銀河の終焉だとかそりゃあ人類だって普通に滅びちゃうよね。
というところまで筆が及んでいるところ。
ここまで来ると、死ぬから死ぬんだみたいな感じで逆に興ざめなのが惜しまれる。
といっても、これはあくまでも個人的な感想なのでそういうのが気にならなければ最後まで楽しめるだろう。
ぜひとも様々な人類滅亡の瞬間に立ち会っていただきたい。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
宇宙から恐怖がやってくる! ~地球滅亡9つのシナリオ 単行本 – 2010/3/24
フィリップ ・ プレイト
(著),
斉藤 隆央
(翻訳)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥3,199","priceAmount":3199.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"3,199","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"rtxA%2B%2F26arSCThhAkbwCZmZnXszlC8xJ4%2FOT1%2BUBIZiGeFdw5Z5hRkC%2BDPPmTyHbckgbv20cp5b483PSowohQWKbV5ClIrfNwprm8TEKyJ30DCkMvYMI8KdNQgVuIMlVB27KnHRZFvW282PACQby%2BG2UwlpIJXR0UBIGfkdTLWNxmAzkF7nB8w%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
巨大隕石がある日突然ぶつかってきたり、
ブラックホールに呑み込まれたり、
エイリアンが侵略してきたり
――それが「もしも」のことではなく、「いつか」起こることだとしたら、
地球は果たして生き延びられるのだろうか?
幼いころからB級SFエンターティンメントに夢中で、長じて天文学者となったプレイト博士が、
少年時代の空想を最新の科学研究から検証。
太陽の爆発、ガンマ線バースト、宇宙の死など、古典的な名作SFからハリウッド映画まで、
さまざまな形でとりあげられてきた地球の滅び方を再現しながら、天文学的知識をまなべる
クールなサイエンス・ノンフィクション。
ブラックホールに呑み込まれたり、
エイリアンが侵略してきたり
――それが「もしも」のことではなく、「いつか」起こることだとしたら、
地球は果たして生き延びられるのだろうか?
幼いころからB級SFエンターティンメントに夢中で、長じて天文学者となったプレイト博士が、
少年時代の空想を最新の科学研究から検証。
太陽の爆発、ガンマ線バースト、宇宙の死など、古典的な名作SFからハリウッド映画まで、
さまざまな形でとりあげられてきた地球の滅び方を再現しながら、天文学的知識をまなべる
クールなサイエンス・ノンフィクション。
- 本の長さ414ページ
- 出版社日本放送出版協会
- 発売日2010/3/24
- ISBN-104140814187
- ISBN-13978-4140814185
商品の説明
著者について
【著者紹介】 天文学者。ヴァージニア大学で天文学のPh.D.取得。
COBE衛星やハッブル宇宙望遠鏡などでのミッションに従事、
2000年から2007年にかけてカリフォルニア州にある
ソノマ州立大学にて宇宙物理学・天文学部門で研究をおこなうかたわら、
ガンマ線宇宙望遠鏡による研究活動の広報に従事する。
現在は、執筆を中心に、TVや新聞、National Geographic誌、
Astronomy誌などさまざまな媒体でも活躍。
懐疑論者としても著名であり、「アポロ計画は捏造」などの陰謀論や
エセ科学論への鋭く軽妙な反論、的確な分析にファンが多い。
著者のサイトbadastronomy.comは、2007年度ウェブログ賞でのベスト・サイエンス・ブログ、
2009年度Time.comによるベスト・ブログ25に選ばれたのをはじめ、数々の賞に輝く。
著書に『イケナイ宇宙学』(楽工社)。
COBE衛星やハッブル宇宙望遠鏡などでのミッションに従事、
2000年から2007年にかけてカリフォルニア州にある
ソノマ州立大学にて宇宙物理学・天文学部門で研究をおこなうかたわら、
ガンマ線宇宙望遠鏡による研究活動の広報に従事する。
現在は、執筆を中心に、TVや新聞、National Geographic誌、
Astronomy誌などさまざまな媒体でも活躍。
懐疑論者としても著名であり、「アポロ計画は捏造」などの陰謀論や
エセ科学論への鋭く軽妙な反論、的確な分析にファンが多い。
著者のサイトbadastronomy.comは、2007年度ウェブログ賞でのベスト・サイエンス・ブログ、
2009年度Time.comによるベスト・ブログ25に選ばれたのをはじめ、数々の賞に輝く。
著書に『イケナイ宇宙学』(楽工社)。
【訳者紹介】 翻訳家。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。
訳書にミチオ・カク『パラレルワールド』、同『サイエンス・インポッシブル』(以上、NHK出版)、
オリヴァー・サックス『タングステンおじさん』、
ピーター・アトキンス『ガリレオの指』、同『万物を駆動する四つの法則』、
マリオ・リヴィオ『黄金比はすべてを美しくするか?』、同『なぜこの方程式は解けないか?』(以上、早川書房)、
アンドルー・H・ノール『生命 最初の30億年』(紀伊國屋書店)、ニック・レーン『ミトコンドリアが進化を決めた』(みすず書房)、
共訳にバニー・クラムパッカー『数のはなし』(東洋書林)、フィリップ・プレイト『イケナイ宇宙学』など多数。
登録情報
- 出版社 : 日本放送出版協会; 第1版 (2010/3/24)
- 発売日 : 2010/3/24
- 単行本 : 414ページ
- ISBN-10 : 4140814187
- ISBN-13 : 978-4140814185
- Amazon 売れ筋ランキング: - 822,671位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 100,956位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本に感動を求める人はそうそういないだろうが、この本は極めて感動的である。こんな素晴らしい本に10年気づかなった自分を恥じたい。
宇宙からの恐怖といったら、まあなんというか隕石とか思い浮かぶよね。それから人類は最早関係ないだろうけど、太陽は年を取るにつれて膨張することを知っている人も多いだろう。昔はその膨張したいように飲み込まれると習ったが、そうでもないらしい。軌道も外側に広がるのだ(もっとも本書が出て10年、更に違うのかもしれないけど...)。最早恐怖を感じる実体などないだろう何十億年後の世界だけでなく、宇宙の終わりに言及していく後半。なんとなくクラークのSFのような美しさ、儚さ、哀しさを感じるのは私だけではないはず。ブラックホールが蒸発して無くなるのは、10の92乗年後らしい。すごくないか。1の次に0が92個。無量大数は10の68乗らしいから、それよりもさらに10の34乗大きい。途方も無いという言葉では言い表せられないスケールで著者ももはや何とも比較できないとさじを投げている長さ。そしてブラックホールすらなくなったあとの静謐。それもまた10何百乗もかかるようなのだが、いつか新しい宇宙が始動される可能性も無いわけじゃないらしい。それを知った時私は涙が出そうになった。再生するのだ宇宙は。素晴らしいでしょ。
宇宙からの恐怖といったら、まあなんというか隕石とか思い浮かぶよね。それから人類は最早関係ないだろうけど、太陽は年を取るにつれて膨張することを知っている人も多いだろう。昔はその膨張したいように飲み込まれると習ったが、そうでもないらしい。軌道も外側に広がるのだ(もっとも本書が出て10年、更に違うのかもしれないけど...)。最早恐怖を感じる実体などないだろう何十億年後の世界だけでなく、宇宙の終わりに言及していく後半。なんとなくクラークのSFのような美しさ、儚さ、哀しさを感じるのは私だけではないはず。ブラックホールが蒸発して無くなるのは、10の92乗年後らしい。すごくないか。1の次に0が92個。無量大数は10の68乗らしいから、それよりもさらに10の34乗大きい。途方も無いという言葉では言い表せられないスケールで著者ももはや何とも比較できないとさじを投げている長さ。そしてブラックホールすらなくなったあとの静謐。それもまた10何百乗もかかるようなのだが、いつか新しい宇宙が始動される可能性も無いわけじゃないらしい。それを知った時私は涙が出そうになった。再生するのだ宇宙は。素晴らしいでしょ。
2013年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルはトンデモ科学っぽいのですが、まじめに楽しめる恐怖が、この平穏な日常と重なっている不思議が面白く、
銀河の円盤の中での太陽系の位置の最新の測定結果など、興奮しながら楽しめます。
銀河の円盤の中での太陽系の位置の最新の測定結果など、興奮しながら楽しめます。
2012年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人類滅亡のときを知りたい方は一読されるとよいでしょう。そこまでの日数を勘定するだけで一生がすんでしまいそうな年が経過した後宇宙は光子、数種の素粒子とブラックホールだけになるそうです。その後もダラダラ宇宙は変貌するもののこの時点で人類どころかどんな生命も消滅しているのは明白です。この最後の時点までときどきのエネルギー源を利用して人類が生き延びていくと仮定してもこの途方もない年月の間には銀河の衝突、ブラックホール、ガンマ線バースト、超新星に必ず遭遇することになります。その際の状況は各々太字で簡潔にまとめた後、詳説されていますが、水爆が線香花火以下にしかみえない衝撃でハデに死ぬ(by One Piece)ことになります。エイリアンにも遭遇しますが、お互い必死で宇宙の隅から隅まで逃げ回った超ハイテク所有の種族、エネルギーの火が消えていくなかでどちらかがどちらかの資源になる死闘になります。いずれにせよ最期はもっと早まるようです。以上は超長期なうえ現在の「未開な」技術水準からみると仮定がさすがにむりっぽく思われるのですが、リアルに確実視できるのは太陽が赤色巨星化する過程で地球が干からびることで(最初の年数に比較すると)たった11億年後です。これは21世紀には絶対起こらないと眼をそらすことができてもそういかないのが、小惑星の衝突です。現在のわれわれのそれによる致死率は70万分の1と試算されテロによる率より高いそうです。なんだかんだあってもU.S.A.のすごいところは、これ(さらには地球の太陽によるロースト)を回避する理論の実用化、精度向上、原因となりうるものの観測に真剣に取り組んでいることです。著者が回避できるとしているのは救いですが、根拠はナイルの畔に第1王朝が出現してからわずか5000年で月面着陸した人類の脳への信頼です。ただ、心配が一つ、さきの致死率の計算には探しにくい彗星は除外されていることです。体勢が十分整わない意外に近い将来「△△座の方角に新しい彗星が発見され、発見者の名をとって××彗星と名ずけられましたが、2年後に地球と衝突すると判明しました。なお、核の直径は・・・」というニュースが世界をかけめぐるということがないではないと思われるのです。やりたいことがあるならできるだけはやくやっておいたほうがよいようです。(宇宙の時間のスケールからすれば)多少の延命策はあるものの人類の将来は基本的には絶望的ですが、著者の語り口は軽妙です。これはご本人の性格ゆえですが、アナタが「俺ガンでね、後半年なんだ」と友人に話す場合を想像してみればなんとなく了解できます、笑みさえ浮かべて語るのではないでしょうか。
2012年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルはおどろおどろしいですが、著者が天文の科学者だけに、内容は詳細に記述された天文解説書。
太陽がこの後どうなって行くのかなど、克明に記されている。また翻訳も良い。
太陽がこの後どうなって行くのかなど、克明に記されている。また翻訳も良い。
2011年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地球のみならず、太陽、銀河など一瞬にして消滅する可能性とその状況等を、中学生でも理解できる平易かつ具体的に述べた他に類をみないユニークな書。
例えば「ブラックホール」が近づくと人間の体がどのような状態になるのか、その根拠は何かなど、読みながら状況を想像できるので面白く飽きない。
いづれにしても、宇宙の壮大さ、ひとつの変化(超新星など)の大きさ・影響力は、我々の想像を超越していました。
例えば「ブラックホール」が近づくと人間の体がどのような状態になるのか、その根拠は何かなど、読みながら状況を想像できるので面白く飽きない。
いづれにしても、宇宙の壮大さ、ひとつの変化(超新星など)の大きさ・影響力は、我々の想像を超越していました。
2019年7月4日に日本でレビュー済み
タイトルがいかにも煽っていてオカルトやトンデモにも見えるが、著者はきちんとした天文学者で、中身もきちんとしている。
「人類や地球が滅亡するような状況」という多くの人の興味を引くテーマで、さまざまな天文学的現象を軽快に書いてくれているのが本書の作りである。
取り上げられているのは、小惑星の衝突、太陽フレア、超新星爆発、ガンマ線バースト、ブラックホール、地球外生命体の襲来、太陽の死、銀河同士の衝突やそれに関わる諸現象、宇宙全体の死、の9つで、それぞれ一章割いて解説されている。
観点は人類や地球の滅亡だが、それに沿わせて恒星の一生やブラックホールの性質、銀河や銀河団全体の構造などの天文学のスタンダードな内容が説明されており、読ませる本になっている。
アンドロメダ銀河と我々の銀河が衝突することや、終末期の太陽の膨張と収縮など、あまり知らない話も多くて楽しめる一冊であった。
「人類滅亡」はやはり多くの人(特にSFファン)の興味をそそるテーマなので、天文学への入門として本書はなかなかよく書かれているのではないかと思う。
「人類や地球が滅亡するような状況」という多くの人の興味を引くテーマで、さまざまな天文学的現象を軽快に書いてくれているのが本書の作りである。
取り上げられているのは、小惑星の衝突、太陽フレア、超新星爆発、ガンマ線バースト、ブラックホール、地球外生命体の襲来、太陽の死、銀河同士の衝突やそれに関わる諸現象、宇宙全体の死、の9つで、それぞれ一章割いて解説されている。
観点は人類や地球の滅亡だが、それに沿わせて恒星の一生やブラックホールの性質、銀河や銀河団全体の構造などの天文学のスタンダードな内容が説明されており、読ませる本になっている。
アンドロメダ銀河と我々の銀河が衝突することや、終末期の太陽の膨張と収縮など、あまり知らない話も多くて楽しめる一冊であった。
「人類滅亡」はやはり多くの人(特にSFファン)の興味をそそるテーマなので、天文学への入門として本書はなかなかよく書かれているのではないかと思う。
2010年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は難解な天文学の内容にもかかわらず、筆者の暴走しがちな(?)筆によって素人にも読みやすく、好感が持てる。現在の地球は小惑星や太陽、銀河系やブラックホールなど様々なバランスが絶妙に成り立った上になんとか存在しており、我々人類などまるで一瞬の奇跡であるかのごとく描かれている。本書は地球に対する脅威のみならず、その解決法までご丁寧に提示してくれているが、スイングバイによって地球の軌道を外側にずらすなんてアイディアには脱帽した。個人的には、スタートレックの「ワープ航法を持たない文明への干渉を禁止する」惑星連邦の協定に対して真剣に反論する箇所が印象深い。