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まず、このアルバムを聴いてみて感じたことがあります。
曲順からサウンド、バランスまでものすごく作りこまれていて
聴く人をRock 'n' Roll Circusという
エモーショナルな世界に引き込むような秀作です。
このアルバムのリードシングルだった、Sunrise/Sunsetや、You were/BALLAD。
この個性の強い４曲かつ同じメロディが２曲もあり、タイトルがRock 'n' Roll Circusと言うことで、
最初はどんなアルバムになるんだろう。。と思ってましたが、その心配はどうやら要らなかったようです。
大きく分けて「ﾛｯｸ, UKサウンド, ｵﾘｴﾝﾀﾙ, ｴﾚｸﾄﾛ, ﾎﾟｯﾌﾟｽ, ﾊﾞﾗｰﾄﾞ」が収録されているわけですが
なぜか調和していて嫌みのない自然な流れを作り出して、シングルでは好きになれなかったBALLADも
このアルバムを通して聴くと全然違った雰囲気、情緒があり、今ではお気に入りのひとつになりました。
前作のEnergize、Rollin'、Sparkleに見られたﾃｸﾉ、ｴﾚｸﾄﾛなどのジャンルを
Sexy Little Thingsで大きく成長させ高い水準の完成度を維持していること。
Don't Look Backのように、曲の大部分がサビと言う至って珍しい楽曲の構成、
そして、ｴｷｿﾞﾁｯｸかつ感情の起伏が抜群に表現されている歌詞、音、そして映像がリンクしている点。
Microphoneなんかはまさに、浜崎さんが磨き上げたあゆロックのなかでも
特にギターのコードも刺激たっぷりに意地悪で上手な使い方をしている点。
Countdownでは、あゆ節全開のストレートな歌詞とゴシック調なギターがマッチしている点。
Last Linksは、彼女の課題とも言われていた、ぶつ切り歌唱をも長所に活か、
より言葉ひとつひとつが鮮明に伝わってくるように言葉が埋められている点。
などなど
以上の点から、彼女の貪欲な創作への意欲が伺えますし、純粋に「いい作品」として楽しめます。
浜崎あゆみと言う色眼鏡なしで、聴いてみることをおすすめします。音楽的な面や、ちょっとした工夫から、細部にわたっての無駄のない、時には遊び心のある、こだわりを感じることができる一枚です。
歌詞からもわかるように、彼女は更に一歩一歩「進んでいる」と思います。
最後に長文になりましたが。。。
こんなに、血の気のあるＣＤに出会えたのは久しぶりです。
ぜひＬＰでもじっくり聴いてみたいと思えた作品でした。
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