スルース 【探偵】 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン, 吹き替え |
コントリビュータ | ジュード・ロウ, ケネス・ブラナー, マイケル・ケイン |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 29 分 |
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商品の説明
このゲーム。攻略するのはどっちの男か―
■二人の男の知性と理性がぶつかりあうサスペンス
推理作家である夫と、その妻の浮気相手の若い俳優。2人の男が罠を仕掛けあい、息つく間もなくスリリングに展開する脚本で1972年アカデミー賞(R)で4部門にノミネートされた傑作ミステリー「探偵<スルース>」をもとに、完成度の高い展開はそのままに設定を現代に置き換えスタイリッシュに蘇らせた!
■ジュード・ロウ主演&プロデュース作品!
「A.I.」「ホリディ」など幅広い役柄をこなし、「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」ではプロデュースもしたジュード・ロウが今回主演とプロデュースを手がけた意欲作。
かつてオリジナル版で若い俳優役を演じたマイケル・ケインが35年の時を経て今度は中年の作家役を演じ、対するJ・ロウが妖しい美しさと知性を備え若い俳優役にさらなる魅力を生み出す。
■「魔笛」「ハムレット」のケネス・ブラナー監督×ノーベル文学賞受賞者ハロルド・ピンター脚本
【キャスト】
マイケル・ケイン「バットマン・ビギンズ」、ジュード・ロウ「アビエイター」「ホリディ」
【スタッフ】
監督:ケネス・ブラナー「ハムレット」「魔笛」、脚本:ハロルド・ピンター、原作:アンソニー・シェーファー「フレンジー」、プロデューサー:ジュード・ロウ「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」プロデュース
【ストーリー】
アンドリュー・ワイク。初老の推理小説家。スタイルにこだわる知性的な紳士。尊大で無慈悲。
マイロ・ティンドル。若い俳優。女はもちろん、男も惑わす美貌の持ち主。野卑にして繊細。
二人の関係は“夫”と“妻の浮気相手”。
ロンドン郊外にあるベストセラー推理作家アンドリュー・ワイクの邸宅に、招かれたのか、押しかけたのかティンドルが現れる。作家が、若い男にある話を持ちかける。「妻が欲しいなら、私の提案に乗らないか?」それはひとりの女をめぐってふたりの男が、エゴとプライドをかけて挑発しあう高貴で不健全なゲームの幕開けだった…。
【特典】
本国版トレーラー、スタッフ・キャストインタビュー、ジュード・ロウ来日時インタビュー、撮影風景、日本版劇場予告編
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 19 x 13.6 x 1.4 cm; 99.79 g
- EAN : 4907953026377
- 監督 : ケネス・ブラナー
- メディア形式 : 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン, 吹き替え
- 時間 : 1 時間 29 分
- 発売日 : 2008/9/26
- 出演 : マイケル・ケイン, ジュード・ロウ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 5.1), 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : Happinet(SB)(D)
- ASIN : B001BAODCO
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 42,052位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,484位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 3,912位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
何もわからないバカな若者だったので、ほとんど記憶がないのです。
日本版DVDがないので、我慢できずこちらのリメイクを見てしまったのですが・・・
つまりこれは、ある、魅力的な、男性にモテるひとりの女性に振り回された二人の男の話、ですね。
一人は小説家として成功しているけど、出自ももともとお金持ちなアッパー階級出身みたいで広大な屋敷を所有しいろいろな意味で
外国人とか地位のない人を見下している部分があり、しかもそんな若者に自分の自慢の妻を寝取られている、とあって
傷つけられたプライドと嫉妬と憤怒の塊になっている・・・初老の男!
もう一人は、役者を目指して頑張ってるけど、その魅力的な人妻といい仲になり、つまりその夫婦の世界にかかわりを持ち、
男に呼ばれて行ってみると、男のゲームに付き合うくらいのユーモアとか、冗談を介する、というか、不真面目な遊び心もある男。
結局、人間は大体、そんなに立派な人は少なく、一皮めくればみんな嫉妬やくやしさや、自分の性欲物欲金欲・・・をなんとか我慢したり満足させたり
しながら、生きているわけです。
だけど、この二人の男は、同じ女性を愛している、ということから、いわゆる抜き差しならない関係、になってしまったくせに、
ふたりだけで対決することにしたので、二人ともが持っていた、役者、とか、作家、の、想像とか、ふりをするキャラクターが出ちゃって、
ちょっと楽しくだましあったりもしちゃったのですね。ほんとは他人には見せてはならない、特に不幸な時には己の中におとなしく
隠しておかなくてはならない、このキャラクターを、特に神経ピリピリする相手に対して出してしまって、
一線を越えて出してしまったがために、傷つけあってしまうことにもなりました。
もともと、同じ女性を愛している、という点だけでも、気持ちの上で穏やかじゃないですが、だますのを楽しむ労を惜しまないキャラクターでも、
また、お互いを楽しみながらも傷つけました。
若者の方は、結構一貫しています。自分が好きになった人妻と、その夫との関係を整理するために、夫の誘いに応じる。
若気の至りでだまされていたぶられた後、別の人物になってちょっと復讐。その後、夫が彼のユーモアや役者の遊び心?を
すてきだ、と思ってくれた、そして、貧乏な彼の足もとを見て、お金で彼の人生を買おうとしたことを、
残酷に、誘いに乗ったふりをして、男の心をズタズタに切り捨てる。
夫の方は・・・自分の妻を盗んで、プライドをズタズタにした男をからかって、ちょっといじめて自分の頭の良さにささやかに満足するのですが、
その後若者は自分を脅かしに来たりして、思っていたよりももっとユーモアを介する、自分と似た部分のある男だった、とわかり…
初老で一人で暮らしていて、どうしようもなくさびしくなってきた身に、可愛いペットのように、彼を手元に置きたいなー、と思ってしまったのです。
しかし、そんな、近く付き合い過ぎてしまって、自分の心をさらけ出しすぎてしまった男に、ひどく侮辱されて・・・結末がやってくる。
男が若者に、一緒に住んでくれることの提案をしたとき、若者がウィスキーを持ってこい、というところが、すごいです。
男は、楽しく気楽に同居できたらいいな、と思っていたのですが、若者は、なんでもお金と人脈でやりたいことをやらせてくれる、と言ってるのに、
飲み物まで持ってこい、というのです。これは、若者のちょっとした意地悪ですね。よく、男性は自分の奥さんに飲み物を持ってこさせますが、
それって、男にとっては自尊心でもあるのですね、力の誇示、といいますか。
それから、若者が自分の相棒になってくれた、と思って、ベッドにいる若者の髪を愛撫する初老の男の太い指が・・・とても素敵です。
哀感と、・・・もう、それまで生きてきた、欠点も愛も何もかもがこもった、指の動きです・・・マイケル・ケイン、すごいですね・・・指の演技でさえ
感動させてくれます。
何回も見て、この時、この人物は何を思い、どう感じていたか・・・をそれぞれに想像しながら見ると・・・もう、贅沢な、手の込んだ、上等の料理を
味わうように、面白い作品です。まるで、パワフルで、時間が経つごとに様々な香りと味と表情を見せる、ワインのようです。
パネル写真と、車を運転する手、そしてかかってくる電話でしか、わからない、その妻、が、ことの発端でしょうが、
結局この夫婦は似たようなレベルの人間だったのだと思います。やっぱり、みんな、プライドや嫉妬やくやしさが抑えきれない人間で、
それを抑えきれないほどむき出しな近い関係になってしまったからこそ、こういうことが起きてしまった、という物語かもしれません。
それを、斬新で暗いインテリアで、効果的に描いて見せて、プロデュースしたジュード・ロウ、監督のケネス・ブラナー、・・・大人な作品をつくりますよね。
マイケル・ケインは、若者を演じた最初の作品では、監督のマンキウィッツがアドリブをやらせてくれたこと、オリビエがちゃんと
自分の芝居を受け止めてくれたことなどを、素晴らしい役者体験として語っていますが、本当にどんな感じだったのか、作品を見たいところです。
ジュード・ロウは、若者役なんだけど・・・頭、ちょっと剥げてきてますね!
マイケル・ケインは、嫉妬に燃える、階級意識の、嫌味な男なのですが、そのつらさ、寂しさ、自分の欠点を抱え、欲望と嫉妬を抱え、
しかも、その悔しい若者に、一緒に暮らさないか、と言わざるを得ない、寂しさ、とか、ウィスキーまで持ってきてやって、
髪をなでてやる、この、ここまで来て、背水の陣、の、プライドとお金で武装してるはずの哀れな男・・・が、ほんとうに、哀れ、絶品です!
やはり、72年版を見てみたいです。
今回はローレンスオリビエが演じた役をマイケルケインが演じているのも面白かったです。昔の映画に比べるとオシャレにカッコよくなってる気がしますが、昔の方がスリル感があったと思います。こちらも日本でDVD化してくれればいいな、と願っています!
若い男って一見魅力的な気がするのですが、
年齢を重ねた男の余裕、経験値の高さ、狡猾さには
なかなか及ばないのかなあ・・・
年上で経験豊富な女vs若くて美しい女が男を取り合う話は
よくありますが、その男バージョンは女ほど多くないので
新たな切り口を見せ付けられました。
男は2人とも本人のキャラにはまりまくっていて
ドキドキしました。最後の最後まで目が離せません。
どこまでがほんとでどこまでが演技?
こういう映画って大好きなのですが、日本ではなかなか売れない
のよねえ。ジュードの代表作といっても過言ではないのでは??
元のやつが観たかったんです。
オリジナルを見たことのある者にとって、
どれほどこのリメイクに驚かされたことか!
そして大好きなM・ケインの、毛1本、しわ1つまで
計算されているかと思ってしまうほどの名演!
「ダークナイト」あたりでも、相変わらずの巧さを
見せてくれましたが、彼がこれだけ堂々と主役を張るのって
本当に久しぶりのような気がする。
面白い(というか期待させてくれる)のはかなり序盤の方だけ。
しかも終盤に近くなると気持ち悪い。
で、結論を言えば、残念ながらやはりオリジナルは余りに偉大であったとの感が強い。インタビューで監督のケネス・ブラナーやケインが飽くまでもこれは別物、リメイクではなくリスタート版と語っているし、少なくとも中盤までは(映画に習うならば第2ラウンドまでは)同じ展開ながら、両作品はことごとく肌触りが違う。
舞台になる作家の屋敷は、迷路の庭園、古城のような外観、部屋のインテリアも様々なゲームに囲まれていた前作から、エレクトロニクスを駆使した冷たいメタリックとコンクリートの要塞の如きに変わり、作家のキャラクターも、気品と優雅さに影に潜む辛辣で悪意なユーモア・センスから、直截、攻撃的でサディスティックなものとなっている。
この時点から既にピンター版らしく、暴力的でセクシャルなムードが窺え、そこから終盤に駆けては前作とはまるで様相が異なる展開となるのだが(真のオリジナル舞台と同じ流れらしいが)、悲しいかな、さほどサプライズでもない。上手く出来ているがワクワク感が徹底的に不足しているのだ。