アテトーゼ型脳性マヒの当事者です。楽歩さんより、11歳上です。
障害者の自叙伝と言うと、就学の時の苦労、学校での様子、自立生活への挑戦などが、定番だと思っていましたが、この著書は、これら定番から、飛躍していて、興味をそそられました。「やれば、できる。だから、がんばろう!」ではなく、時代は、それを追い越しているのではないかと、考えさせられます。
前半では、たとえ、就学できて、当時最良と思われていた訓練を受けられても、そこには、素晴らしい環境が待っていたわけではなく、別の苦労が待っていたんだと、少し、驚きとともに読みました。
しかし、筆者はさんざんの苦労の末、自分に合う方法で、道を開いていきます。学力があればとか、コミュニケーションが取れれば、常識があればとか、そういうものではなく、人間の本質の部分が問われ、成長していきます。この部分から、私も多くのことを学ぶことができました。
その後の結婚。今でも、私を含め、結婚したいと嘆く障害者は多くいますが、一番大切なことを忘れていたようです。自分自身の魅力といったものです。自分の魅力を自然体で惜しむことなく出していくということ。筆者は、これをやっていました。また、結婚したことに自惚れるのではなく、夫のため、息子のため、一生懸命さに感動しました。
いろんなことが包み隠さず書かれている本書は、特に当事者やその関係者に、こういう人生の送り方もあるんだということを知っていただくために、おすすめします。

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三重苦楽: 脳性まひで、母で妻 単行本 – 2010/3/1
大畑 楽歩
(著)
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社アストラ
- 発売日2010/3/1
- ISBN-104901203436
- ISBN-13978-4901203432
登録情報
- 出版社 : アストラ (2010/3/1)
- 発売日 : 2010/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4901203436
- ISBN-13 : 978-4901203432
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,290,417位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 137,738位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年7月19日に日本でレビュー済み
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2011年10月6日に日本でレビュー済み
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重度の障害がどれほど大変な事か、まわりにそういう人がいなければ絶対にわかりません。
本の前半はほんとうに辛いです。ご本人もご家族も想像絶するような苦悩の日々。
でもその辛さを多くの人が少しでも知るべきではと思います。世の中には色々な人がいる。そういったことが気になるようになります。
それがノーマライゼーションへの第一歩ではないでしょうか。
大畑さんは障害者・健常者(明確なラインはないと思いますが)双方の意識改革をめざしてこの本を書かれたのだと思います。
後半からは驚きです。死ぬほどの辛い思いをはねのけ持ち前の明るさとパワーでどんどん新しい世界を切り開いていく。痛快です!
ひたむきな生き方に誰もが生きることの意味を考えさせられるのではと思います。
ユーモアもたっぷり、旦那さんやお子さんの話を読んでいると思わず笑みが。
多くのハンディを抱えながらエネルギッシュに活動されている姿に、自分には何ができるのだろうと改めて考えさせられました。
本の前半はほんとうに辛いです。ご本人もご家族も想像絶するような苦悩の日々。
でもその辛さを多くの人が少しでも知るべきではと思います。世の中には色々な人がいる。そういったことが気になるようになります。
それがノーマライゼーションへの第一歩ではないでしょうか。
大畑さんは障害者・健常者(明確なラインはないと思いますが)双方の意識改革をめざしてこの本を書かれたのだと思います。
後半からは驚きです。死ぬほどの辛い思いをはねのけ持ち前の明るさとパワーでどんどん新しい世界を切り開いていく。痛快です!
ひたむきな生き方に誰もが生きることの意味を考えさせられるのではと思います。
ユーモアもたっぷり、旦那さんやお子さんの話を読んでいると思わず笑みが。
多くのハンディを抱えながらエネルギッシュに活動されている姿に、自分には何ができるのだろうと改めて考えさせられました。
2013年2月9日に日本でレビュー済み
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作者の思いが実に強く伝わってきました。この本を読んで、人間は一人一人オーダーメイドの人生があるのだと感じました。この本を出版して下さって作者の方とご家族の方に敬意をこめて感謝を伝えたいと思います。
2016年6月8日に日本でレビュー済み
えらいこと経験してきはってんなあと驚きながらも、どんどん読み進められる一冊でした。
きっと筆者持ち前の明るさが根底に感じられるからですね。
ご本人やご両親たちの心理が飾り気なく描かれていて、「ここまでぶっちゃけて大丈夫?」と同じ脳性まひの私からしても心配してしまうほど。
障害当事者や周囲の方々には参考になることが多いと思います。
最後にある息子さんの作文がとても微笑ましいです。(そこまでの前フリ?が効いています)
きっと筆者持ち前の明るさが根底に感じられるからですね。
ご本人やご両親たちの心理が飾り気なく描かれていて、「ここまでぶっちゃけて大丈夫?」と同じ脳性まひの私からしても心配してしまうほど。
障害当事者や周囲の方々には参考になることが多いと思います。
最後にある息子さんの作文がとても微笑ましいです。(そこまでの前フリ?が効いています)
2010年7月22日に日本でレビュー済み
前半は少し眠たくなりましたが、中盤からはいい意味で期待を裏切る展開にワクワクしながら読みすすめることができました。この読んだあと、いま自分が悩んでいることがあほらしくなりました。著者の底抜けの明るさは地球を救う!(ちょっと言い過ぎかな?)必見です。