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涙流れるままに 上 (カッパ・ノベルス) 新書 – 1999/6/1
- 本の長さ440ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日1999/6/1
- ISBN-104334073433
- ISBN-13978-4334073435
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 光文社 (1999/6/1)
- 発売日 : 1999/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 440ページ
- ISBN-10 : 4334073433
- ISBN-13 : 978-4334073435
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,235,161位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

島田 荘司 1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。
1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビュー。アジアを中心に海外でもその作品は数多く翻訳されベストセラーとなっている。
国内で本格ミステリーの代表的作家であるばかりでなく、アジア各国でも「推理之神(GOD OF MYSTERY)」と尊敬されている。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、台湾・皇冠文化出版有限公司が主催する中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している。
Soji Shimada
Soji Shimada was born in 1948 in Hiroshima, Japan.
After graduating from Musashino Art University in Tokyo, he makes his sensational debut with ""The Tokyo Zodiac Murders"" in 1981.
He is regarded as one of the leading figures of Logic (Honkaku) Mystery in Japan, and is even revered as the ""God of Mystery"" throughout Asia.
His works have been translated into Chinese, Korean, Thai, French, and English.
Mr.Shimada is also an ardent promoter of blossoming mystery authors, and recently inaugurated ""The City of Roses Fukuyama Mystery Award Competition"" in his hometown and ""The Soji Shimada Logic Mystery Award Competition"" with Taiwan's Crown Publishing Company.
He serves on the selection committee for both competitions.
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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的な人だろう。会ってみたい。本当に。人生を歌い上げて最後には底知れぬ暖かさがある作品。ぜひ読んでみてくれ。
また購入して読んだ。内容は全然覚えていなかったから初めて読む感じがした。
やはり最後には大粒の涙が溢れました。
推理小説もたまにはいいなぁと思いました。
島田先生の本は毎回伝えたい物がしっかりあります。それにいつも感動してしまいます。ただ奇想天外なことやトリックを並べても、それはそれだけの物で、魅力を感じるかどうか。今の私にはそれだけだと、へぇーで終わってしまいます。
人間が人間を不幸にする、人間が人間を幸せにする。真実とはなにか、幸せとはなにか。断片的に見えない・考えないとはどのように罪深いのか?そういった沢山のことや、司法・裁判・えん罪のことなど、沢山伝えたいことがあることが染みてくるのが、本当の小説だと思います。
もちろん娯楽小説であることに変わりなく、エロ小説っぽいところも多々あったり、通子の過去はやはり想像を絶する辛いことだらけなのですが、それをとても懇切丁寧に描いてあって、読み物としての側面も強いです。顛末も非常にプラスな方向で、とても嬉しく思いました。
島田作品はちょっと久しぶりに読んだのですが、また「島田病」が再発しそうな感じです。
内なる思い、血縁のしがらみ、そこから出る思いがけない行動、人間色々あるよね。
この1冊でお腹いっぱい、他を読む気がしない。
社会派推理ということであれば特に文句はないんですが・・・・。でも、吉敷物っていつから社会派推理に移行したんだ? それともまだ移行していないのかな?
もし本格推理というジャンルにあるのでしたら、もはやこれは推理小説として描く必要なないと思う。普通に私小説でいいんじゃないか?
「飛鳥のガラスの靴」あたりから謎っていう謎が出てこなくなって、犯罪の動機の方に比重が置かれるようになっていたのかな? 社会派に移行するにつれて吉敷物はつまんなくなっていると思う。
その過去は,元妻にとっても元夫にとっても,直面するには辛苦きわまりない類いのものだ。
こうした過去をもつ自分を受け入れることはむずかしいだろうし,元妻に対する愛が深いだけ,彼女の過去を知ったうえで受け入れることは苦しいだろう。
にもかかわらず,女性は少しずつ自分を赦し,元夫も彼女を赦して受け入れる。その過程の叙述がとてもよかった。かなり陰惨な描写がおおいにもかかわらず,物語の目的地にむけて,いつも薄明かりがさしているようで,ラストでは,ほっとさせられる。
読んでいて,『旧約聖書』「ホセア書」冒頭の一節,「行け。淫行の女をめとり,淫行による子らを受け入れよ」,を思い出した。
シリーズ総括の長編で、しかし自分にははじめてのシリーズ。という誤算。
他のエピソードを読んでから取りかかるべき位置づけの一冊だが、無知にもここより挑んでしまった。それが残念ではある。
かといって、別段読むのに無理があるわけでもなく、これ単体で十二分に楽しめる。
細かい部品を積み上げて全体像を描いて行くスタイル。おもしろい。
なにより、描かれるヒロインの半生に心奪われる。
一言でいうなら、とてもしっかりと描かれたエロ小説。実力派のエロ小説。
これは侮蔑ではない。自分でもおかしいと思うが、賛辞だ。
ああ、上手く言えないけど、おもしろい。