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本朝幻想文学縁起 〈コンパクト版〉 (荒俣宏コレクション) (集英社文庫) 文庫 – 1994/12/15
荒俣 宏
(著)
小野小町七変化、空海伝説、八犬伝から上田秋成、安藤昌益まで―。幻想と怪異に満ちた多彩な物語をひもとき、妖しくも恐ろしい日本文学の潮流を明かす荒俣流「日本オカルト文学」ガイド。
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1994/12/15
- ISBN-104087482634
- ISBN-13978-4087482638
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大好きなので買ったけど、汚かったなぁ。古本だから仕方ないけど。内容はほんといいですよ。私が好きなのは「房総幻想王国」かな。
2007年2月12日に日本でレビュー済み
1985年に工作舎から出た単行本の文庫化。存分に楽しみたいなら、単行本を入手すべき。文庫版では挿図がかなり貧弱になってしまっている。
本書は江戸〜明治初期の日本の「幻想世界」を紹介したもの。といっても、中心となっているのは神道とか平田篤胤の話。妖怪とか怪奇を期待する読者には不向き。
歴史上にひっそりと現れては消えていった怪しい「世界観」について、無数の文献、資料を駆使して解説してくれる。いつもながら、ものすごい知識量に圧倒された。こういうことが出来るのは、荒俣氏しかいないと思う。
しかし、ちょっと壮大すぎて、ついていけなかった部分も。
本書は江戸〜明治初期の日本の「幻想世界」を紹介したもの。といっても、中心となっているのは神道とか平田篤胤の話。妖怪とか怪奇を期待する読者には不向き。
歴史上にひっそりと現れては消えていった怪しい「世界観」について、無数の文献、資料を駆使して解説してくれる。いつもながら、ものすごい知識量に圧倒された。こういうことが出来るのは、荒俣氏しかいないと思う。
しかし、ちょっと壮大すぎて、ついていけなかった部分も。
2005年5月15日に日本でレビュー済み
かつての百物語をなぞらえて100編の論、たとえば、
「戻橋」、「魔事」、「邪教」、「熊野」、「仙道」、「言霊」など
この分野(あやしいもの)に興味をお持ちの方であれば、
触手を伸ばさずにはいられない主題について次々と展開される。
改めて著者の知識量と解釈力に舌をまきます
「戻橋」、「魔事」、「邪教」、「熊野」、「仙道」、「言霊」など
この分野(あやしいもの)に興味をお持ちの方であれば、
触手を伸ばさずにはいられない主題について次々と展開される。
改めて著者の知識量と解釈力に舌をまきます
2006年8月19日に日本でレビュー済み
本書はまず読者への手引きとして、荒俣氏と脇田某の対話から始められます。
対話の間にドグラマグラの元ともなったといわれる桜姫全伝が絵入りで全文紹介されています。
これがまず何より圧倒的です。
それを導きの手として上田秋成や里見の世界へと読者を誘います。とくに飽きさせない!
対話の間にドグラマグラの元ともなったといわれる桜姫全伝が絵入りで全文紹介されています。
これがまず何より圧倒的です。
それを導きの手として上田秋成や里見の世界へと読者を誘います。とくに飽きさせない!
2005年3月21日に日本でレビュー済み
本書の荒俣さんの業績は正当に評価されていないが、近代以前の日本の文学の中に幻想文学の系譜を読みとって、百物語(一話ごとに蝋燭の灯を消して、百の話を終わると怪現象が起きるという昔の余興)形式で、有名、無名の幻想文学を紹介してしている。有名な小説としては南総里見八犬伝、雨月物語といったものから、一般読者には知られていない浄瑠璃の亡者が現世に現れて、成仏できない恨みつらみのこめられた話をする形式の紹介や、江戸の戯作、空海まで、博覧強記の好奇心で一般読者に紹介している。
興味深いのは、文学の変遷の中にアニミズムに過ぎなかった神道が、仏教の出現と大衆化の力を借りて両部神道、本地垂迹と言った形で宗教の体裁をなし、吉田神道、垂加神道と歴史の経過と共に、日本古来のアイデンティティーとして形成されていく(そしてついには攘夷思想や近代日本の国体として利用されるのだが)流れが、紹介される幻想文学の中に現れている事である。
また中国から伝来した陰陽五行道の思想の象徴シンボル(陰陽、五行=木、火、土、金、水)も里見八犬伝などの小説に暗喩として意味がこめられている事が極めて興味深い。
興味深いのは、文学の変遷の中にアニミズムに過ぎなかった神道が、仏教の出現と大衆化の力を借りて両部神道、本地垂迹と言った形で宗教の体裁をなし、吉田神道、垂加神道と歴史の経過と共に、日本古来のアイデンティティーとして形成されていく(そしてついには攘夷思想や近代日本の国体として利用されるのだが)流れが、紹介される幻想文学の中に現れている事である。
また中国から伝来した陰陽五行道の思想の象徴シンボル(陰陽、五行=木、火、土、金、水)も里見八犬伝などの小説に暗喩として意味がこめられている事が極めて興味深い。