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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃 単行本 – 2006/3/1
オリンポスの神ゼウスとポセイドンの戦争をとめるため、仲間のアナベスとグローバーとともに、旅に出ることになったパーシーに、予言の神が下した神託は4つ。
〈おまえは西へ行き、そむいた神と対面する〉
〈おまえは盗まれたものを見つけ、持ち主に無事に届ける〉
〈おまえはおまえを友と呼ぶ者に裏切られる〉
〈おまえは結局、もっとも大切なものを守りそこねる〉
さらわれた母親の運命と、まだ見ぬ父親への複雑な思いをかかえて旅するパーシーの冒険の結末は……。
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の実力派ミステリー作家によるギリシャ神話とミステリの融合。スピーディな展開、二転三転する犯人……、新感覚ミステリ・ファンタジーシリーズ第一弾!
- 本の長さ527ページ
- 言語日本語
- 出版社ほるぷ出版
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104593533864
- ISBN-13978-4593533862
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商品の説明
著者からのコメント
この悪夢のような出来事のあと、次々に不思議なことが起こるようになり、やがて、パーシーは自分がギリシャの神の血を引いていることを知る。そして、そういう子どもばかりが集まる訓練所でいろんなことを教わるのだが、神々の陰謀に巻きこまれ、思いも寄らない冒険の旅に出発することになる。
さあ、いよいよ、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズの一作目『盗まれた雷撃』のはじまりだ。
パーシーの父親は神だというが、いったいだれなのか、お母さんはほんとうに死んでしまったのか、ゼウスの雷撃を盗んだのはだれか、そういった謎が渦巻くなか、パーシーは命がけの旅にでる。そしていったん出発したが最後、ねらわれ、襲われ、痛めつけられ、休む間もなく危機にさらされる。しかしサテュロスのグローバー(ちょっと頼りない)や、女神アテナの娘アナベス(パーシーとちょっとそりが合わない)の助けを借りながら、魔物や怪獣や神々の攻撃をすりぬけ、計画の裏をかき、謎の核心に迫っていく。
まさに、スリルとアクションと謎解きのおもしろさが、ぎゅうぎゅうにつまった大スケールのアメリカン・ファンタジーだ!
なにより、設定が楽しい。あのギリシャやローマの神々が、いまやアメリカに引っ越してきていて、神々が集うオリンポス山は、エンパイアステイトビルの六百階、雲の上にぽっかり浮かんでいる。それに、ギリシャ神話よりもさらに人間的な神様たちも魅力的でユーモラスだ。禁酒中で、皮肉ばかり口にする酒の神ディオニュソス、大型のバイクを乗り回すマッチョな軍神アレス、その他、ハデス、ゼウス、ポセイドン……。
とにかくおもしろいファンタジーが読みたいという人は、ぜひ!
著者について
1964年、米テキサス州サンアントニオ生まれ。テキサス大学で英語と歴史を専攻。『ビッグ・レッド・テキーラ』(小学館)でシェイマス賞、アンソニー賞。『ホンキートンク・ガール』(小学館)でアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞を受賞した実力派ミステリー作家。ファンタジーの執筆はこのシリーズが初。
訳者:金原瑞人(かねはら・みずひと)
1954年、岡山市生まれ。法政大学英文学専攻博士課程修了。法政大学教授。翻訳家。訳書にロバート・ニュートン・ベック『豚の死なない日』(白水社)、フランチェスカ・リアブロック『ウィーツィー・バット』(東京創元社)、アレックス・シアラー『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)、ジョナサン・ストラウド「バーティミアス」シリーズ(理論社)、マタス&ノーデルマン「マインド・スパイラル」シリーズ(あかね書房)、ローズマリー・サトクリフ『ヴァイキングの誓い』(ほるぷ出版)など多数。
著者について
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は400点以上。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。
(写真撮影:根津千尋)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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残念ながら、映画を先に観てしまった。主要キャラの年齢設定をハイティーンに上げて、原作にはないシチュエーションもかなり加えながらも、惚れたはれたは控えめで、むしろハリー・ポッターシリーズよりも面白い映画になっていた。特にvsヒュドラ戦はこの原作よりも映画的で盛り上がった。
ゼウスのもとから“雷撃”を盗んだ嫌疑がパーシーにかかってしまい、彼には雷撃を取り戻して嫌疑を晴らし、一般世界にも大きな影響のある神々間の大戦争を回避するという、重大なミッションが与えられるのは映画も同じ。
だが映画はかなりキャラが整理されたりと単純化されているし【注1】、表面的な派手さを優先させているので、その分ミステリ色/サスペンス色は原作の方が上だ。
例えば、パーシーがハーフ訓練所を出る前に得た予言、
(1)西の王と遭い、(2)奪われた者を取り戻すが、(3)友人に裏切られ、(4)最愛の者を守れない。
は、映画で割愛されていたが、サスペンスをよりひっぱっていて魅力的だ。
前半には、パーシーの父親がどの神なのかという引っ張りもあるけれど、こちらは彼の周りで水まわりの超常現象を起きる時点で、謎にもなっていないか……。
ギリシャ神話の神々を現代アメリカに継続させる事自体が、ぶっ飛んだ設定と言うしかないのだが、ギリシャ神話絡みのやりとりは、ユーモラス度を上げる方向に機能していて、意外にすんなり読めた。勢いで持っていく映画よりも、むしろ自然に読めた気がする。
神々の血を引く少年少女(デミゴッド)たちに、難読症やADHDが発症している事が多いという設定もおもしろいが、その理由は古代ギリシャ語の記憶や戦闘での集中力アップのためと説明されている。
多動性障碍は、むしろ集中力低下と繋がりがちのようだ。アスペルガー障碍とごっちゃになっているのでは?
ちなみに、パーシーは一人称視点で饒舌に語るし、友人関係もスムースに運べていて、障碍に苦しんでいる様子は一切見られませんが……。
【注1】でかいところでは、アレースを減らした事は大きい。彼の役処は、『タイタンの逆襲』からも想像がつくが、わたしとしてはどうしても、子供の頃に読んだ『アリオン』での情けない印象が強い……。
内容は一気読みするほどおもしろかったようです。
しかしこの本はその類のものではありません。それは主人公のパーシーが神と人間とのハーフであり、この物語全体がギリシア神話の神々が現実に存在することを基本にしているためです。そのために登場人物やパーシーが巻き込まれる事件はギリシア神話と関連があります。
特にゼウスの電撃を盗んだ犯人。ギリシア神話でも嫌われ者であったこの神の性格をうまく利用しています。また神ヘファイストスが妻の浮気現場をとらえた神話は、物語の中でもうまく生かされていて拍手したくなるほどです。
読み始めてすぐにパーシーが普通の子ではないことが分かります。しかし読者同様パーシー本人もその秘密が分からないのです。なのに母親や同級生や先生が何かを知っている様子です。何も分からないままパーシーは命の狙われ、母を失って「訓練所」に逃げ込みます。そこで教えたれた事実こそが、現代アメリカ社会で生きているオリンポスの神々の存在でした。またパーシーの父親もその神々の1人だというのです。
始まりからパーシーの父親が分かるまでがドキドキで、読むのをやめられませんでした。
今、夢中で読んでいます。
映画も本と同じく続編があり今後も親子で楽しめそうな1冊です。
ところどころに漢字にルビがふってあるので
子供一人でも充分読めます。