クライマックスにかけてジンジンと喉の奥が熱くなるくらい感情が揺さぶられた。気を許して他人を心に住まわせた分だけ、自身は影響を受けていく。そして自分が生きた証は、自分を受け入れてくれた誰かが未来へと繋いでくれる。そう信じられる物語だった。
読んでいる間よりも読み終えたあとに悲しみが襲ってきて、その度に「伊坂さん、なんてことをするんですか!」と詰め寄りたくなった。それでも、いつか私も死の恐怖に侵されそうになったとき、きっとドルジの言葉を思い出す。

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アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 1) 単行本(ソフトカバー) – 2003/11/22
伊坂 幸太郎
(著)
【第25回吉川英治文学新人賞受賞】
「一緒に本屋を襲わないか」大学入学のため引越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ち掛けられた僕。標的は、たった一冊の広辞苑――四散した断片が描き出す物語の全体像とは? 清冽なミステリ。
「一緒に本屋を襲わないか」大学入学のため引越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ち掛けられた僕。標的は、たった一冊の広辞苑――四散した断片が描き出す物語の全体像とは? 清冽なミステリ。
- 本の長さ331ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2003/11/22
- ISBN-104488017002
- ISBN-13978-4488017002
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「一緒に本屋を襲わないか」 引っ越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から強盗計画を持ち掛けられた僕。標的は…たった一冊の広辞苑!? 清冽なミステリ。
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2003/11/22)
- 発売日 : 2003/11/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 331ページ
- ISBN-10 : 4488017002
- ISBN-13 : 978-4488017002
- Amazon 売れ筋ランキング: - 414,400位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,567位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1971(昭和46)年千葉県生れ。
1995(平成7)年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。
2002年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛され、好評を博す。2003年に発表した『重力ピエロ』は、ミステリファン以外の読者からも喝采をもって迎えられ、一気に読者層を広げた。また『重力ピエロ』で、1970年代生れとしては、初の直木賞の候補となる。
2004年『チルドレン』、2005年『グラスホッパー』、2006年『死神の精度』が直木賞候補に。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年稀にみる資質の持ち主として注目を浴びている。
2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学生・椎名(しいな)の視点で話が進む【現在】のパートと、ペットショップの店員・琴美(ことみ)の視点で話が進む【二年前】のパートが、交互に繰り出されながら(いわゆる、カットバックを使って)話が織り上げられていきます。
序盤は?て噛み合わなかった二つのパートが、中盤辺りから徐々にからまり合ってきます。その辺のミステリアスな妙味がなんとも言えず、魅せられました。
先日、著者の「陽気なギャング」シリーズ三作品を読んだばかりだったので、〈祥子(しょうこ)〉〈響野(きょうの)〉の名前が出てきたのは、ちょっと嬉しかったな。
それと、話の終盤に幻想的な光景が出てくるのですが、この描写にかなり救われる思いがしました。
で、某登場人物が眺めるこの光景、どこかで見た気がするなあと思って記憶を探ってみたら、それは著者の『魔王』の表題作でした。
〝伊坂ワールド〟ならではのこうした作品同士のリンク、繋がる感じは、見つけると「おっ!」となりますね。なんか、わくわくしちゃいました。
そうそう。時折ふっと登場する黒猫の名前が、〈シッポサキマルマリ〉て言うんですね。妙に記憶に引っかかる、洒落たネーミングやないかあ思いました。
序盤は?て噛み合わなかった二つのパートが、中盤辺りから徐々にからまり合ってきます。その辺のミステリアスな妙味がなんとも言えず、魅せられました。
先日、著者の「陽気なギャング」シリーズ三作品を読んだばかりだったので、〈祥子(しょうこ)〉〈響野(きょうの)〉の名前が出てきたのは、ちょっと嬉しかったな。
それと、話の終盤に幻想的な光景が出てくるのですが、この描写にかなり救われる思いがしました。
で、某登場人物が眺めるこの光景、どこかで見た気がするなあと思って記憶を探ってみたら、それは著者の『魔王』の表題作でした。
〝伊坂ワールド〟ならではのこうした作品同士のリンク、繋がる感じは、見つけると「おっ!」となりますね。なんか、わくわくしちゃいました。
そうそう。時折ふっと登場する黒猫の名前が、〈シッポサキマルマリ〉て言うんですね。妙に記憶に引っかかる、洒落たネーミングやないかあ思いました。
2022年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表現方法がよかった。にやついてしまう表現も多かった。
最後は切なくなった。
最後は切なくなった。
2022年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
伊坂作品は、だいたい好きですが、この作品は好きではありません。
理由は2つです。(ネタバレにならない範囲で)
1.文章のみで表現することに由来するトリックがあること。
2.悪者に背景がないこと。
私の理解力が低いのかもしれませんが、読後感は良くありませんでした。
映画も観ましたが、解消しませんでした。
理由は2つです。(ネタバレにならない範囲で)
1.文章のみで表現することに由来するトリックがあること。
2.悪者に背景がないこと。
私の理解力が低いのかもしれませんが、読後感は良くありませんでした。
映画も観ましたが、解消しませんでした。
2022年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かったです。
2022年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
交差して淡々とストーリーが展開。両方とも日常と非日常が交差する少し不思議な話。それが見事に最後交差するが、交差の仕方は読めなかった。。
度々出てくるブータンの価値観、考え方が内容に深みを与えている。1日でのめり込めるように読んでもいいし、気軽にダラダラ読んでもストーリー性を失わず読める本。
度々出てくるブータンの価値観、考え方が内容に深みを与えている。1日でのめり込めるように読んでもいいし、気軽にダラダラ読んでもストーリー性を失わず読める本。
2014年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最高の題名です。
「アヒルと鴨のコインロッカー」
後半にアヒルと鴨の話が出てきますが、
それからは、読み進めていくことが重く重くなっていきます。
読むのがつらい、苦しいってことではなく、作者が言いたいこと
が、この題名にこめられている事に気付く(勝手に自分で思って
いるので違うかもしれませんが)ために、感じることだと思います。
その後の彼(あえて彼)はどのようになっていくのか、
想像すると胸が締め付けられます。
で、
この小説を映像化するのは難しいだろうなぁ・・・。
ってコメントしたらDVDで出ていました。
「アヒルと鴨のコインロッカー」
後半にアヒルと鴨の話が出てきますが、
それからは、読み進めていくことが重く重くなっていきます。
読むのがつらい、苦しいってことではなく、作者が言いたいこと
が、この題名にこめられている事に気付く(勝手に自分で思って
いるので違うかもしれませんが)ために、感じることだと思います。
その後の彼(あえて彼)はどのようになっていくのか、
想像すると胸が締め付けられます。
で、
この小説を映像化するのは難しいだろうなぁ・・・。
ってコメントしたらDVDで出ていました。
2019年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
クライマックスのどんでん返しが良かったです。楽しめました。面白かったです。