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パピヨン 単行本 – 2008/12/19
- 本の長さ268ページ
- 言語日本語
- 出版社角川学芸出版
- 発売日2008/12/19
- ISBN-104046211903
- ISBN-13978-4046211903
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 角川学芸出版 (2008/12/19)
- 発売日 : 2008/12/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 268ページ
- ISBN-10 : 4046211903
- ISBN-13 : 978-4046211903
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,003,464位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14,771位近現代日本のエッセー・随筆
- - 23,343位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について

Randy Taguchi first began writing online in 1996 and soon attracted a large following in Japan, where she is sometimes referred to as the "Queen of the Internet." She is a popular and prolific author, whose work includes a busy blog, seventeen novels, two of which -- Outlet and Fujisan -- have been released in English to date, many short stories, and more than twenty essays. She is currently supporting the Fukushima Kid's Summer Camp program, helping children impacted by the 2011 earthquake, and she released a brief essay entitled "How Japan Made the Nuclear Choice" in reaction to the incident. Her latest work, Zazen Girl, was released in 2014.
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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明らかに人間として問題な父親を必死に正当化しようとしているとみえてなりません。
つまりは(血がつながっている)自分を正当化したいのかと思えてしまいました。
蝶、たましい、こころ、そのこころを直視して、キューブラー=ロスの人生と田口さんの人生の何が重なって、何が問題であるのかに対する追求を書き上げてほしかったと思いました。
今後の作者さんに期待いたします。
重いといってももちろん持って重いのでもなく、テーマが重苦しいわけでもない。
なんというか、密度の濃い本なのだ。
まず、これは小説ではない。
ランディさんは今まで、自分を登場させてリアルに書いたフィクションの作品も書いているが、これはオールノンフィクション。
エリザベス・キューブラー・ロスのみた蝶を追う旅と、父親を看取るまでの旅が、互いに交わいながら進行していく。
ロスの蝶のエピソードは知っていた。
ロスの本は2冊ほど読んでいる。
テレビのドキュメンタリーでも見た。
彼女は死に逝く人々に、生きている人々に、死が終わりでないこと、自分を愛することを説いていた。
すごい女性だなと思った。
がしかしである。
晩年の彼女を追ったテレビドキュメンタリーはすごかった。
彼女は自分の死の研究は無駄だったと言い放ち、自分を愛するなんて自慰行為は気持ち悪くてしたくない、と公言する。
ますます好きになった。
そして、この『パピヨン』である。
ロスが収容所でみたといっていた死に逝く人々が描いた蝶はどこにもなかった。
ランディさんも驚いただろうが、わたしもびっくりした。
どこまでロスは人を驚かすのか。
それでランディさんは物理的には存在しない蝶を探す旅をはじめる。
わたしはランディさんファンで、たいていブログを読んでいる。
父親の発病、入院、看取りも大体知っていたし、今までの作品で、ランディさんがどんな環境で育っていたかも読んでいた。
けれども、こうして、違う作品で、今のランディさんのことばで語られると、ふたたび驚きの連続だ。
最後まで密度のつまった作品で、ほんとうに面白かった。
死に向う患者のためのケアに生涯をささげた精神科医の人物像・軌跡を探る著者の旅。
そして、自身の父親の入院、転院、告知、看取りと 自ら身をもっての末期患者ケア。
この2つが、「死とは・生きるとは・家族とは?」という人間の根源的な問いを投げか
けながら、描かれていきます。
たしかに 著者の親子関係は いささか過激ではありますが、親を憎んだり、家族に
対して、又その同じ血が流れる自分に対して うんざりしたりする感情は、誰しも
少なからずあります。
にもかかわらず、献身的に父親の最期の時のために尽力する著者の姿に心打たれます。
死を目の前にした親子のやり取りには、胸が詰まります。
「帰ろうか、けい子」
「どこへ?」
「家だよ」
どうしてこんなに切ない思いが心に湧きあがってくるのだろう。
(最近、こんなセンチな気持ちにさせられたのは、椎名林檎の歌と本書です。)
読み終えて、私にはあるイメージが浮かび上がってきます。 それは、、、
「スターウォーズ・ジェダイの帰還」のラストシーンで、ルーク・スカイウォーカーの
背後に、オビワンケノービとヨーダ、アナキン(ダースベイダー)の3人が フワリと
霊的に姿を見せたように、
現世では和解しえなかった家族が仲良く 著者の肩越しに やさしい笑顔で著者とその
家族を見守っている姿です。
ぜひ読んでみてください。