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父の戦地 単行本 – 2008/7/1
北原 亞以子
(著)
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2008/7/1
- ISBN-104103892161
- ISBN-13978-4103892168
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2008/7/1)
- 発売日 : 2008/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 222ページ
- ISBN-10 : 4103892161
- ISBN-13 : 978-4103892168
- Amazon 売れ筋ランキング: - 910,740位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 25,862位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京都出身。コピーライターなどを経て、昭和44年「ママは知らなかったのよ」で第一回新潮新人賞を受賞して、作家デビュー。平成元年『深川澪通り木戸番 小屋』で第十七回泉鏡花文学賞、平成5年『恋忘れ草』で第百九回直木賞、平成9年『江戸風狂伝』で第三十六回女流文学賞、平成17年『夜の明けるまで』で 第三十九回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 あんちゃん (ISBN-13: 978-4163292205 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2009年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
父が娘に宛てた葉書を読むと、我が子を心配する親の姿があります。戦地にはそんな優しい心を持ったお父さん達が赴いていたんです。
2011年10月1日に日本でレビュー済み
この本は、南の戦地から届けられた七十四通の父親から娘に宛てられた絵手紙で構成されています。
そこに表されている父親の娘への思いは、今の時代に生きる私たちが読んでも胸を打たれます。
「戦争」に幼い娘と引き離された父親の思いが、その紙面からしっかり伝わってきます。
こうしてやりたい、こうもしてやりたいと言う親としての思いです。
そして、その「良き父親」を作者はしっかりと受け止めています。
私はこの手紙を読んでほっとしました。
南の地を「侵略」した事実は変わりませんが、そこにいた一人一人の兵隊たちは、決してひどい人たちばかりではなく、この父親の様に優しい目で現地の人たちを見ていた人たちも居たと言う事です。
その一方で、銃後の人たちの苦しい生活ぶりが垣間見られます。
空襲逃げ惑う人たちが、そこには居ます。
生き残るのが奇跡と思える状態が、読んでいて胸を締め付けます。
絨毯爆撃などあってはならないことだと思います。
「戦争」は、どんな理由をつけようと、あってはならないことであることを、改めて強く思いました。
そこに表されている父親の娘への思いは、今の時代に生きる私たちが読んでも胸を打たれます。
「戦争」に幼い娘と引き離された父親の思いが、その紙面からしっかり伝わってきます。
こうしてやりたい、こうもしてやりたいと言う親としての思いです。
そして、その「良き父親」を作者はしっかりと受け止めています。
私はこの手紙を読んでほっとしました。
南の地を「侵略」した事実は変わりませんが、そこにいた一人一人の兵隊たちは、決してひどい人たちばかりではなく、この父親の様に優しい目で現地の人たちを見ていた人たちも居たと言う事です。
その一方で、銃後の人たちの苦しい生活ぶりが垣間見られます。
空襲逃げ惑う人たちが、そこには居ます。
生き残るのが奇跡と思える状態が、読んでいて胸を締め付けます。
絨毯爆撃などあってはならないことだと思います。
「戦争」は、どんな理由をつけようと、あってはならないことであることを、改めて強く思いました。
2009年1月9日に日本でレビュー済み
「父は、私がかぞえ年四歳の時に出征した。父についての記憶は、あると言ってよいのだろうか迷っている。」この一文から本書は書き出されている。私と全く同じなので、私のことをそっくり書いてくれているのかと、読み進めていった。
本書は「☆軍事郵便」第一回の幼時の思い出から、最終回(十四回)平成19年の古稀までを一気に読ませる迫真力がある。戦地ビルマからの「タカノヨシエチャン」とカタカナで書いて送ってくれた「軍事郵便」の古はがきが何より訴えるものがある。私も父からもらったはがきを大切にしているので、よく分かる。
本書巻末の「受け取ってきた骨壷はカタカタ鳴った」まで、私の場合と同じなのには、驚いてしまった。著者の父親はビルマで戦死した。私の父は満州で戦死したところが違うだけ。
本書は「☆軍事郵便」第一回の幼時の思い出から、最終回(十四回)平成19年の古稀までを一気に読ませる迫真力がある。戦地ビルマからの「タカノヨシエチャン」とカタカナで書いて送ってくれた「軍事郵便」の古はがきが何より訴えるものがある。私も父からもらったはがきを大切にしているので、よく分かる。
本書巻末の「受け取ってきた骨壷はカタカタ鳴った」まで、私の場合と同じなのには、驚いてしまった。著者の父親はビルマで戦死した。私の父は満州で戦死したところが違うだけ。