メリル・ストリーブ、エイミー・アダムスの映画の原作本として、この本を手にしました。
それだけに、冒頭からいろいろな料理の用語が目白押しで、正直読むべき本では無かったかなと思いました。
しかし、読み進めるうちに、この本は決してそうした「料理」を中心とした本ではなく、もうすぐ30歳になる一人の女性が、日々の耐えがたい生活から、目標のある「人間らしい」生活に復帰する人生の応援歌のような、そんな本であることが解ってきました。
主人公が何となく手にした「フランス料理の達人」と言う本は、アメリカの家庭における必須の料理本のようで、作者のジュリア・チャイルドのキッチンはスミソニアン博物館に展示されているほど有名なもののようです。
主人公は、平凡なOLであり、ホルモン異常で早く子供を作らないとと医師に言われ続けている、そんな女性です。
そんな彼女が1年間でこの本にある524のレシピを料理し、その過程をブログに紹介してゆくと言う計画を決意し、その間様々な出来事があるのですが、やがてそれがマスコミに取り上げられるようになると言う物語です。
ジュリアからジュリーに引き継がれ、読者に伝わってくるものは、「生きる」こととは何かと言うことです。
作者が最後に纏めていますが、一言で言って「喜び」です。
何をするにも「喜び」が持てること、それが「生きている」と言う証になるのでしょう。
そのためには、「自信」とか「確固たる意志」とか「幸運」と言ったことも必要になるのでしょう。
読み終わって、明日も頑張ろうと勇気づけてくれる、そんな本でした。

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ジュリー&ジュリア (イソラ文庫) (ハヤカワ文庫 ハ 2-1 イソラ文庫 6) 文庫 – 2009/11/10
ニューヨークに住むジュリーはまもなく30歳。女優の夢破れてストレスの多い職場で働いている。結婚生活、引っ越し、ホルモン異常……思い通りにいかない人生にいらだつ彼女は、ある挑戦を始めた。1960年代に主婦のバイブルといわれたジュリア・チャイルドの『フランス料理の達人』にある524皿を一年間ですべて作り、この挑戦をブログに綴ること。
魅惑的な料理の数々はやがてジュリーの心を解きほぐし、ブログは意外な出会いを運んでくる――
ノーラ・エフロン監督・脚本映画の原作となった、勇気をくれる美味しいトゥルー・ストーリー。
- 本の長さ461ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2009/11/10
- ISBN-104151500065
- ISBN-13978-4151500060
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商品の説明
著者について
米国テキサス州オースティン生まれ。アマースト大学で演劇と文芸創作の学位を取得。2002年に政府機関の開発会社に勤務中、料理研究家ジュリア・チャイルドのレシピに挑戦する《ジュリー/ジュリア・プロジェクト》をスタート。この模様をつづったブログが多くの読者に支持され、時の人に。ブログに加筆・書籍化した本書はベストセラーとなり、優れたブログ本に与えられるルル・ブルッカー賞を受賞した。
登録情報
- 出版社 : 早川書房; 第1版 (2009/11/10)
- 発売日 : 2009/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 461ページ
- ISBN-10 : 4151500065
- ISBN-13 : 978-4151500060
- Amazon 売れ筋ランキング: - 740,246位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 158,450位文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英語の原書を暗唱しようと思って、日→英にできるか自分を試すために買いました。
ところが誤訳(意訳ではなく)がちらほら散見されてげんなり。
ところが誤訳(意訳ではなく)がちらほら散見されてげんなり。
2010年2月18日に日本でレビュー済み
映画がとっても面白かったので、読んでみました。
映画はジュリアとジュリー目線の話がそれぞれ半分ずつで構成されていたけど、この本は作者であるジュリー目線のみの話。
ジュリアはアメリカでは有名な国民派の料理家だったみたいだけど、日本ではあまり知られてないのかな?少なくとも映画を観るまで名前も聞いたことなかった自分にとっては、映画→本の順番で触れてなければ、彼女のブログを堪能していたアメリカの人々と同じようには楽しめなかっただろうな。
最初は聞いたことのない食材や料理の名前の連続、そして翻訳作品によくある自然な文章ではない記述に辟易し、映画のようにはのめりこめなかった。けれども料理のことだけではなく、結婚生活や仕事のことなど日常生活の中で私と同じように悩み、奮闘している様子も読み進めていくうちに触れることが出来、そこからは一気に読み終えてしまいました。等身大のジュリーに励まされる。料理一切ダメな自分が524のフランス料理のレシピを制覇するというジュリーと同じプロジェクトを遂行することは絶対無理だけど(苦笑)、何かに夢中になって挑戦したくなりました!
映画はジュリアとジュリー目線の話がそれぞれ半分ずつで構成されていたけど、この本は作者であるジュリー目線のみの話。
ジュリアはアメリカでは有名な国民派の料理家だったみたいだけど、日本ではあまり知られてないのかな?少なくとも映画を観るまで名前も聞いたことなかった自分にとっては、映画→本の順番で触れてなければ、彼女のブログを堪能していたアメリカの人々と同じようには楽しめなかっただろうな。
最初は聞いたことのない食材や料理の名前の連続、そして翻訳作品によくある自然な文章ではない記述に辟易し、映画のようにはのめりこめなかった。けれども料理のことだけではなく、結婚生活や仕事のことなど日常生活の中で私と同じように悩み、奮闘している様子も読み進めていくうちに触れることが出来、そこからは一気に読み終えてしまいました。等身大のジュリーに励まされる。料理一切ダメな自分が524のフランス料理のレシピを制覇するというジュリーと同じプロジェクトを遂行することは絶対無理だけど(苦笑)、何かに夢中になって挑戦したくなりました!
2009年11月17日に日本でレビュー済み
書店で見て面白そうだったので、映画を観る前にどんな話か確かめようと読んでみました。
ジュリア・チャイルドという名前はアメリカの小説で何度かみかけたのですが、調べてみると本当に有名な人なんですね。。。
37歳で思い立ってコルドン・ブルーに入学、その後帰国して、フランス料理をアメリカの家庭に紹介しました。とくに、1963年のテレビ番組「フレンチ・シェフ」が有名で、最後に「ジュリア・チャイルドでした。ボナペティ!」という決めゼリフでよく知られているとか。
で、そのジュリア・チャイルドが1961年に出した料理本(この本は当時アメリカ中の主婦が持っていたという)にあるレシピ524皿をすべて1年間で作ってみるという挑戦を始めたのが、「ジュリー&ジュリア」の主人公にして本書の著者ジュリー・パウエル。といっても、ジュリーは料理人でも主婦でもなく、結婚している普通のOL。仕事や日常生活や体調不良で行き詰まりを感じて、むきー!となったとき、このジュリア・チャイルドのポテトスープを作って食べたら美味しかったので元気が出たことから「ジュリー&ジュリア」プロジェクトを始めるのです。
というわけで、この本ではニューヨークのOL・ジュリーのいろんな日常の場面と、彼女がジュリアの本のフランス料理に挑戦する場面が交互に展開します。ジュリーの毎日は、仕事、人間関係、せまくて騒音がひどい家、そしてなによりダメな自分と、夜中に「わー!」と叫びたくなるような昔の恥ずかしい記憶…と、自分と共通するものが多くて、でもそんな出来事のあとにジュリーが作る料理はほんとうに奥深くて美味しそうで、とても元気をもらいました。なんども繰り返して読みたい大好きな本です。ただし、読むとお腹がすくので注意ですけどね。
ジュリア・チャイルドという名前はアメリカの小説で何度かみかけたのですが、調べてみると本当に有名な人なんですね。。。
37歳で思い立ってコルドン・ブルーに入学、その後帰国して、フランス料理をアメリカの家庭に紹介しました。とくに、1963年のテレビ番組「フレンチ・シェフ」が有名で、最後に「ジュリア・チャイルドでした。ボナペティ!」という決めゼリフでよく知られているとか。
で、そのジュリア・チャイルドが1961年に出した料理本(この本は当時アメリカ中の主婦が持っていたという)にあるレシピ524皿をすべて1年間で作ってみるという挑戦を始めたのが、「ジュリー&ジュリア」の主人公にして本書の著者ジュリー・パウエル。といっても、ジュリーは料理人でも主婦でもなく、結婚している普通のOL。仕事や日常生活や体調不良で行き詰まりを感じて、むきー!となったとき、このジュリア・チャイルドのポテトスープを作って食べたら美味しかったので元気が出たことから「ジュリー&ジュリア」プロジェクトを始めるのです。
というわけで、この本ではニューヨークのOL・ジュリーのいろんな日常の場面と、彼女がジュリアの本のフランス料理に挑戦する場面が交互に展開します。ジュリーの毎日は、仕事、人間関係、せまくて騒音がひどい家、そしてなによりダメな自分と、夜中に「わー!」と叫びたくなるような昔の恥ずかしい記憶…と、自分と共通するものが多くて、でもそんな出来事のあとにジュリーが作る料理はほんとうに奥深くて美味しそうで、とても元気をもらいました。なんども繰り返して読みたい大好きな本です。ただし、読むとお腹がすくので注意ですけどね。
2010年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この主人公があたしはキライ。
だから面白くありませんでした。
表現も文学的じゃなくて日記的だから
言葉がとびとびになったり、感情のup/downが激しくて疲れる。
どうも、文章や文筆スタイルになじめませんでした。
純日本文学、イギリス文学で育って来たせいかな、
そんな人には途中で読む気が失せるかも。ダイレクトに映画の方が楽しめます。メリルストリープもやっぱりすばらしいしね。
だから面白くありませんでした。
表現も文学的じゃなくて日記的だから
言葉がとびとびになったり、感情のup/downが激しくて疲れる。
どうも、文章や文筆スタイルになじめませんでした。
純日本文学、イギリス文学で育って来たせいかな、
そんな人には途中で読む気が失せるかも。ダイレクトに映画の方が楽しめます。メリルストリープもやっぱりすばらしいしね。