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海獣の子供 4 (IKKI COMIX) コミック – 2009/7/30

4.6 5つ星のうち4.6 175個の評価

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海から来た少年・「海」と「空」と、少女・琉花の出逢いからすべては始まった。海の世界の神秘は深まり、地球の命の物語へと広がってゆく。
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新品まとめ買い 海獣の子供
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2009/7/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/7/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • コミック ‏ : ‎ 338ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4091884709
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4091884701
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 175個の評価

著者について

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五十嵐 大介
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カスタマーレビュー

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5つのうち4.6つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
孤独だった少女瑠花の母加奈子、アングラード、ジム、空、海の過去が明かされる。

そこで彼ら(読者自身)もまたそれぞれの物語を持った主人公であることに気づかされる。

物語はいよいよ最終第5巻のクライマックス誕生祭へと突き進む。

やはり漫画版風の谷のナウシカと同様に人類の至宝足る漫画芸術だと思います。

以下に第4巻から大切な文章をご紹介します。

「あんたは海の世界がわたしたちの世界とは違うことを知っているね。

すぐ隣にありながら互いに呼吸すらできないものが棲む世界。

海は彼岸なんだよ。

そして、女の体は彼岸と繋がっている。」

「イルカも・・・波も・・・雲も・・・わたしの目に見えるほとんどは人間じゃない。

世界の大部分は人間じゃないものでできてるでしょう?

だからわたしは人間じゃないもののほうを多く見る。

でもそれはダメらしい・・・

世界を割合の通りに見てるだけなのに、どうやら他の人たちは違うらしい・・・」

「銀河系の中で海が存在する惑星があるのは、この太陽系とよく似た姿の恒星系だけ・・・

似ていることには意味がある。」

「宇宙と人間が似てると言ったのは・・・空だ。」

「たったひとつのものの部分にすぎないのかもしれないな、僕たちは『内臓』・・・海のある星は・・・原人の子宮・・・か。」

「僕はごらんの通りおしゃべりだけど、言葉のない世界を持っている。
世界を受け止める事 認識することを、言語に因らずにしているんだ。

言語は性能の悪い受信機みたいなもので、世界の姿を、粗すぎたり歪めたりボヤかして見えにくくしてしまう。

言語で考えるって事は、決められた型に無理に押し込めて、はみ出した部分は捨ててしまうという事なんだ。

かつて人間も・・・気高いケダモノであったのだ。」

「同じ言葉でも、詩の言葉は音楽に近い。僕はね、音楽や詩はこの宇宙のいたるところに満ちているものだと思う。」
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1,2,3巻のレビューにも書きましたが、本当におすすめの漫画です。漫画を読まない自分でも「どはまり」しております。
圧倒的な画力と、幻想的でもあり現代社会の中の物語でもある不思議なストーリーに心奪われました。
2009年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宇宙からの隕石とともに海中(クジラ)に飲み込まれて行く琉花。
その勢いによってなのか、いよいよ加速する物語。
アングラートの言う誕生の物語に向けて・・・。

新たな生命の誕生、新たな宇宙の物語が誕生する予感のようなようなものをちりばめながら物語は中へ中へと進み(深海へ、母の胎内へ、内臓系、ミクロコスモス)中心に近づいていくと同時に外へ外へと(宇宙、銀河系、マクロコスモス)広がりを見せて行く。
表裏一体、内と外、それらを繋ぐクジラ達のソング・・・・。

琉花の出生にもまつわる母、加奈子の過去、アングラートとジムの確執、空の誕生以前の記憶などの物語を織りまぜながら物語は大きな一つの流れに向かって加速して行きます。
それを追うアングラード一派(なんと琉花の母、加奈子も加わります。)と取り残されたように見えるジム。

今回は前回のダークな部分を引きずったリアルな内臓系や深海生物のなどかなり気持ちの悪い描写もあり正直読み進むのがつらかったです。
反面、生命の誕生の秘密にせまるような消える魚の光を見た胎内記憶のある子供達のエピソードや絶滅品種の古代サメの生き残りのエピソードなどには感動でいっぱいになりました。
改めて作者、五十嵐大介さんの表現力と描写力に感服しました。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月6日に日本でレビュー済み
読んでいていて現実とイマジネーションが、混じっていく。
いい映画を見ているのと、同じ気分だ。

海と宇宙。
人がすべてを見通すことができない。
イノチが生まれた場所。

ウェットスーツ越しからではわからない海があり、
海女たちは、それを感じている。

太陽系での星の成長過程で、金星は地球とほぼ同じ進化をたどった。
二つを分けたのは、海だ。

タイトルのひとつにある”身籠る”は、
海をは孕んだ地球とイメージが重なる。

ザトウクジラの歌に、ひきよさられたものは、なに?
つづきが早くよみたい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全く出品者の責任ではありませんが、見開きの表現が重要な作品なので、電子版には向かないと思いました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年9月5日に日本でレビュー済み
今まで、五十嵐大介という漫画家には何度も裏切られてきました。
それもとても良い形で。

新刊を出すたびに「天才」という幅跳びの幅を記録更新していく五十嵐大介ですが、
この怪獣の子供4巻で、もはや誰もたどり着けないところへ飛び出してしまったと言わざるを得ないでしょう。

地球は、孕んでいるのか?何を?何故?
琉花は、海は、アングラードはどうなってしまうのか?
もはや予想もつきません。

特筆すべきは、過去編になる南極での物語。
3巻の最後もいろいろな意味で恐ろしい描写でしたが
今回の南極での出来事もショッキングすぎます。
あんな光景を実際に目の当たりにしたら、頭がどうにかなること請け合いです。

漫画史に残る傑作の予感漂う一冊です。
2009年8月10日に日本でレビュー済み
こんなに凄い漫画があるなんて、驚きです。作者の世界観や描写力の凄さに感動しました。
現代と古が交わり、宇宙と身体の境界線が溶けていくような、なんとも言えないスケールの大きさを感じます。
読み進んでいくうちに、どんどん世界が広がって、さらに時間すらも超えていくような感覚になりました。

次巻まであと一年(たぶん)、長いけれど、楽しみです。
2009年8月6日に日本でレビュー済み
ラストに向けての嵐の前の静けさを感じさせられます。

それだけに話としては過去の出来事と説明ありきで琉花達の動きにあまり変化がなかったから星を引かせてもらいました。

勢いをつける助走をした今巻、必見です
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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