■Google Analytics が選ばれる理由
Google Analyticsは米Google社が提供するWebサイトのアクセス解析ツールです。提供が始まったのは2005年11月ですが、あのGoogleが無料で使えるツールを出したということで注目され,またたく間に普及したツールです。
日経BPコンサルティングが2008年に主要企業502社のWebサイトでWebビーコン型のアクセス解析ツールを使われているかどうかを調べたところ,全体の30.6%に当たる154社がWebビーコン型の解析ツールを入れており,そのうち46.8%と半分近くがGoogle Analyticsを使っていることが判明しました。調べた企業全体の中では14.3%に相当します。Google以外のツールは全部有償のツールであり,無償だからといって機能的に見劣りしないことが選ばれた理由だと考えられます。
■AdWordsやAdSenseとの連携も魅力のひとつ
Google Analyticsは単に無料で使えるということだけがメリットではありません。機能の高さや使い勝手の面でも優れたツールです。例えば,Googleの他のツールとの統合があります。GoogleのAdWordsを使って広告を出稿している企業の場合,Google Analyticsを使うとAdWordsのどの広告からどれだけの閲覧があったのかなどを簡単に見ることができます。サイトにGoogleのAdSenseを使った広告を貼っている場合は,どのページのAdSenseからクリックがあったのかなどが分かります。
グラフの多用やAjaxを使った分かりやすい操作もGoogle Analyticsの魅力の一つです。例えば「マイレポート」というトップページにはさまざまな解析結果の要約や上位の結果を表示できます。表示する項目を選んだり,場所を変えたりすることがマウス操作で簡単にできます。
■Google Analytics の豊富な機能は、半分も生かせていない
ただ,Google Analyticsを導入している企業が多いとはいっても,どこまで使いこなせているかは別問題です。無料で手軽というだけで導入して,デフォルトの状態のまま使っている企業も多いのではないでしょうか。
Google Analyticsはデフォルトのまま使うのでは,その機能の半分も生かせていません。例えば日本独自の検索サイトはほとんど認識されていないですし,サイト内検索や「目標」の機能も利用していません。それでは宝の持ち腐れです。
