【そろそろ転機がきそうな人に贈る本】 「好景気を知らない世代のために、マイナスや挫折からでも成長できる本がほしい」という20代読者の意見から生まれた、リアルな成功ストーリー。
この本の主人公は、あなた自身です。
ダメ出しされながら、どんどん成長で
著者について
1994年立教大学経済学部経済学科卒業。都市銀行、専業主婦、百貨店販売、証券会社などキャリア模索を経て28歳のときに起業。
現在は企業向けの人材教育、販売コンサルティングの受託のほか、『女のたしなみ経済塾』『女のたしなみリーダー塾』などの女性に向けたビジネス教養セミナーの主催運営を手がける。
ビジネス書作家としても10万部を超えるヒットを連発。内容、セールス実績ともにトップクラスの評価を得ている。
About this Title
皆さん、こんにちは。私はこの本の著者の渋井真帆です。
突然ですが、皆さんには人生の夢や目標はありますか?
私は20代のころ、「起業して個人向けの経済・ビジネスセミナーを開きたい」という夢、目標を持っていました。今はその夢は現実化し、さまざまなセミナーを開催する会社の社長兼講師をしています。
会社を立ち上げてから10年弱になりますが、現在の講座数は十数講座、おかげさまで登録受講生の方は5千名を超えるまでになりました。企業からのコンサルティング契約などもいただき、何とか順調に会社を経営しています。
「20代で起業して経済・ビジネスセミナー会社の社長をしているなら、もともと家庭が裕福か、さぞやハイパーな学歴や資格を持っているか、さもなくば外資系のコンサルティング会社にでもいたんでしょ?」
とお感じになった方もいらっしゃるかもしれません。
でも実際の私は地方のサラリーマン家庭に生まれ、卒業した学校も一応名前は知れているけれど超有名と言える大学ではありません。しかも4年間、勉強よりも恋愛中心の学生生活を送って、「マホは恋愛学部恋愛学科よね」と友人に言われる始末。
卒業後は何とか銀行に就職しましたが、ほとんどまともなビジネス経験のないままに1年余りで結婚退職してしまいました。その後はしばらく専業主婦をし、時給650円のパン屋のパートを皮切りに百貨店での香水販売、証券会社での個人向け営業などの仕事をしてきました。 じゃあ、そんな私がなぜ自分の夢をかなえることができたのか?
それはビジネス社会で成功するために必要な「ビジネス基礎力」を身につけたからです。私に成功をもたらしてくれたその力を、皆さんにお伝えしたくて書いたのが、この本です。現実の世界は思っているだけで夢がかなうなどという甘いものではありません。特にビジネス社会で夢や目標を達成するためには、ビジネス基礎力を身につけることが必要です。
「ビジネス基礎力」とは----ビジネス思考スキル・コミュニケーションスキル・事業プランの作成・マーケティング・プロフェッショナル資質----のことです。ビジネスシーンで活躍し認められ、夢をかなえるために欠かせない土台となるビジネススキルです。
私はこの本に登場するパートナーからレクチャーを受けたり、ディスカッションをしたり、そのほかいろいろな人との出会いを通して「ビジネス基礎力」を身につけ夢をかなえました。
「自分は起業する気がないからこの本は役に立たないな」
とか、どうかそんなふうに思わないでください。
組織の中で働こうが、起業しようが、ビジネスパーソンであることに変わりません。働く場所や立場が違っても、ビジネスパーソンが「たしなみ」として身につけておいたほうがいい基礎力はまったく同じです。
やみくもに努力していてはとうてい、かないそうもない夢や目標も、ビジネス基礎力を身につければ成功の可能性はグンとアップしますし、成功までの時間も短縮できます。
「特に大きな夢や目標なんてないから、自分には必要ないぞ」
と思われた方もいらっしゃるでしょう。
何も大それた夢や目標はなくても、「ちょっとでも今以上にスムーズに仕事を進めたいな」とか、「仕事の成果をもっと上げていきたいな」と思っていらっしゃる方なら、必ずこの本が役に立つはずです。
ぜひそんな方にも読んでいただきたいと思っています。
「ビジネス基礎力」というと取っつきにくく、難しく感じられるかもしれません。
でもご安心を。
難しいことをわかりやすく、楽しく解説していくのが私のモットーです。この本でも、わかりやすく、楽しく読んでいただくためにストーリー形式、会話形式で書き上げました。ぜひ気軽にリラックスしながら読んでください。
実は、私自身はビジネス基礎力を身につけてから起業したわけではありません。まったくと言っていいほど、何の力も備えぬまま勢いで起業してしまい、長い間、鳴かず飛ばずの時期を過ごしていました。
この本のストーリーは、そんな私の鳴かず飛ばずの時代からスタートします。ダメダメ状態の自分をさらけ出してしまうのはちょっと恥ずかしい気もしますが、それが皆様にしっかりと飽きずに読んでいただく最善の方法だと信じて、思い切って書いてみました。
この本が読者の皆様にとって、可能性の種が花開く一助となりますように。
