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実録・外道の条件 (角川文庫) 文庫 – 2004/12/24

町田康 (著), 荒木経惟 (写真)

4.1 59個の評価

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許さん。復讐の鬼と化した俺は三年間洞窟にこもって本稿を書き綴った--。

約束の場所に行ってもおらず、携帯に電話してもつながらない記者。撮影現場で目もあわせず、紹介されても挨拶もろくにできないヘア&メイク。無知無能な業界人へ怒りの町田節が炸裂する小説集!

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本の長さ

208ページ
言語

日本語
出版社

KADOKAWA
発売日

2004/12/24
ISBN-10

4043777019
ISBN-13

978-4043777013
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著者について

●町田康:ミュージシャン。作家。1962年大阪生まれ。81年パンクバンド「INU」としてアルバム『メシ喰うな』でレコードデビュー。00年「きれぎれ」で芥川賞受賞。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA; 一般文庫版 (2004/12/24)
発売日 ‏ : ‎ 2004/12/24
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 208ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4043777019
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4043777013

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- - 9,541位角川文庫
- - 12,240位日本文学

カスタマーレビュー:
4.1 59個の評価

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町田康

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作家、ミュージシャン。1962年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。97年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、 Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。01年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞を受賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞した(「BOOK著者紹介情報」より：本データは『あなたにあえてよかった―テースト・オブ・苦虫〈8〉　(ISBN-13: 978-4120041235 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

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thx1138

地獄のボランティア！

2021年5月28日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

最初の「地獄のボランティア」に似た体験をしたことがあり、何回読んでも笑って（＆泣いて）しまいます。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ふうママ

自分が見えないって怖い。

2012年10月2日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

独自の感覚と独特な文体。わかりにくいようだけど、読んでいて「わかるわかる」と頷いてしまいます。あやしい人たちがたくさんいそうな界隈にいて、約束の時間を守るなど彼の考え方はまっとうで、それ故に自分たちの感性が今風で「あり！」と思い込んでいる業界の外道の方々に振り回されてしまいます。悲惨？な経験も変にエネルギッシュな表現でそれほど攻撃的にも陰惨にもならず、かえって町田氏の人の良さが感じられました。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

That`s2Bad

町田氏vs業界人

2012年11月10日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

町田本が好きな私。
かなり色々読んでから、著に取り掛かった。
ページ数は比較的少なめだが、かなり読み辛い。
町田本を初めて手に取る人は、後回しにした方で良いです。
まず町田氏の脳内を理解してから読まないとつまらない。
非常にダラダラと業界内の人間の事が書かれています。
執拗、陰湿、粘着、どれも神経質な町田さんに当て嵌まります。
確かに書かれてある業界人達は「なんだかなぁ〜」と思いますが
スルー気質を持ち合わせていない様な町田さんの性格が、一人走り
しています。パンクなのに、意外と性格が細かい町田さん。

-紐育外道の小島 1998年7月-
の章は、かなり長めのページですが、スイスイ読めて
そこそこ面白いです。

業界話に興味が無い人、小説を望んでいる人には向きません。
町田さんの周辺で起こった実話を基にしていると思われますが
舞い込んだ話が突然頓挫したり、長期に関わった人物の行方
その後が全く分からなくなったり、業界の奇態な姿が露呈されています。

文面にはいつもの町田節あり。

パンクな町田さんのはずが、拘りが強い性格が垣間見れて面白いです。
そして町田さんは少し不器用な人間かもしれない、とも思わされました。

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

マ

町田康ベスト

2018年8月25日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

町田康めちゃくちゃハマって色々読んだけど結局これ。持ち歩いてる

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

こおろぎ

パンクロッカーの哀しみ

2009年10月20日に日本でレビュー済み

実録というくらいだから、ほとんど実話じゃないかと思える日記的物語。パンクロッカーとして自分の信条に従い、しかし社会で飯を食うために折り合いをつけながら細々と暮らしている。そんな生活の中で常識はずれな外道に対峙した著者の、疑念と、憤慨と、哀れみの記録だ。

読んでいて気持ちいいのは、縛られるもののない滑らかな文体、シニカルなユーモアのセンス。笑いが止まらないという類ではないが、この不快感を軸に成り立っているような本書が、リアリティを損なわず痛快な読み物になっているのは、そういった表現の仕方が上手いのだと思う。

そして町田康の主張が圧倒的に正しいこと。

それも決して上からモノを言うようなビッグマウスではなく、自問自答を繰り返し意見を導きだし、それを今一度社会の常識と照らし合わせ、いやそれでもやはり私が正しいと主張する。
若干考えすぎなところもあるが、それは頭が良すぎるのだ。周回遅れの人間とわざわざ対等に遣り合おうとしているから、ズレたやり取りになってしまっている。だが立場上は決して強くないので、それも生きるために仕方のない葛藤であるのだろう。嘘や矛盾に気付きながらも、突っ込みきれない虚しさがある。

それでも町田康は正しい。なのに。まぁあくまでこれはフィクション作品だとしても、結局は作中の外道たちに一種の仕返しをしているかたちになっているのが妙におもしろい。まるで、負けたことに気付いていない敗者に向かって、勝者である著者がわざわざ気付いてもらうために声を荒げているようだ。そのかっこよさの裏にある情けなさも、人間的な魅力を感じてしまう。

著者の考えに同調しながらも、この外道体験がマーチダさんに降り掛かってくれたお蔭でおもしろい小説ができたわけで。他人の不幸は蜜の味とはこのことか、と思ったりする自分もまた、外道の端くれかもしれない。

13人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ﾊﾟﾝｸ侍さん､あなたに神のお恵みを

何ゆえかくも話が通じないのか

2007年7月16日に日本でレビュー済み

4つの短・中篇からなるこの作品は、これまでの町田作品と比べ、登場人物たちのぶっ飛び感・語り口の疾走感はいまひとつ押さえ気味だ。しかし、その分リアリティーを増すことに重きを置いたように感じられる。ていうか実体験を膨らまして書いたんだろうけど。「紐育外道の小島」のラスト以外はノンフィクションであってもおかしくない。どんな業界でもありそうな話であり、誰もが似たような経験をもっているだろうが、それをユーモア溢れた作品に仕上げたところが町田康の持ち味である。個人的にはボランティアに対する冷めた目線が面白い。常識をわきまえないボランティア達に対して怒りを覚え、ボランティアに対して怒っている自分を何と卑俗かと思おうとしたが、やっぱり思えなかったくだりは最高だ。批判したくてもしにくい空気が感じられるものに対して「やっぱおかしいじゃん」って言えるのはパンクとお笑いだが、町田康は両方の要素を兼ね備えた小説家である。jah!

15人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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eivent

エッセー

2014年1月21日に日本でレビュー済み

ある意味でエッセーだと思ったこの作品。
良い意味で浮世離れしていず、読みやすかった。

■空気の読めないスタイリストの話。

■「いやーん、いやーん、言うことを聞いてくれないといやーん」とさえ言ってれば、
　他人にとって、何のメリットもなくも奉仕してくれると思っているマネージャーの話。

■無償であるボランティア、無償だから行い、無償を強制する学生

■「アメリカで大流行」とか、そういう話で突き通す雰囲気。

"パンク侍"で惹かれたこの著者ですが、2冊目に読んだ"浄土"は飛びすぎていて無理でした。
この本は明らかに筆者の実体験に脚色した感じだと思う。職業柄、こういう体験あるんだろうな。
それだけに、いつものイいっちゃってる感じはそのままだけど、とっつきやすい。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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HikaruNoir

この言語感覚が、

2014年5月1日に日本でレビュー済み

許容できれば楽しめる壮大な愚痴集。個人的に巻末の一作（江夏）がツボで笑ってたら、山本監督に場を持ってかれた…。

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