千年の街、ハウステンボスはバブルの産物だったのだろうか。
時は1983年〜1992年、昭和という時代が終わり平成へ。“男たちの挑戦”という本書のタイトルが如何にもその時代の空気を表しているが。
本書を読むと、当時のハウステンボスの街づくりに参加した人々、企業の興奮と熱気が伝わってくる。参加企業をジャンル別にノートに抜き書きしてみるとその数と規模に驚かされる。創業者が抱いた壮大なビジョンとそれを実現しようとするエネルギーに、たくさんの人々が引き寄せられ、集まり、うねりとなり、それぞれの未来への夢や希望を託して、ハウステンボスが誕生したのだと深い感慨を覚える。
本書は巻末まで、ハウステンボスの豊かな可能性を信じて書かれている。
平成も終わろうとしているこの日本の有様を、あの頃の誰が想像できただろうか。
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