まずこの本はち密に設計されていると感じた。
全頁の右上、右下、左上、左下には戦車の絵、日の丸を振る手、ピ−スマーク、そして漫才師と目される目の絵が描かれている。そして戦車と日の丸の関連性の刷り込み・・もう反戦思想ビンビンである。
各章のタイトルは中の文章と無関係ではないがマッチしてもいないし、サマリーでもない。いわゆる週刊誌的なセンセーショナルなタイトルをつけて目を引こう、あるいはその章の結論がそうであると読者に思いこませようとしているように思う。さらに章ごとというわけでもなく中の文言に関係もなく、ところどころにとりとめなく憲法の条文とそのコメントが載っている。
おもしろい文章があったので紹介する。
太田光は語る。
「たとえば北朝鮮のような、もっと閉じた国がいっぱいあってもいいんじゃないかと。でもあれは、ならず者たという風にみなされて、民主化されなきゃだめなんだと・・」(p61)
この本は2008年8月25日に発行されている。北朝鮮が第一回核実験をしたのはその2年前の2006年10月であった。だからこの文章が北朝鮮の核実験を踏まえてのことはもちろんである。そして日本からの拉致については一言も言及していない。だとすると、太田光は恐ろしいテロリスト支持者である。
憲法学は科学ではなく芸である。(p98)には笑うしかない。
じゃあじゃあ憲法は芸人にしか語れないわけだ。

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爆笑問題のニッポンの教養 みんなの憲法入門 憲法学 単行本(ソフトカバー) – 2008/8/26
人類の知恵の結晶=憲法について考えよう! 『憲法9条を世界遺産に』の共著者太田の繰り出す質問が憲法の本質を炙り出す。憲法は価値観を強制しない。あらゆる価値観の公平な共存を可能にするためにある。
- 本の長さ144ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/8/26
- ISBN-104062826216
- ISBN-13978-4062826211
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/8/26)
- 発売日 : 2008/8/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 144ページ
- ISBN-10 : 4062826216
- ISBN-13 : 978-4062826211
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,530,148位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2012年5月19日に日本でレビュー済み
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2009年1月17日に日本でレビュー済み
憲法学とは何かが対話形式で書かれている。個別の条文の解釈は論じていない。
「法律学とは、科学ではなく芸のようなものである」という言葉が印象に残った。
「法律学とは、科学ではなく芸のようなものである」という言葉が印象に残った。
2008年9月5日に日本でレビュー済み
司会者と研究者との丁々発止のやりとりが命のNHK「爆問学問」は、回によって濃度に差がある。しかしこの「憲法学」の回は当たりだった。途中、太田氏が語りすぎモードに入り、長谷部氏がもどかしそうな表情をうっすら浮かべている場面もありはした。が、全体としてみれば、長谷部氏の語りがのびやかに前面に出てくる展開だった。著述ではなく、語りというかたち(しかもカメラの前)で、なめらかに、やさしく、軽妙な、しかも耳に残る言葉を編み上げる氏の力量には、もう惚れぼれするよりほかなかった。活字化されて、番組でカットされていた部分も収載され、これは番組を見逃した方ばかりでなく、番組を堪能した方にもおすすめです。