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新装版 俄(上) 浪華遊侠伝 (講談社文庫) 文庫 – 2007/6/15
司馬 遼太郎
(著)
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- 本の長さ544ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/6/15
- 寸法10.8 x 2.2 x 14.8 cm
- ISBN-104062757583
- ISBN-13978-4062757584
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対象商品: 新装版 俄(上) 浪華遊侠伝 (講談社文庫)
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/6/15)
- 発売日 : 2007/6/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 544ページ
- ISBN-10 : 4062757583
- ISBN-13 : 978-4062757584
- 寸法 : 10.8 x 2.2 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 71,807位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年12月9日に日本でレビュー済み
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実在の明石家万吉という人物の一生を描いている小説です。痛快な人生を送った「渡世人」の話なので、このような話が好きな読者にはおすすめです。司馬遼太郎さんは、こういう人物が好きでたまらなかったのではないでしょうか?
2014年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。 一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。 これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ。:幸若舞(敦盛)。
人の世は一場の即興芝居のようなものだ(下巻:312P)。 脚本・監督・主演:自分。
脚本・監督は、他人に下駄預けることできるけど(後悔先に立たず)、主役は代われない。 どんなストーリー描くか。 どう演じるか。 如何に楽しむか。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
「息をしてるだけでは、生きていると言えないの。したいことするのを、生きるっていうのよ!」(少女ポリアンナ)。
人の世は一場の即興芝居のようなものだ(下巻:312P)。 脚本・監督・主演:自分。
脚本・監督は、他人に下駄預けることできるけど(後悔先に立たず)、主役は代われない。 どんなストーリー描くか。 どう演じるか。 如何に楽しむか。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
「息をしてるだけでは、生きていると言えないの。したいことするのを、生きるっていうのよ!」(少女ポリアンナ)。
2014年3月21日に日本でレビュー済み
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司馬遼太郎作品の中では引き込まれ感が少なかった。確かに面白くはあるんだけど。
2020年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結構分厚い本で読み終わるのに時間かかってしまいました。
2018年11月8日に日本でレビュー済み
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幕末から明治大正を駆け抜けた実在の極道屋明石家万吉の生涯を描いた痛快な小説である。司馬のリスム感たっぷりの文章
はある時は講談のように、そして大阪弁で繰り広げられる会話と物語は落語のように読者を惹きつける。よくもこのよ
うな人物が実在したなと驚嘆するような人生を送った万吉の生涯は、見事なまでに刹那的な「俄」であり、金銭欲の
まったくない大親分としての度胸千両の生き様は痛快そのもの、あっという間に読了する。万吉の自分の命を惜しまぬ
いくつかのストーリーが描かれていくが、奇跡的ともいえる彼の人生は、時の風雲を告げる幕末、維新の時代においても異彩
を放ち、面白すぎるとしか言いようがない。前述したが、講談の世界であり、落語の洒落もふんだんに盛り込まれた小
説となっている。面白い、本当に面白い。
はある時は講談のように、そして大阪弁で繰り広げられる会話と物語は落語のように読者を惹きつける。よくもこのよ
うな人物が実在したなと驚嘆するような人生を送った万吉の生涯は、見事なまでに刹那的な「俄」であり、金銭欲の
まったくない大親分としての度胸千両の生き様は痛快そのもの、あっという間に読了する。万吉の自分の命を惜しまぬ
いくつかのストーリーが描かれていくが、奇跡的ともいえる彼の人生は、時の風雲を告げる幕末、維新の時代においても異彩
を放ち、面白すぎるとしか言いようがない。前述したが、講談の世界であり、落語の洒落もふんだんに盛り込まれた小
説となっている。面白い、本当に面白い。
2011年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
友人に勧められて購入。
時代小説なので、初めは抵抗があったが、
読みすすめていくうちに、グイグイとその世界に引き込まれた。
前半と後半で大きく話が変わってくるのだが、
私は前半が特に気にいっている。
仕事、商売に対する考え方に惹かれるのだ。
こんな骨のある人間は、
ゆとり社会の現代には稀有の存在だ。
現代の俄(にわか)とは?
それを強く考えさせられた。
時代小説なので、初めは抵抗があったが、
読みすすめていくうちに、グイグイとその世界に引き込まれた。
前半と後半で大きく話が変わってくるのだが、
私は前半が特に気にいっている。
仕事、商売に対する考え方に惹かれるのだ。
こんな骨のある人間は、
ゆとり社会の現代には稀有の存在だ。
現代の俄(にわか)とは?
それを強く考えさせられた。
2017年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今から、40数年前に読んで、今回、再読です。40数年前に読んだ時は青年期の話がおもしろく、後半の壮年期以降にはあまり興味がわかなかった覚えがありますが、今、読むと後半の壮年期以降も実におもしろく興味深く読めました。私自身の年輪がより深く読みとる力をつけてくれたという事でしょうか。
まさに、快男児の一生です。女房の小春にいわせれば、「亀山のちょんべえはん」ですが、利己的で保身ばかりのちっちゃい人間の多い中で、この男の利他精神は恐れ入ります。しかも、理屈じゃない。頼まれたら内容も聞かずに承諾して、命がけで遂行するという、まさに、侠気を体現した生き方だと思います。
いくつかのエピソードで明石家万吉という男を浮き彫りにしていくわけですが、泣いてしまったのは、堺の町で警備の土州班が止むを得ずフランス人を襲撃した事により、無体な切腹を申し渡されるくだりです。司馬遼太郎氏は土佐がよほど好きなようで、永年の長宗我部の残党と山内家が掛川から連れてきた武士との間の軋轢が、土佐独特の郷士と呼ばれる誇り高い武士集団を育てたと考察されています。人には死をもってしても守らなければならない誇りがある・・泣けました。
巻末の年表で知りましたが、司馬遼太郎氏は大阪出身との事で、この本でも大阪言葉が効果的に使われており、地下の大阪弁、船場の大商人の品のあるまったりした大阪弁、また、武士の言葉など、幕末、明治にかけての大阪の生き生きとした活気あふれる町の姿が眼前に浮かぶようです。約50年前に発表された作品ですが、決して古びてなく、今の若い人が読んでもワクワク一気に読める本だと思います。
まさに、快男児の一生です。女房の小春にいわせれば、「亀山のちょんべえはん」ですが、利己的で保身ばかりのちっちゃい人間の多い中で、この男の利他精神は恐れ入ります。しかも、理屈じゃない。頼まれたら内容も聞かずに承諾して、命がけで遂行するという、まさに、侠気を体現した生き方だと思います。
いくつかのエピソードで明石家万吉という男を浮き彫りにしていくわけですが、泣いてしまったのは、堺の町で警備の土州班が止むを得ずフランス人を襲撃した事により、無体な切腹を申し渡されるくだりです。司馬遼太郎氏は土佐がよほど好きなようで、永年の長宗我部の残党と山内家が掛川から連れてきた武士との間の軋轢が、土佐独特の郷士と呼ばれる誇り高い武士集団を育てたと考察されています。人には死をもってしても守らなければならない誇りがある・・泣けました。
巻末の年表で知りましたが、司馬遼太郎氏は大阪出身との事で、この本でも大阪言葉が効果的に使われており、地下の大阪弁、船場の大商人の品のあるまったりした大阪弁、また、武士の言葉など、幕末、明治にかけての大阪の生き生きとした活気あふれる町の姿が眼前に浮かぶようです。約50年前に発表された作品ですが、決して古びてなく、今の若い人が読んでもワクワク一気に読める本だと思います。