近頃「右脳開発」などといった本やTV番組が増えてきているように思います。脳に関して人々の興味が高まってきたことは喜ばしいことなのですが、誤解に基づいた脳機能のラテラリティの記述や、低俗なハウツー本なども増えてきてしまっているのも確かです。そういった状況ではありますが、ラテラリティに関して、正確な知識を求める方や、研究に必要な専門性を求める方に本書はお勧めです。
本書は脳機能のラテラリティ―よく言われるのは左脳が言語で右脳が空間認知(このことも実は正確ではありませんが)―について非常によくまとめられた本となっています。
脳機能のラテラリティについて、視覚、聴覚、触覚といった知覚系ごとに分けて研究事実をまとめているだけではなく、ラテラリティを研究する上で、どのような手法がとられているのか、といったことも述べられており参考になります。
特に、触覚系のラテラリティの研究や、ラテラリティの発達についてまとめられた書物というのはなかなかないと思いますので、そういった意味でもこの本で関連する参考資料などを探す際にも便利な一冊になっています。
専門書ではありますが、記述が堅苦しくないため、教科書としても使えるだけでなく、読み物として読んでも面白いと思います。
脳機能のラテラリティについて、正確な知識を得たい方、研究に携わっている方にお勧めです。
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脳と認知の心理学 ペーパーバック – 1999/7/1
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社ブレーン出版
- 発売日1999/7/1
- ISBN-104892425966
- ISBN-13978-4892425967
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
左脳・右脳の機能差について、最新の研究成果を幅広く紹介するとともに、神経心理学から見た認知に関する脳のラテラリティ研究についてまとめる。
登録情報
- 出版社 : ブレーン出版 (1999/7/1)
- 発売日 : 1999/7/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 298ページ
- ISBN-10 : 4892425966
- ISBN-13 : 978-4892425967
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,479,417位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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