いまから30年以上前にチェルノブイリの事故があり、雑誌のデイズジャパンなどで原発特集が組まれ、当時私も読んでいました。その後は騒ぎも収束し、原発に関しては何も騒がれなくなりました。それから2011年の福島の事故。本書に書かれている警告は適中しました。その後国民の反原発の動きは激しくなり、日本中の原発は止まるのかと思いきや、現在は反原発の熱は冷め、いまやまた以前と同じ状況に戻りつつあります。一億総白痴化ならぬ一億総健忘症です。現在でもフクシマでは汚染水がダダ漏れ状態。汚染状態は現在も進行中。日本人は事実が怖くて「見猿、聞か猿、話さ猿、考え猿」の「四猿」状態です。
でも常識を持って考えてください。フクシマはまだ終わっていません。最終的解決はされていませんし、できないのです。できないということは2011年の状態と全く変わっていない、むしろ悪化していると考えるのが普通でしょう。証拠?根拠?じゃあ逆に最終的解決はされたという証拠を示してほしいです。できません。だって最終的解決はされていないからです。最終的どころか初期的解決さえもされていません。要するに日本はこのまま放射能汚染が進み、終わるということです。北朝鮮、中国と騒いでいますが、本当に恐ろしいのはこっちの方です。
私はP196にある放射性廃棄物のドラム缶を管理する「墓守」のセリフがまさに現在の原発諦念を表しているのではと考えます。
「しかしもう、わたしにはこんな仕事が馬鹿バカしくてならんのだ。これから少なくとも千年間は、だれかがそれを引き継いでゆかなければならん。そこでわたしは考えたね。こんな仕事を人間が千年も続けるはずはないって、ね。いずれだれかが放り出すに違いないんだ。それなら何も、あとで汚染しようがいま汚染しようが、人類にとって大した違いはないだろう。何も自分が、ここで完璧な管理をするほどの意味はないわけだ」
もう手遅れということです。しかし長い人類の歴史にとっては大したことはないのかもしれませんが、短い個人のヒトとしての歴史にとっては大問題でしょう。
重要なことはかつて西ドイツが調査をして結論を出した「ごくあたりまえな事実」を私たちは常に認識して、騙されないようしていることです。
「運転すれば、ガスや液体の放射能を放出しないで操業することができないということです。運転すれば、いつも異常なほど放射能を外に出さざる得ない」(P246)
「これに対し政府や原子力産業は、日常の汚染は環境にまったく影響を及ぼさない、安全だと主張してきました。しかし、事実は違います。もうひとつの危険性は、万が一、大きな事故が再処理工場で発生した場合です。とりかえしのつかない事態を招くでしょう。政府や原子力産業が再処理工場をなるべく大都会から離れたところに建てようとしたのは、そのためです」(P246)
ここでは放射性廃棄物再処理工場という文脈で語られていますが、原発も同様でしょう。
人間は忘れっぽい生き物です。脳が情報過多をおこしてしまいますので、それを防ぐためにデーターを次々と消去していくことは仕方がないことではあります。現在ではフクシマの事故が起こった時のように原発関連の本はあまり読まれなくなったのではないでしょうか。でもフクシマの悲劇は現在でも続いています。それを忘れてしまって、「四猿」になってしまって本当によいのか疑問です。
私たちは健忘症に陥らないためにも、本書のような本を常に読み、常に脳にインプットを繰り返していく必要があるのではないでしょうか。
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東京に原発を! (集英社文庫) 文庫 – 1986/8/20
広瀬 隆
(著)
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それほど安全だというなら、東京に建てたらどうなのだ!過疎の浜の人は死んでも仕方ないというのか。安全神話に彩られた原発の危険性を最新データや写真をもとに説く衝撃の書。(解説・野坂昭如)
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1986/8/20
- ISBN-104087491374
- ISBN-13978-4087491371
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1986/8/20)
- 発売日 : 1986/8/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4087491374
- ISBN-13 : 978-4087491371
- Amazon 売れ筋ランキング: - 98,231位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『原子炉時限爆弾』(ISBN-10:4478013594)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月2日に日本でレビュー済み
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2014年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供たちと若者は、大人たちが自分の生命に危害を加えようとしている現実を透視し、ひとつの感情を持ってよい。 知らされないからと言って、だまされてはいけない。 五年後か十年後までに殺されるのは、あなたたちなのだ。 その日は刻一刻と近づいている。 日本の原子炉は暴走中である(329P)。
原子力を稼働させなくても、真夏の電力供給を賄えたという事実があるのに、鹿児島県の知事&県議会が「川内原発」の再稼働に同意(2014/11)。 電力会社が太陽光など再生可能エネルギーを一定価格で買い取る「固定価格買い取り制度」を巡って、九州電力など電力5社が新規受け入れを停止(2014/10)。
裏で、原発再稼働させたいという電力会社・政治家・役人の思惑が蠢いて。 頭が良すぎるのも、事によると考えもんだね(子供でも解る道理が通用しない)。
原発による放射性廃棄物が、無害化するまで気の遠くなるような年月を要するとか、保存の危険性を熟知していながら、目前のお金の為に行動する大人達(政治家・官僚・電力会社)。
放射性廃棄物を含め、放射性物質はある程度の時間(半減期)が経過すると放射能が弱くなり、やがては大部分が安定した物質に変化する性質を持つ。 半減期と単位時間当たりの放射線量は反比例し、半減期の長い物質は単位時間当たりの放射線量は少ない。 半減期は放射性核種により異なる。 放射性物質の中には、半減期が極めて長いものも存在する。 放射性物質の量は半減期を経過すると元の半分になるが、残った放射性物質がさらに半分(つまり元の1/4)になるのにも、同じだけの期間が掛かる。 半減期ごとに半分になる現象が繰り返され、半減期の10倍の時間がたつと最初の約千分の1になるという(Wikipedia)。
過ちては改むるに憚ること勿れ。
われわれに残された選択の道は、原子力をただちに全面停止するか、都市型原発を建設するか、このふたつのほかあり得ない、つまり新しい道を見つけて生存を続けるか、このまま滅亡する以外は、現実に起こり得ない。 廃棄物をこれ以上生産してから原子力を放棄しても、危険に変わりはない。 いずれそれを揺れ動く地底に埋め、大災害を招くか、その前に地球規模の大爆発を起こすだろう。 われわれがもし生き続けようとするなら、原子力産業の暴走を迅速に食い止める必要があり、それを成し得るのは、われわれ市民自らの活動を措いてほかにないことも明白だ。 その目的は――自分の愉快な生活を守る、これだけのことである(318P)。
原子力を稼働させなくても、真夏の電力供給を賄えたという事実があるのに、鹿児島県の知事&県議会が「川内原発」の再稼働に同意(2014/11)。 電力会社が太陽光など再生可能エネルギーを一定価格で買い取る「固定価格買い取り制度」を巡って、九州電力など電力5社が新規受け入れを停止(2014/10)。
裏で、原発再稼働させたいという電力会社・政治家・役人の思惑が蠢いて。 頭が良すぎるのも、事によると考えもんだね(子供でも解る道理が通用しない)。
原発による放射性廃棄物が、無害化するまで気の遠くなるような年月を要するとか、保存の危険性を熟知していながら、目前のお金の為に行動する大人達(政治家・官僚・電力会社)。
放射性廃棄物を含め、放射性物質はある程度の時間(半減期)が経過すると放射能が弱くなり、やがては大部分が安定した物質に変化する性質を持つ。 半減期と単位時間当たりの放射線量は反比例し、半減期の長い物質は単位時間当たりの放射線量は少ない。 半減期は放射性核種により異なる。 放射性物質の中には、半減期が極めて長いものも存在する。 放射性物質の量は半減期を経過すると元の半分になるが、残った放射性物質がさらに半分(つまり元の1/4)になるのにも、同じだけの期間が掛かる。 半減期ごとに半分になる現象が繰り返され、半減期の10倍の時間がたつと最初の約千分の1になるという(Wikipedia)。
過ちては改むるに憚ること勿れ。
われわれに残された選択の道は、原子力をただちに全面停止するか、都市型原発を建設するか、このふたつのほかあり得ない、つまり新しい道を見つけて生存を続けるか、このまま滅亡する以外は、現実に起こり得ない。 廃棄物をこれ以上生産してから原子力を放棄しても、危険に変わりはない。 いずれそれを揺れ動く地底に埋め、大災害を招くか、その前に地球規模の大爆発を起こすだろう。 われわれがもし生き続けようとするなら、原子力産業の暴走を迅速に食い止める必要があり、それを成し得るのは、われわれ市民自らの活動を措いてほかにないことも明白だ。 その目的は――自分の愉快な生活を守る、これだけのことである(318P)。
2011年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
25年も前に、原発の危険性をこうも的確に
指摘していた本があったのですね。
当時は小学生で、放射能が来ると話題になってましたが、
何が起こっているのかさっぱりわかりませんでした。
原発なんて危ないもの、誰も近くに建ててほしくないから、
数の理論で東京には建たないのであって、
100パーセント安全なものであれば、送電による
エネルギーロスを考えると電力大消費地にある方が、
圧倒的に良いのはあたりまえでしょう。
強烈な皮肉によって、みんな原発は危ないものだということを
再認識させるレトリックです。
25年経過して、社会的・技術的に変化している部分もあるかと
思いますが、今議論されている事とあまり変わらない印象です。
100パーセント壊れない機械というものは、
人間が作ったものである以上存在せず、
原発の場合はおかしくなったときにトンデモない事になるのが、
他の機械と違うところではないかと思います。
チェルノブイリ事故後に大幅改訂されたもので、
当時の危機感がひしひしと迫ってきます。
提示されたデータは著者がどの程度科学的な裏づけを
行っているのかわかりませんが、それをふまえつつ
反原発の古典書として読むのは有用でしょう。
放射性廃棄物の最終処理をどうするのか未だに
明確な答えが見つかっていないというのは現在も同じです。
指摘していた本があったのですね。
当時は小学生で、放射能が来ると話題になってましたが、
何が起こっているのかさっぱりわかりませんでした。
原発なんて危ないもの、誰も近くに建ててほしくないから、
数の理論で東京には建たないのであって、
100パーセント安全なものであれば、送電による
エネルギーロスを考えると電力大消費地にある方が、
圧倒的に良いのはあたりまえでしょう。
強烈な皮肉によって、みんな原発は危ないものだということを
再認識させるレトリックです。
25年経過して、社会的・技術的に変化している部分もあるかと
思いますが、今議論されている事とあまり変わらない印象です。
100パーセント壊れない機械というものは、
人間が作ったものである以上存在せず、
原発の場合はおかしくなったときにトンデモない事になるのが、
他の機械と違うところではないかと思います。
チェルノブイリ事故後に大幅改訂されたもので、
当時の危機感がひしひしと迫ってきます。
提示されたデータは著者がどの程度科学的な裏づけを
行っているのかわかりませんが、それをふまえつつ
反原発の古典書として読むのは有用でしょう。
放射性廃棄物の最終処理をどうするのか未だに
明確な答えが見つかっていないというのは現在も同じです。
2013年5月6日に日本でレビュー済み
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殆ど傷みが見られず気持ちよく読む事ができた。直接本屋で購入するよりもお得な感がする。
2017年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とある原発立地場所の出身者として、広瀬氏と全く同じことを考えていました。
安全性に問題がないなら壮大な送電コストを使わないで、火力発電所のようにもっと大都市に近いところに設置したほうが効率的なはず。
安全性に問題がないなら壮大な送電コストを使わないで、火力発電所のようにもっと大都市に近いところに設置したほうが効率的なはず。
2011年5月16日に日本でレビュー済み
タイトル通りです
2011年3月11日の福島第一原発事故が起きるまでは★5つです
チェルノブイリ原発事故から原発の問題点を書かれた名書であると思うが、
起きてしまった後では、原発事故の参考程度の情報。
今必要なのは、
・命がけで闘っている現場で何が起きているのか。
・嘘偽りのない情報と煽りのない冷静な分析。
・事態収拾へ向けた目に見える正確なタイムスケジュール。
この作者の含め上記の情報が全く見えない事が
パニックの原因になっている。
2011年3月11日の福島第一原発事故が起きるまでは★5つです
チェルノブイリ原発事故から原発の問題点を書かれた名書であると思うが、
起きてしまった後では、原発事故の参考程度の情報。
今必要なのは、
・命がけで闘っている現場で何が起きているのか。
・嘘偽りのない情報と煽りのない冷静な分析。
・事態収拾へ向けた目に見える正確なタイムスケジュール。
この作者の含め上記の情報が全く見えない事が
パニックの原因になっている。
2012年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原子力発電所がなぜ海岸線にあるのか?原発が安全というなら東京のど真ん中に
建てればいいじゃないか、原発の支持者は大都会に多く反対者は数えるほどであ
るという事実、当時から広瀬氏は問題意識を持ち、データをもとに丁寧に解説し
ている。
チエルノブイリの事故ではっきりした原発の危険が暴かれてるのに、科学者と技
術者は原発シンジケートの配下で重要な存在として機能し、原子力を否定するこ
とが許されない、司法界までが動員され利権をめぐる世界のなかで原子炉は静かに
暴走してた、そして電力会社は電気事業法という法律で利益を保護されてる。
本書を読むと現在と状況は変わってないことに気付く。そして解説の作家野坂昭如
氏が「原発事故は起こる」と予言したとおり、福島第一原発事故が起きた、そして
いまだに事故は収束していない。
建てればいいじゃないか、原発の支持者は大都会に多く反対者は数えるほどであ
るという事実、当時から広瀬氏は問題意識を持ち、データをもとに丁寧に解説し
ている。
チエルノブイリの事故ではっきりした原発の危険が暴かれてるのに、科学者と技
術者は原発シンジケートの配下で重要な存在として機能し、原子力を否定するこ
とが許されない、司法界までが動員され利権をめぐる世界のなかで原子炉は静かに
暴走してた、そして電力会社は電気事業法という法律で利益を保護されてる。
本書を読むと現在と状況は変わってないことに気付く。そして解説の作家野坂昭如
氏が「原発事故は起こる」と予言したとおり、福島第一原発事故が起きた、そして
いまだに事故は収束していない。
2011年4月24日に日本でレビュー済み
福島原発で再び脚光を浴びた本
挑発的なタイトルの『原発反対派書籍』
20年くらい前の学生の頃、途中まで読んだだけ
でしたが、このたび
再読しました。
現在、原発事故で『原発反対派書籍』に注目が集まってますが
☆1のレビュアーさんが言ってるように、感情論で『原発反対派書籍』を読むのでなく
科学的に正しい『原発反対派書籍』を選んで読んだほうがよいかと思います。
タイトルに惹かれ、東電や政府の説明する安全性に疑問を感じ
『それが本当なら、東京に原発持ってくるのになんの不都合もないだろう!』と
かなり著者寄りの意見で、読み始めました。
が、この本の序章のほうに
【確率論で1個のサイコロをふると、イチが出る割合は1/6だが
6個同時に振ると、毎回1個の割合でイチが出る】
といったようなことが書かれてます。
全く違います。
6個、同時に振って1個でもイチが出る確率は約67%であり、
計算式は 1-(5/6)*(5/6)*(5/6)*(5/6)*(5/6)*(5/6) です。
この人は早大卒のジャーナリストとのことですが
この程度の確率論を間違えるというのは、致命的だと感じました。
著者の科学的論拠全てが信じられなくなり
高校生の頃、読むのをやめた記憶があります。
その後、いろんな数字のデータが有るのですが
上記のような、簡単な計算ができない筆者の主張ですから
まったく信用なりません。
サイコロでしたらその確率の算出データを
読者側で分かっていますけど、
本書で取り上げられているデータは
読者側で確認できませんし、著者のバイアスが反原発に寄っているので
結果も怪しいと思わざる終えません。
著者の主張「東京に原発を!」というタイトルと
そして、”候補地としての新宿中央公園”という仮説や
日本で原発事故が起こった際のシミュレーション漫画など
面白い企画が本書にはたくさんある。
正しいデータと正しい編集で再編されることを期待してます。
挑発的なタイトルの『原発反対派書籍』
20年くらい前の学生の頃、途中まで読んだだけ
でしたが、このたび
再読しました。
現在、原発事故で『原発反対派書籍』に注目が集まってますが
☆1のレビュアーさんが言ってるように、感情論で『原発反対派書籍』を読むのでなく
科学的に正しい『原発反対派書籍』を選んで読んだほうがよいかと思います。
タイトルに惹かれ、東電や政府の説明する安全性に疑問を感じ
『それが本当なら、東京に原発持ってくるのになんの不都合もないだろう!』と
かなり著者寄りの意見で、読み始めました。
が、この本の序章のほうに
【確率論で1個のサイコロをふると、イチが出る割合は1/6だが
6個同時に振ると、毎回1個の割合でイチが出る】
といったようなことが書かれてます。
全く違います。
6個、同時に振って1個でもイチが出る確率は約67%であり、
計算式は 1-(5/6)*(5/6)*(5/6)*(5/6)*(5/6)*(5/6) です。
この人は早大卒のジャーナリストとのことですが
この程度の確率論を間違えるというのは、致命的だと感じました。
著者の科学的論拠全てが信じられなくなり
高校生の頃、読むのをやめた記憶があります。
その後、いろんな数字のデータが有るのですが
上記のような、簡単な計算ができない筆者の主張ですから
まったく信用なりません。
サイコロでしたらその確率の算出データを
読者側で分かっていますけど、
本書で取り上げられているデータは
読者側で確認できませんし、著者のバイアスが反原発に寄っているので
結果も怪しいと思わざる終えません。
著者の主張「東京に原発を!」というタイトルと
そして、”候補地としての新宿中央公園”という仮説や
日本で原発事故が起こった際のシミュレーション漫画など
面白い企画が本書にはたくさんある。
正しいデータと正しい編集で再編されることを期待してます。