心理学のバックボーンが無さすぎる。全体的に作者の押し付けが酷い。作者自身がアダルトチルドレンを克服して嬉しすぎるのは分かるが、友達の悩みにまで『一方的に』相談に乗り、口を出す描写には吐き気と悪寒がしました(素人が自分の成功体験のみでカウンセリングの真似事は本当に、本当に危険極まりない行為です')。
これで全く読む価値が無いと分かったので本を閉じかけましたが、克服の辺りを読んでみると『マーフィーの法則』やらスピリチュアル系ばっかり。しかも『前向きに前向きに生きなければ駄目よ!』と強迫的に感じるメッセージが散りばめられており、本当にこの人はアダルトチルドレンを脱したのだろうか?と疑いたくなる程でした。
アダルトチルドレンと言う言葉は使われていなくてもアリスミラーの『魂の殺人』を読んだ方が、子供が幼少期から感情を殺され、アダルトチルドレンになるまでのことが論理的にも感覚的にも分かります(80年代の本ですかね)。親から受けた傷はただ『前向きになれ』というメッセージでどうにかなるようなものばかりではなく、受けた『しつけ・教育』によっては悪化させることすらもあると作者は知るべきです。
最初に斉藤学氏の名前が出て来たので、お墨付きかと思いきや講演会の後に『一方的に』会いに行き、『一方的に』売名行為しただけのお粗末な本です(ご丁寧に作者自ら描写されています)。
内容に自信があるなら、作者がアダルトチルドレン研究者の名前など載せる必要など全くありませんし、自然とその方から推薦されるでしょう。
こんな本に斉藤氏の名前を出す事自体が失礼だと思いました。当時は先駆的な本だった事を鑑みると言い過ぎとも言えなくもないですが、何処までも『一方的で、自分の体験を美化しすぎた』ナルシスト本です。
この妙な正義感に満ちた作者が、変な自信をつけてカウンセラーの真似事などをしていないことを切に願うばかりです。
アダルトチルドレンという流行りの言葉を用いてはいますが、何人か書かれているようにの内容は『限りなく薄い」です。
アダルトチルドレン研究の第一人者の名前まで借りてまで、本を売りたいという変な『功名心』まで、私は読み取ってしまいました。読者が受けた傷によっては克服どころか、『害悪にもなり得る本』です。それだけは読む前に知っておいて欲しいです。
本当によく再版など出来たものです。
久しぶりにここまで気分が悪くなる本を読みましたので、大変辛口となりました。

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眠れぬ夜の壁 単行本 – 2003/6/10
佳里 富美
(著)
脱!アダルトチルドレン あなたは変われる!! 「この本を手にした時の胸のざわめき、 私が読まなきゃいけない本だ。そう感じた」 (女優 東ちづるさん推薦の本) 親子関係の苦しさを超え、内なる力と出合う本! --私は死ななくてよい!私は自分として生きられる! 私は自分の望んだことすべて、かなえながら生きられる! 今まで生きてきたなかで、これほどショックを受けたことはなかった。 「本文より」
- 本の長さ310ページ
- 言語日本語
- 出版社さんが出版
- 発売日2003/6/10
- ISBN-104880960438
- ISBN-13978-4880960432
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
あなたのいるところから、あなたは変われる。苦しみを抜けたときから、不思議な偶然は始まった。親子関係の苦しさを越え、自分の内なる力と出会う。脱!アダルトチルドレンの本。1997年刊の新装版。
著者について
佳里富美(カサトフミ) 東京吉祥寺生まれ。昭和女子大学短期大学卒業後、都市銀行に入行。約4年間テラーを務めた後、ハワイ留学。帰国後、「ある出来事」を境に大いなる自己の可能性に目覚めて作家に転身。現在に至る。 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : さんが出版; 新装版 (2003/6/10)
- 発売日 : 2003/6/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 310ページ
- ISBN-10 : 4880960438
- ISBN-13 : 978-4880960432
- Amazon 売れ筋ランキング: - 981,251位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22,801位日本文学
- - 114,048位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
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2015年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年12月3日に日本でレビュー済み
素人の方のイチアダルトチルドレン体験記という本。自分のアダルトチルドレンと比べると軽い、親に重い偏りは感じられず、本人もわりと言いたいことは言えてる印象なのでアダルトチルドレンとしても重くはない印象。そして変わっていく所は自分的な感動はあったとは思いますが、ディテールが書ききれてなく読み取れない部分が多々あります。引き寄せのような潜在意識、顕在意識というツールで順調に回復された所を鑑みると、それほど拗れてもなくて、ハワイに留学したりバイトしたり困窮はされてなくて、恵まれてるのではとも思う部分もありました。
素直になる事の大切さは拙い中にも伝わるものはちゃんと感じられて、自分も意識していこうと思いました。
少し期待しすぎたかもしれません。今時間が経ちどのような心境であるのか気になります。
友達と仲良く一段深く出来た部分はもう少し細かく知りたかったです。皆さん悩まれている部分だと思うので。
自分を客観視して、それを文字に起こすってとても高度な難しい事なのだろうと肌身で感じました。
素直になる事の大切さは拙い中にも伝わるものはちゃんと感じられて、自分も意識していこうと思いました。
少し期待しすぎたかもしれません。今時間が経ちどのような心境であるのか気になります。
友達と仲良く一段深く出来た部分はもう少し細かく知りたかったです。皆さん悩まれている部分だと思うので。
自分を客観視して、それを文字に起こすってとても高度な難しい事なのだろうと肌身で感じました。
2009年1月22日に日本でレビュー済み
生の声、なのでしょうけど。
正直、「だから・・・?」というエピソードが多くて、
脱線気味の印象を受けました。
前向きになることができてから、良い事ばかりというのはわかりますが
たまたま知り合った人が出版社の人だったとか
結果的には運がよかったけど、誰もが考えを改めたからって
そううまくはいかないんじゃないかなー
結局自慢なのかな〜、見たくもないのにナルシストさんの日記見ちゃった、
というのが正直な感想です。
あんまり、アダルトチルドレンを克服するための参考にはならない本だと思う。
正直、「だから・・・?」というエピソードが多くて、
脱線気味の印象を受けました。
前向きになることができてから、良い事ばかりというのはわかりますが
たまたま知り合った人が出版社の人だったとか
結果的には運がよかったけど、誰もが考えを改めたからって
そううまくはいかないんじゃないかなー
結局自慢なのかな〜、見たくもないのにナルシストさんの日記見ちゃった、
というのが正直な感想です。
あんまり、アダルトチルドレンを克服するための参考にはならない本だと思う。
2015年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過日の取引にて大変お世話になりました。
店頭での購入と同等、またそれ以上のサービスレベルで対応いただきましたこと御礼申し上げます。
また機会がありましたら宜しくお願いします。
店頭での購入と同等、またそれ以上のサービスレベルで対応いただきましたこと御礼申し上げます。
また機会がありましたら宜しくお願いします。
2016年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女優 東ちづるさん推薦の本ということで、読んでみましたが、有名な東さんがそうだったからといって、自分も本を読んで当てはまるあったから、だからアダルトチルドレンで治療が必要までいくと逆に危ないと感じました。
親子関係が上手くいかないことのすべてをこの言葉で片づけているようで、少し違和感がありました。
他の方がコメントしてあるように、もっと心理学的に論証が必要かなと感じます。
親子関係が上手くいかないことのすべてをこの言葉で片づけているようで、少し違和感がありました。
他の方がコメントしてあるように、もっと心理学的に論証が必要かなと感じます。
2009年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロローグの見出しが「人は変われる」だったので「おっ」と期待して読み始めたのですが・・・はっきり言って浅いです。本屋でパラパラと見て、リアルな体験を綴った核心に迫る書かと思い買ったのですが、ちゃんと読んでみると洞察が浅くかなりがっかりでした。文章量の割に内容も薄いです。
ただ、この本の意義は、アダルトチルドレンという言葉がそれほど広まっていなかった時代に自分の体験を世に出したことなのだろうと思います。こういう本としてはたぶん先駆者的存在だと思うので。そういう目線で読むなら価値がまったくないわけでもない。
でも今だったらほかにもっといい本がいっぱい出てるからそっちを読んだ方がいいですね。
ただ、この本の意義は、アダルトチルドレンという言葉がそれほど広まっていなかった時代に自分の体験を世に出したことなのだろうと思います。こういう本としてはたぶん先駆者的存在だと思うので。そういう目線で読むなら価値がまったくないわけでもない。
でも今だったらほかにもっといい本がいっぱい出てるからそっちを読んだ方がいいですね。
2003年5月6日に日本でレビュー済み
最初、私は東ちづる著の「いい人やめた」の本を読みアダルトチルドレンの事を知った。自分自身もアダルトチルドレンと分かり、この本を書くきっかけとなったという本を読みたくて、「眠れぬ夜の壁」を読むことになった。読み出した時は個人の日記的な要素が強く、読みにくいと感じたが、それはわざとあまりまとめずありのままの自分を書きとめた文体であることを知り、かえって作られた感じがしなくて、著者の気持ちに共感できた。この本を読んで自分も自伝を書きたくなった。そして、これからも佳里さんの作品を見ていきたいと思った。
2006年11月2日に日本でレビュー済み
まさに私のこと!ってどんどん引き込まれました。
東さんの推薦メッセージ通り、わたしも今まで読んだ中で一番感動した作品です。
生き方が変えられる1冊。
お奨めします。
東さんの推薦メッセージ通り、わたしも今まで読んだ中で一番感動した作品です。
生き方が変えられる1冊。
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