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寺田寅彦は忘れた頃にやって来る (集英社新書) 新書 – 2002/5/17
松本 哉
(著)
「天災は忘れた頃にやって来る」で有名な寺田寅彦は、東京帝国大学理学部教授であり、優れた随筆家でもあった。自由人として生きた、魅力的な人物像を再評価し、現代人の生き方を刺激する書。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2002/5/17
- ISBN-104087201449
- ISBN-13978-4087201444
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2002/5/17)
- 発売日 : 2002/5/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4087201449
- ISBN-13 : 978-4087201444
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,007,809位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,582位集英社新書
- - 53,023位歴史・地理 (本)
- - 116,142位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まさに題名どうりの本と実感した、いま彼の書籍をむさぼるように読んでいます。
2002年8月27日に日本でレビュー済み
20世紀は科学技術の時代だったといわれることがある。しかし、科学技術が社会に実現されるときには、きわめてしばしば、その経済性のみが拡大される。その結果がどうなったかを20世紀がまた示している。明治後半から昭和初期の時代を生きた科学者、寺田寅彦がそのことを照らし出しているぞと、時に洒脱で時に写実的な寺田の文章を多く引用しながら、比較的淡々と紹介しているところに、本書のもっとも現代的な意義がある。
寺田寅彦は、かなり忘れられてしまった。しかし、彼の随筆群を本書で紹介されたもののみでも読み直すと、視野の広さのみにとどまらず、意外に現代に通ずるところがあって、これからの世の中どうなるのかを考えるとき、示唆されるところが多い。忘れた頃にやって来る、というわけであろう。
しかし、寺田寅彦は、自然科学者であり文人であったが社会科学的ではない、と本書の寺田評は言外に示唆してもいる。経済性のみを拡大させないためには、彼のような人が増えればずいぶん力になる。しかし、21世紀を20世紀の輝かしい成果と痛ましい屍の彼方に築くためには、寺田寅彦を社会科学にも通じた俯瞰力をもった人間として甦らすことが必要ではないだろうか?未来の寺田寅彦よ、つぎつぎと来たれ。
寺田寅彦は、かなり忘れられてしまった。しかし、彼の随筆群を本書で紹介されたもののみでも読み直すと、視野の広さのみにとどまらず、意外に現代に通ずるところがあって、これからの世の中どうなるのかを考えるとき、示唆されるところが多い。忘れた頃にやって来る、というわけであろう。
しかし、寺田寅彦は、自然科学者であり文人であったが社会科学的ではない、と本書の寺田評は言外に示唆してもいる。経済性のみを拡大させないためには、彼のような人が増えればずいぶん力になる。しかし、21世紀を20世紀の輝かしい成果と痛ましい屍の彼方に築くためには、寺田寅彦を社会科学にも通じた俯瞰力をもった人間として甦らすことが必要ではないだろうか?未来の寺田寅彦よ、つぎつぎと来たれ。
2003年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新聞の書評を見て購入しました。最後まで一応は読みましたが、著者が寺田寅彦について調べたことをだらだらと一応は自分の言葉で述べているに過ぎない、著者本人のための本という印象しか残りません。どういう本を出版しようと自由ですが、書評に載せた新聞を寧ろ責めたい。(2003年)
2002年8月28日に日本でレビュー済み
寺田寅彦に興味を持つ人にとって最適の入門書かと思います。丹念に調べられていますし、寺田寅彦の人物像がよくわかるつくりになっているし、面白く読める新書でした。興味のある人は書店で立ち読みして、確かめてみてはいかがでしょうか。岩波の全集は簡単には読めませんし、手軽に読める良書は他にありません.
2011年2月18日に日本でレビュー済み
決して研究書でもないし,啓発書でもありません。
読後,寺田寅彦がどのような人物であるかは漠然とわかりましたが,では,この本を読む意義が何かあるか,と問われれば,何もありません。
寺田寅彦という人物について卒論に取り組んだ大学生が,特に論旨も明らかにせず(できず),枚数も気にせずに書いたら,このような本が出来上がるのかな,という感じです。学士卒論としての評価は「可」でしょう。
読後,寺田寅彦がどのような人物であるかは漠然とわかりましたが,では,この本を読む意義が何かあるか,と問われれば,何もありません。
寺田寅彦という人物について卒論に取り組んだ大学生が,特に論旨も明らかにせず(できず),枚数も気にせずに書いたら,このような本が出来上がるのかな,という感じです。学士卒論としての評価は「可」でしょう。
2014年5月8日に日本でレビュー済み
「天災は忘れた頃にやって来る」の名言で知られる寺田寅彦の伝記である。といっても、あまり本格的なものではなく、エピソード中心に寺田の人間性に迫っている。
著者は天文学や近代日本文学を得意とするライター。
その生涯、研究、随筆についてつまみ食いのように描かれている。市電が混雑する理由についての論文を紹介したり、夏目漱石との交流に触れたり、関東大震災への対応についてまとめてみたり。
寺田について総合的な理解は出来るが、あまりにも軽いノリというか、興味本位というか。ちょっと書きぶりに抵抗を覚えた。
著者は天文学や近代日本文学を得意とするライター。
その生涯、研究、随筆についてつまみ食いのように描かれている。市電が混雑する理由についての論文を紹介したり、夏目漱石との交流に触れたり、関東大震災への対応についてまとめてみたり。
寺田について総合的な理解は出来るが、あまりにも軽いノリというか、興味本位というか。ちょっと書きぶりに抵抗を覚えた。
2002年7月28日に日本でレビュー済み
非常に多彩な人物として有名な寺田寅彦。本職は物理学者だが、岩波文庫からは『寺田寅彦随筆集』なども公刊されている。ある意味ではファインマンの各種エッセイなどよりも興味深い随筆集だ。
本書においても、寺田寅彦の才をどのように紹介し、そして「忘れた頃にやって来る」というタイトルからして、現代とどのように結びつけて語っているのかに興味を持ち購入した。
しかし、期待は完璧な期待はずれ。
著者である松本氏が寺田寅彦のエッセイを読み「すごいと思いました」なんて感想を書き連ねているだけ。寺田寅彦の物理面での業績に触れている部分もあるが、あくまでも寺田寅彦本人の弁をテクストにするだけで、寺田寅彦の正当性を証明するような手間は一切かけていない。また、著者自身の文章を「寅彦風」にしているところもあるのだが、かえってメリハリをなくして読みにくくしているだけだ。
結局のところは、このような解説書の体裁をとったもの(本書)など読まず、寺田寅彦の原典にあたった方が何倍も得るものがあるだろう。あるいは『帝都物語』(荒俣宏)を読む方がはるかに満足度が高い。せっかく寺田寅彦などという一級の素材に興味を持つのなら、本書以外をお勧めする。
本書においても、寺田寅彦の才をどのように紹介し、そして「忘れた頃にやって来る」というタイトルからして、現代とどのように結びつけて語っているのかに興味を持ち購入した。
しかし、期待は完璧な期待はずれ。
著者である松本氏が寺田寅彦のエッセイを読み「すごいと思いました」なんて感想を書き連ねているだけ。寺田寅彦の物理面での業績に触れている部分もあるが、あくまでも寺田寅彦本人の弁をテクストにするだけで、寺田寅彦の正当性を証明するような手間は一切かけていない。また、著者自身の文章を「寅彦風」にしているところもあるのだが、かえってメリハリをなくして読みにくくしているだけだ。
結局のところは、このような解説書の体裁をとったもの(本書)など読まず、寺田寅彦の原典にあたった方が何倍も得るものがあるだろう。あるいは『帝都物語』(荒俣宏)を読む方がはるかに満足度が高い。せっかく寺田寅彦などという一級の素材に興味を持つのなら、本書以外をお勧めする。