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お前はただの現在にすぎない テレビになにが可能か (朝日文庫 む 13-1) 文庫 – 2008/10/7
68年の成田空港反対闘争に端を発したTBS人事闘争。3人のテレビマンは報道の自由・公正を求めた闘争の歴史を克明に記録した。テレビの本質を問うた書物として、再刊が望まれていたテレビ論を吉岡忍の解説を付して復刊。
- 本の長さ514ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2008/10/7
- ISBN-104022615974
- ISBN-13978-4022615978
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2008/10/7)
- 発売日 : 2008/10/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 514ページ
- ISBN-10 : 4022615974
- ISBN-13 : 978-4022615978
- Amazon 売れ筋ランキング: - 254,591位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 79位テレビ朝日・朝日放送系の本
- - 177位メディアと社会
- - 734位朝日文庫
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マスコミの時代状況への無責任さをしる。報道権力が国家の言いなりになるのも共産党の言いなりになるのも結局は報道も自分の色を隠すことなく鮮明にしたうえで報道せよといいたい
2008年12月19日に日本でレビュー済み
この本の存在は知っていたが、入手困難になっていた。
40年ぶりの復刊と聞いて迷わず購入。素晴らしかった。
「テレビ――お前はただの現在にすぎない」とは、テレビの同時性(即時性)に対して
権力及び芸術からの否定的非難の言葉でもある。
時間をすべて政治的に再編した後でそれを「歴史」として提示できるのが権力だとすれば
そのものの「現在」をあるがままに提示するテレビの存在は、権力にとって許しがたい。
「テレビは現在にすぎず、安定性、公平を欠き、真実を欠く」――それが体制の警告だ。
テレビは、安定や公平を求めることで堕落する。
テレビは、時間を追うことによってのみ独自の表現を持とうとしなければならない。
それがテレビの存在意義だ。
テレビは権力にも芸術にも再編成されることを拒み、「現在そのものをつくり出していく」限り、
その可能性を失わない。
そのことで、
「お前はただの現在にすぎない」という否定は、「そうだ、テレビはただの現在でありたい」という意志に変わる。
この本はそれを現場から鋭く問うている。
40年たった今、テレビはどう変わったか。むしろ権力に寄り添うようになったのではないか。
今だからこそ読まれるべき一冊である。
いささかも古くなっていない。
現代マスコミを考えるときにも、必読の書といえるだろう。
私は情報のデジタル化を否定はしない。むしろ可能性の無限さを感じている。
しかしこの本が40年たって「本」の形のままで復刻されたことに深い意義を感じる。
それしても、3人の著者のうち「文庫版あとがき」を書けるのは
今野勉だけになった。歳月を感じる。
なお、吉岡忍の「あとがき」が出色!
テレビとコミュニケーションについての考察は、短いが熟読に値する。
40年ぶりの復刊と聞いて迷わず購入。素晴らしかった。
「テレビ――お前はただの現在にすぎない」とは、テレビの同時性(即時性)に対して
権力及び芸術からの否定的非難の言葉でもある。
時間をすべて政治的に再編した後でそれを「歴史」として提示できるのが権力だとすれば
そのものの「現在」をあるがままに提示するテレビの存在は、権力にとって許しがたい。
「テレビは現在にすぎず、安定性、公平を欠き、真実を欠く」――それが体制の警告だ。
テレビは、安定や公平を求めることで堕落する。
テレビは、時間を追うことによってのみ独自の表現を持とうとしなければならない。
それがテレビの存在意義だ。
テレビは権力にも芸術にも再編成されることを拒み、「現在そのものをつくり出していく」限り、
その可能性を失わない。
そのことで、
「お前はただの現在にすぎない」という否定は、「そうだ、テレビはただの現在でありたい」という意志に変わる。
この本はそれを現場から鋭く問うている。
40年たった今、テレビはどう変わったか。むしろ権力に寄り添うようになったのではないか。
今だからこそ読まれるべき一冊である。
いささかも古くなっていない。
現代マスコミを考えるときにも、必読の書といえるだろう。
私は情報のデジタル化を否定はしない。むしろ可能性の無限さを感じている。
しかしこの本が40年たって「本」の形のままで復刻されたことに深い意義を感じる。
それしても、3人の著者のうち「文庫版あとがき」を書けるのは
今野勉だけになった。歳月を感じる。
なお、吉岡忍の「あとがき」が出色!
テレビとコミュニケーションについての考察は、短いが熟読に値する。
2012年4月25日に日本でレビュー済み
朝起きてすぐにテレビのスイッチを入れ寝るときに切る。一部屋に一台どころか、キッチンと風呂場にも車の中にも備え付けの専用のものがある暮し。通常放送の他にBSやCSやインターネットからの無数の放送受信やHDやディスクの記録されたものを見ることも可能になった今、はたしてこのままただ単に無造作に垂れ流しの状態で受容し続けることが正常なのか? という疑問めいた感慨を抱いたことがある人は少なくないはずです。
そんなふうに迷ったら、その時には思いきって一度スイッチを切ってテレビと自分とを文字通り切り離してみればいいのさと、誰かが言ったはずでしたが誰だったか思い出せません。
ゴダールは
「然り! 重要なのは実存を意識することだ」といいますが。
テレビよ、お前はいったい何者なのだ・・
この本はテレビと格闘した人たちの貴重な証言記録です。私はたまたま古本屋で1969年刊行の田畑書店版を入手して読みましたが、番組の内容や報道の取材方法に関して起こったTBS闘争に端を発して、闘争の真っ只中でテレビマン3人が自らと会社と社会に繰り返し「テレビに何が可能か」を鋭く問い続けた記録で、もっともテレビの本質を深く問いかけた本で復刊が待望されてきた名著です。
1968年のTBS闘争は、成田闘争のドキュメンタリー番組の取材姿勢が偏向していると自民党から横やりを受けて起こったもので、その時の首相は佐藤栄作、あの『運命の人』で沖縄密約問題を不倫密通へとすり替え、西山記者を首に毎日新聞社を零落させた張本人ですが、この時も番組は放送されず、関係者は懲罰を下されるという理不尽さ。2001年には政府自民党・安倍晋三内閣官房副長官が慰安婦問題でNHK番組の内容を改竄要求し物議を醸したのは記憶に新しいことです。
ただこの本は、表現の自由を御旗に権力と真っ向勝負しようというものではなく、試行錯誤のテレビ初期にあって、テレビの表現とはいかにあるべきかを自らと視聴者に根源的に問いかけた真摯な本だと思います。
それを真に受けて冒頭や末尾に私が現在の情況を睨んで措定した問題性を抽出しました。
下賤なタレントたちが跋扈する低俗番組から皇室アルバムまで、ありとあらゆるものがごった煮状態でノンストップで私たちの日常生活の真っ只中に土足で入り込んでくるテレビについて、立ち止まって考えることが不必要なわけがありません。
そんなふうに迷ったら、その時には思いきって一度スイッチを切ってテレビと自分とを文字通り切り離してみればいいのさと、誰かが言ったはずでしたが誰だったか思い出せません。
ゴダールは
「然り! 重要なのは実存を意識することだ」といいますが。
テレビよ、お前はいったい何者なのだ・・
この本はテレビと格闘した人たちの貴重な証言記録です。私はたまたま古本屋で1969年刊行の田畑書店版を入手して読みましたが、番組の内容や報道の取材方法に関して起こったTBS闘争に端を発して、闘争の真っ只中でテレビマン3人が自らと会社と社会に繰り返し「テレビに何が可能か」を鋭く問い続けた記録で、もっともテレビの本質を深く問いかけた本で復刊が待望されてきた名著です。
1968年のTBS闘争は、成田闘争のドキュメンタリー番組の取材姿勢が偏向していると自民党から横やりを受けて起こったもので、その時の首相は佐藤栄作、あの『運命の人』で沖縄密約問題を不倫密通へとすり替え、西山記者を首に毎日新聞社を零落させた張本人ですが、この時も番組は放送されず、関係者は懲罰を下されるという理不尽さ。2001年には政府自民党・安倍晋三内閣官房副長官が慰安婦問題でNHK番組の内容を改竄要求し物議を醸したのは記憶に新しいことです。
ただこの本は、表現の自由を御旗に権力と真っ向勝負しようというものではなく、試行錯誤のテレビ初期にあって、テレビの表現とはいかにあるべきかを自らと視聴者に根源的に問いかけた真摯な本だと思います。
それを真に受けて冒頭や末尾に私が現在の情況を睨んで措定した問題性を抽出しました。
下賤なタレントたちが跋扈する低俗番組から皇室アルバムまで、ありとあらゆるものがごった煮状態でノンストップで私たちの日常生活の真っ只中に土足で入り込んでくるテレビについて、立ち止まって考えることが不必要なわけがありません。
2009年9月27日に日本でレビュー済み
■私は、2007年に職場(徳島、北島町立図書館・創世ホール)で脚本家・佐々木守さんを偲ぶ講演会を開催した(講師・池田憲章氏)。本書は佐々木守さんと「七人の刑事」でタッグを組んだ演出家・今野勉氏と友人達の若き日の著作。
■なぜ今野氏達がTBSを退社し、テレビマンユニオンを設立するに至ったかと言う背景がつぶさに記録されている。大変な労作であり、テレビ文化を支えた筋金入りの人たちのパワーに圧倒される。佐々木さんのコメントも収録されている。私は、アルケミーレコード社長・JOJO広重氏とこのたびの文庫化を心から祝った。復刊に携わった関係各位に心から敬意を表したい。
■関連書として、今野氏の単独著作『テレビの青春』(NTT出版、2009年3月)も必読。
■なぜ今野氏達がTBSを退社し、テレビマンユニオンを設立するに至ったかと言う背景がつぶさに記録されている。大変な労作であり、テレビ文化を支えた筋金入りの人たちのパワーに圧倒される。佐々木さんのコメントも収録されている。私は、アルケミーレコード社長・JOJO広重氏とこのたびの文庫化を心から祝った。復刊に携わった関係各位に心から敬意を表したい。
■関連書として、今野氏の単独著作『テレビの青春』(NTT出版、2009年3月)も必読。
2008年10月14日に日本でレビュー済み
以前、買い損ねてそのままだったが、今回、何と40年振りに復刊された。内容は全く古びていない、いや今こそ、すべてのテレビ関係者が熟読すべきではないか。68年のTBS闘争のきめ細かい描写は、まさに後に読まれるために詳細な記録を残したのではないかとさえ思える。本というものはこういう風に残って、世代と時代を超えて読み次がれるものなのだ。まだ、本の命はなくなっていない。間違いなく、今年の復刊ベスト1だ!