確かに農政が問題の多くを占めているのであろう。その農政が変わって規制緩和が進めば、本当に実力のあるやる気のある農業経営者が躍進するはずである。
政治の関与が大きくて規制が強かった業界は、そうなる必然性があったのも否定できない。農業、とくに米作はその最たるもののような気がする。
法律が変わるときがビジネスチャンスなのだ、という学生時代に聞いた言葉が思い出される。
いつ、どのように変わるのか、その変わり目にどう関わるか。
刃を研ぐ。

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日本の農業は成長産業に変えられる (新書y 217) 新書 – 2009/6/6
大泉 一貫
(著)
◆参入チャンス到来!
日本ブランドは世界から引く手あまた。
日本の「農」を輸出せよ!
【農業は衰退産業ではない!】
本来、国際競争力を持ちうるコメの可能性を狭めているのは、
減反や高額関税などの米価維持政策である。
政治力を最大限に駆使する農協、「票と俵」のバーター取引を
持ちかける族議員たちが、「民生(社会保障)米価」を守って
きたために、日本の農業は停滞させられた。
「減反(生産調整)」をやめ、自主的なものとし、
「農地法」を改正し、眠る農地(耕作放棄地など)を意欲ある者にまかせれば、
日本の農業は見違えるほど活性化する!
また、その際には、農業経営者の育成や農商工連携を
通じたビジネスモデルの構築が急務だ。
農業の最大の課題は人材の枯渇にある。
まだ規制緩和の余地があるとはいえ、特区制度や農業生産法人を使い、
徐々に農業への企業参入の道も開かれつつある昨今、
日本の農業の産出額をいかに上げ、
成長軌道に乗せていくかを真剣に考えるべき時が来ている。
今こそ日本の農業が世界に打って出るチャンスなのだ。
【本書の構成】
第1章 コメで国際戦略を描け
第2章 農業を成長産業にする条件とは
第3章 農業が活性化するビジネスモデルを考える
第4章 農業への参入機会を国民全体に開け
第5章 農地法という企業参入に立ちふさがる高い壁
第6章 内向きの農政で衰退する我が国のコメ産業
第7章 政治に翻弄されてきた日本の農業
日本ブランドは世界から引く手あまた。
日本の「農」を輸出せよ!
【農業は衰退産業ではない!】
本来、国際競争力を持ちうるコメの可能性を狭めているのは、
減反や高額関税などの米価維持政策である。
政治力を最大限に駆使する農協、「票と俵」のバーター取引を
持ちかける族議員たちが、「民生(社会保障)米価」を守って
きたために、日本の農業は停滞させられた。
「減反(生産調整)」をやめ、自主的なものとし、
「農地法」を改正し、眠る農地(耕作放棄地など)を意欲ある者にまかせれば、
日本の農業は見違えるほど活性化する!
また、その際には、農業経営者の育成や農商工連携を
通じたビジネスモデルの構築が急務だ。
農業の最大の課題は人材の枯渇にある。
まだ規制緩和の余地があるとはいえ、特区制度や農業生産法人を使い、
徐々に農業への企業参入の道も開かれつつある昨今、
日本の農業の産出額をいかに上げ、
成長軌道に乗せていくかを真剣に考えるべき時が来ている。
今こそ日本の農業が世界に打って出るチャンスなのだ。
【本書の構成】
第1章 コメで国際戦略を描け
第2章 農業を成長産業にする条件とは
第3章 農業が活性化するビジネスモデルを考える
第4章 農業への参入機会を国民全体に開け
第5章 農地法という企業参入に立ちふさがる高い壁
第6章 内向きの農政で衰退する我が国のコメ産業
第7章 政治に翻弄されてきた日本の農業
- ISBN-104862484034
- ISBN-13978-4862484031
- 出版社洋泉社
- 発売日2009/6/6
- 言語日本語
- 本の長さ222ページ
商品の説明
著者について
大泉一貫(おおいずみ・かずぬき)
1949年宮城県生まれ。東京大学大学院修了。専門は農業経済学、
地域経済論、食品流通事業論。農学博士。現在、宮城大学副学長
(事業構想学部長兼任)。地域経済の活性化や食・農・むら・コメから
日本社会を展望する評論や農政への提言活動を行っている。
日本地域政策学会会長(平成18年~)、内閣府規制改革会議専門委員(平成18年~)、
内閣府経済財政諮問会議 EPA・農業ワーキング委員(内閣府、平成18年~)、
農政改革関係閣僚会合特命チームアドバイザー(内閣官房、平成21年~)。
著書に『ニッポンのコメ』(朝日新聞社)、
『大衆消費社会の食料・農業・農村政策』(東北大学出版会)、
『「個の時代」のむらと農』(農林統計協会)などがある。
1949年宮城県生まれ。東京大学大学院修了。専門は農業経済学、
地域経済論、食品流通事業論。農学博士。現在、宮城大学副学長
(事業構想学部長兼任)。地域経済の活性化や食・農・むら・コメから
日本社会を展望する評論や農政への提言活動を行っている。
日本地域政策学会会長(平成18年~)、内閣府規制改革会議専門委員(平成18年~)、
内閣府経済財政諮問会議 EPA・農業ワーキング委員(内閣府、平成18年~)、
農政改革関係閣僚会合特命チームアドバイザー(内閣官房、平成21年~)。
著書に『ニッポンのコメ』(朝日新聞社)、
『大衆消費社会の食料・農業・農村政策』(東北大学出版会)、
『「個の時代」のむらと農』(農林統計協会)などがある。
登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2009/6/6)
- 発売日 : 2009/6/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 222ページ
- ISBN-10 : 4862484034
- ISBN-13 : 978-4862484031
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,455,136位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 303位新書y
- カスタマーレビュー:
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2009年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
成功した農業モデルの事例に豊富です。
農業参入にまつわる実情
カゴメ・セブンアンドワイ
などの農業進出
公共事業減から農業に転換する
地方土木業界
米にまつわる緒問題、
減反・生産調整
価格維持
ミニマムアクセス米
族議員内閣制
こちらに関しては普段わからないことが
コンパクトにわかりやすくまとまっていると思います。
著者の意見に賛同します。
農業参入にまつわる実情
カゴメ・セブンアンドワイ
などの農業進出
公共事業減から農業に転換する
地方土木業界
米にまつわる緒問題、
減反・生産調整
価格維持
ミニマムアクセス米
族議員内閣制
こちらに関しては普段わからないことが
コンパクトにわかりやすくまとまっていると思います。
著者の意見に賛同します。
2009年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の主張はごく簡単に言えば以下のとおり。
「日本の農業政策は、海外との競争を避け減反によって生産調整することによって
長期的に衰退しつづけており、農業を復活させるには競争原理を導入させる必要
がある。これを阻んでいるのは自民党農林族議員と官僚である。」
政治家と官僚が悪いのは明らかだが、まず有権者である農業従事者が最も悪いので
はないか?と思う。本書の内容は正論だが、農業の素人でも大体想像できるものだ。
また書きぶりが淡々としており、少々退屈でなかなか読み進められなかった。
「日本の農業政策は、海外との競争を避け減反によって生産調整することによって
長期的に衰退しつづけており、農業を復活させるには競争原理を導入させる必要
がある。これを阻んでいるのは自民党農林族議員と官僚である。」
政治家と官僚が悪いのは明らかだが、まず有権者である農業従事者が最も悪いので
はないか?と思う。本書の内容は正論だが、農業の素人でも大体想像できるものだ。
また書きぶりが淡々としており、少々退屈でなかなか読み進められなかった。
2009年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の農業の現状と将来を見据えて書かれており素晴らしい内容だと思います。
農業に対する疑問など分かりやすく綴られており、興味深い内容でした。
これから起こるであろう世界的な食糧危機に対して、日本の農業の将来のあり方など
著者の考えなども盛り込まれており、私自身も農業について考えさせられました。
農業に対する疑問など分かりやすく綴られており、興味深い内容でした。
これから起こるであろう世界的な食糧危機に対して、日本の農業の将来のあり方など
著者の考えなども盛り込まれており、私自身も農業について考えさせられました。
2009年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何か新しい観点があるかと思って買ってしまった。買ってしまったから呼んでしまった。そして時間を無駄使いした。この著者は現場の状況が掴めていないようだし、論調は昔からあるやり方次第で成長産業というものだった。薄っぺらな知識と浅い論理展開で革新性を装飾しウケを狙っただけ。
2011年11月22日に日本でレビュー済み
小作で高く売れる農作物を生産するのは不可能なのだろうか?
筆者はこの答えを既に握っているからこそ「日本の農業は成長産業に変えられる」と題したのだろう。
「米作一辺倒から顧客ニーズに合わせた商品を供給するビジネスモデル」、そして「農地貸与を阻み補助金に安易に頼る地主等の政治力行使」を筆者は強く訴えている。
筆者はこの答えを既に握っているからこそ「日本の農業は成長産業に変えられる」と題したのだろう。
「米作一辺倒から顧客ニーズに合わせた商品を供給するビジネスモデル」、そして「農地貸与を阻み補助金に安易に頼る地主等の政治力行使」を筆者は強く訴えている。
2011年9月4日に日本でレビュー済み
「農水省も今後約40万人の農業経営者が農業を担うことw想定し始めた。現在の農業産出額を維持するには、40万人の現在の生産額を2倍に伸ばす必要がある.。問題はそれを困難にしている要因がある点だ。その一つは「需給調整主義」と呼ばれる農政である。・・・もう一つは農政の集団的対応である。・・・集団主義が農業経営者の創出や成長を阻んでいる。農業振興に必要なのは、顧客志向であって集団主義ではない。P.7」米は「高い関税で外国の米を締め出し、国際水準の何倍もする米価の維持を至上命題にしてきた。・・その間に・・コメ市場は縮小し、生産調整が強いられ、農家のやる気が失われ、稲作の技術も停滞してしまった。p.23」
「日本も国際市場を標的にして、「コメビジネス」に本腰を入れたらどうかp.25」「コストにしても、国際水準とそう変わらないところまで引き下げるのは決して難しいことではない。わが国の米価はおよそ1キロ当たり240円だが、大規模農家のコストは100円(物財費)である。輸入米の価格は130円前後だから、十分に競争力はある。P.31」
高関税と生産調整で米価を維持しても、米の消費は減少する一方で、担い手は高齢化し、農地は大幅に減少してしまった。ここは一つ狭い国内市場だけでなく、国際市場を含めて相手にするために、構造改善を加速化し、競争力をつけ、安い農産物を作れるようにしていかなくてはならない、
こういった大泉先生の意気込みはわかるが、問題はそれがどうしたら可能になるのかが、この本からは良く解からないところである。
国際市場における重要の大半はインディカ米であるから、日本が作るジャポニカ米の消費が世界で増えるように、食べ方の普及をしていかなくてはならないなど、していかなければいけないと主張されていることはもっともだが、問題はそれがどうしたらできるかである。
全体的に先生の主張は「集団主義農政をやめ、ビジネスモデルを創出していく農業経営者を育成していけば、日本の農業は成長産業に変えられる」とおっしゃっているようだが、どうしたらそれが可能になるのかは言及されていない。
学者として人にお金を出して買ってもらう本を出すときには、自分の研究成果により、実践的な道筋を示すことまで行うことが責務なのではないか?経営学者と違ってその責務に対する認識が農業経済学者には無いように思われる。
「日本も国際市場を標的にして、「コメビジネス」に本腰を入れたらどうかp.25」「コストにしても、国際水準とそう変わらないところまで引き下げるのは決して難しいことではない。わが国の米価はおよそ1キロ当たり240円だが、大規模農家のコストは100円(物財費)である。輸入米の価格は130円前後だから、十分に競争力はある。P.31」
高関税と生産調整で米価を維持しても、米の消費は減少する一方で、担い手は高齢化し、農地は大幅に減少してしまった。ここは一つ狭い国内市場だけでなく、国際市場を含めて相手にするために、構造改善を加速化し、競争力をつけ、安い農産物を作れるようにしていかなくてはならない、
こういった大泉先生の意気込みはわかるが、問題はそれがどうしたら可能になるのかが、この本からは良く解からないところである。
国際市場における重要の大半はインディカ米であるから、日本が作るジャポニカ米の消費が世界で増えるように、食べ方の普及をしていかなくてはならないなど、していかなければいけないと主張されていることはもっともだが、問題はそれがどうしたらできるかである。
全体的に先生の主張は「集団主義農政をやめ、ビジネスモデルを創出していく農業経営者を育成していけば、日本の農業は成長産業に変えられる」とおっしゃっているようだが、どうしたらそれが可能になるのかは言及されていない。
学者として人にお金を出して買ってもらう本を出すときには、自分の研究成果により、実践的な道筋を示すことまで行うことが責務なのではないか?経営学者と違ってその責務に対する認識が農業経済学者には無いように思われる。
2009年12月10日に日本でレビュー済み
実家が専業農家の私からしたら農業が成長産業になり得る、ということは大変嬉しいことである。
筆者の主張では、減反廃止、輸出拡大で、日本は強くなるとされている。
これを論証しようと多様なデータも用いられている。
なかなか説得力があった。
ただ、結論ありきで書かれている感じがしたのが欠点。
筆者の主張では、減反廃止、輸出拡大で、日本は強くなるとされている。
これを論証しようと多様なデータも用いられている。
なかなか説得力があった。
ただ、結論ありきで書かれている感じがしたのが欠点。