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志学数学: 研究の諸段階~発表の工夫 (シュプリンガー数学クラブ 16) 単行本 – 2005/4/1
伊原 康隆
(著)
数学を志す人(これから志そうという人を含む)のために数学者が書き下ろした案内書.数学の本格的学習、研究、発表に取り組む際に役立つと思われる様々な知恵や工夫がまとめてあり、最終章では文化としての数学の現状分析にも触れている.数学用語を使わない、簡明な言葉で本質をついた考察が、学問を志す人の心を照らし、励ます1冊.
- 本の長さ159ページ
- 言語日本語
- 出版社シュプリンガー・ジャパン
- 発売日2005/4/1
- ISBN-104431711406
- ISBN-13978-4431711407
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登録情報
- 出版社 : シュプリンガー・ジャパン (2005/4/1)
- 発売日 : 2005/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 159ページ
- ISBN-10 : 4431711406
- ISBN-13 : 978-4431711407
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,103,003位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,811位数学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学時代、共に学んだ著者からこの本を頂いたのは、かなり前のことでした。著者は、世界的に知られる数学界の第一人者で、この本には、数学を志す人が出会う問題や実際的な手引きが、丁寧にわかりやすく書かれています。そのかことは、数学に全く縁のない私にも理解でてきました。それで、4月に高校に進学した男の子が数学者を志していることを知り、この本を思い出したのです。入学祝いに贈ったとき、彼が目を輝かせていたのは、本当にうれしいことでした。著者への感謝と共に、この本が、多くの若い人たちを、数学の世界に導いてくれることを願ってやみません。
2020年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本では数学の学び方について詳しく書かれています。自分の数学を見失ったときに、この本はあなただけの道標となるでしょう
2005年7月6日に日本でレビュー済み
まず、この本は基本的にエッセイの類ではありません。著者の経験や体験談などもありますが、それはあくまでも提示している話題に対して具体例を示す程度のものです。だからといって、著者のエピソードを軽視してよいということではありませんが…
さて、この本は全体を通して、高等数学との出会いから一人前の研究者になるまでの過程、及びそこで必要になる技術についての説明と考えられます。私にとって特に興味深かったのは、高等数学に興味を持ってから研究に入る前までの過程です。もちろん、誰にとってもこの本に書いてある通りに物事が進むわけではないとは思いますが、参考にはなるはずです。著者の考える勉強の仕方についても書いてあります。研究者になろうかどうか迷っている人には一読の価値はあると思います。
最後に、この本は非常に読みやすく書かれており、また温かい励ましも込められていると思います。何かにつまずいたり、迷ったりした時には読み返してみたい本の1つです。
さて、この本は全体を通して、高等数学との出会いから一人前の研究者になるまでの過程、及びそこで必要になる技術についての説明と考えられます。私にとって特に興味深かったのは、高等数学に興味を持ってから研究に入る前までの過程です。もちろん、誰にとってもこの本に書いてある通りに物事が進むわけではないとは思いますが、参考にはなるはずです。著者の考える勉強の仕方についても書いてあります。研究者になろうかどうか迷っている人には一読の価値はあると思います。
最後に、この本は非常に読みやすく書かれており、また温かい励ましも込められていると思います。何かにつまずいたり、迷ったりした時には読み返してみたい本の1つです。
2012年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は数学研究の取り組み方について記された本なのですが,
数学者でもなんでもない私が読んで非常に感銘を受けました。
感銘を受けた個所は例えば以下のようなところです。
「『わからない』ということは,むろん,どの段階でも,誰でもあるものです。
そのとき感情的に『自分の頭が悪いから』と思う癖をつけない方がいいでしょう。
どこがわからないか分析して書いてみる,
そして必要なだけ何度も元に戻ることです。」(20頁)
伊原先生でも何度も戻られるのだから,
自分も何回も戻らないといけない/戻っていいのだと励まされます。
「院生間などの競争の激しいところに居ると,
数学自体より競争意識に邪魔されて就学の妨げになることもあります。
数学学習で大切なのは『ゆったりゆっくり』なのですから。
それでも,性格的に競争意識をプラスに生かせる人とそうでない人がいます。
前者のタイプの先輩は,競争原理こそ学力向上の源と考えて賞を作ったり,
いろいろその方向に持ってゆこうとしますが,
もしあなたが後者のタイプでしたら,気にしないこと」(33-34頁)
自分も後者のタイプだと思いますので,
『ゆったりゆっくり』やっていこうと思いました。
あらゆる分野の研究者はもちろん、
競争意識をあおられて辟易している色んなフィールドの方々にもお勧めだと思います。
数学者でもなんでもない私が読んで非常に感銘を受けました。
感銘を受けた個所は例えば以下のようなところです。
「『わからない』ということは,むろん,どの段階でも,誰でもあるものです。
そのとき感情的に『自分の頭が悪いから』と思う癖をつけない方がいいでしょう。
どこがわからないか分析して書いてみる,
そして必要なだけ何度も元に戻ることです。」(20頁)
伊原先生でも何度も戻られるのだから,
自分も何回も戻らないといけない/戻っていいのだと励まされます。
「院生間などの競争の激しいところに居ると,
数学自体より競争意識に邪魔されて就学の妨げになることもあります。
数学学習で大切なのは『ゆったりゆっくり』なのですから。
それでも,性格的に競争意識をプラスに生かせる人とそうでない人がいます。
前者のタイプの先輩は,競争原理こそ学力向上の源と考えて賞を作ったり,
いろいろその方向に持ってゆこうとしますが,
もしあなたが後者のタイプでしたら,気にしないこと」(33-34頁)
自分も後者のタイプだと思いますので,
『ゆったりゆっくり』やっていこうと思いました。
あらゆる分野の研究者はもちろん、
競争意識をあおられて辟易している色んなフィールドの方々にもお勧めだと思います。
2010年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
紛れもない大碩学伊原康隆先生の手になる「学問のすすめ」である。数学を志し、大学者として名をなした先生の回顧と志学する若者への熱いメッセージが随所にちりばめられている。数学者に名随筆家が多いとは常々感じていたことだが、伊原先生もその代表格である。これからの時代を生きる文科系出身者に期待される事柄のひとつは、理系的論理力の習得であるが、同時に理系の方々の文章作法も参考にして文章修業されることを勧めたい。一般論としては、文章力にかけては文科系出身者が理系出身者を凌いでいると考えられがちだが、これは大いなる誤解である。無駄な装飾を省き、核心のみに関心を集中させる長い習練が優れた文章作法につながるようである。いずれにせよ、志学するすべての若者に一読を強く推奨したい一冊である。「志学数学」という書名にたじろぐことなかれ。本書の通読に、数学リテラシーは不要である。
2015年2月17日に日本でレビュー済み
後半に書かれている、研究者を目指す人へのアドバイスもためになるが、
前半に書かれている、数学の学び方は深い。
色んな発想が書かれているので、読み直す価値もあるだろう。
研究者を目指す人は必読。
最後に収録された4つのエッセイは、真理をついていて、おもしろい。
前半に書かれている、数学の学び方は深い。
色んな発想が書かれているので、読み直す価値もあるだろう。
研究者を目指す人は必読。
最後に収録された4つのエッセイは、真理をついていて、おもしろい。
2008年4月21日に日本でレビュー済み
数学者の方が書かれた本にしては、読みやすい文章なので驚きました。
数学もふんだんに取り入れられている訳ではないので、数学以外の分野に興味のある人でも役立つ内容になっている。
また、ちょっとした工夫や心がけるとよいことも書かれており、ためになる一冊である。
数学もふんだんに取り入れられている訳ではないので、数学以外の分野に興味のある人でも役立つ内容になっている。
また、ちょっとした工夫や心がけるとよいことも書かれており、ためになる一冊である。
2006年3月1日に日本でレビュー済み
すばらしい本である。地味なタイトルなのでよほど著者を知っているか、口づてに
この本を手にするしか広まりそうにないのが残念である。世界的な数学者である著者が
このような本を書いたことにまず驚かされる。内容は、数学者としての著者がどのように
数学に取り組み、考え、問題にめぐり合い、論文にまとめ、発表すればよいのかということを
数学を学ぶ人を対象に書かれている。しかし、この本には著者の数学にたいする高い志と
その真摯な姿勢が随所に現れており、生き方そのものを感じることができる。
著者がなんどもいっているように「ゆっくり、ゆったり」大事に考え、表現するという過程が
この本そのものにも出ているようである。数学に今は縁のない私でさえ、
その一文一文からなにかを深く学んだ気がする。著者の謙虚さ、ユーモアを随所に感じる。
決して、「謙虚」という言葉を明示的につかっているわけではないが、数学に対する姿勢、
どの分野でも一流のものに対する敬意などから自然とでる姿勢なのだと感じられる。
まず、若い学生、学問の入り口に立っている人、あらゆる研究者のひとにとって至玉の本である。
さらに、数学にあまり縁のない一般の人、研究者でもない人にとっても、このような世界が
あることを知るのは非常に意味があると思われる。
最後に、ふと本屋さんで手にした本からこのような喜びが得られたことに感謝したい。
できるだけ多くの人に読んでほしい本である。
この本を手にするしか広まりそうにないのが残念である。世界的な数学者である著者が
このような本を書いたことにまず驚かされる。内容は、数学者としての著者がどのように
数学に取り組み、考え、問題にめぐり合い、論文にまとめ、発表すればよいのかということを
数学を学ぶ人を対象に書かれている。しかし、この本には著者の数学にたいする高い志と
その真摯な姿勢が随所に現れており、生き方そのものを感じることができる。
著者がなんどもいっているように「ゆっくり、ゆったり」大事に考え、表現するという過程が
この本そのものにも出ているようである。数学に今は縁のない私でさえ、
その一文一文からなにかを深く学んだ気がする。著者の謙虚さ、ユーモアを随所に感じる。
決して、「謙虚」という言葉を明示的につかっているわけではないが、数学に対する姿勢、
どの分野でも一流のものに対する敬意などから自然とでる姿勢なのだと感じられる。
まず、若い学生、学問の入り口に立っている人、あらゆる研究者のひとにとって至玉の本である。
さらに、数学にあまり縁のない一般の人、研究者でもない人にとっても、このような世界が
あることを知るのは非常に意味があると思われる。
最後に、ふと本屋さんで手にした本からこのような喜びが得られたことに感謝したい。
できるだけ多くの人に読んでほしい本である。