社会の兆しをいち早く捉えた先見の明がある良書であります。
お笑い業界のルポにもなっていて最新では無いが志望者は必読の書。
狭く同質性が強い島国でチャンネル数も少なく身近で影響力が強い
TVを目指すのは必然かもと思ったりした。時代が経過するごとに
シロート参加でやや開かれているのでなおさらそう思いました。
学校を併設することによって裾野は広がったと言えるが量産化して
画一化して紋切り型や形骸化してしまっている感もあります。
TVの小ネタ程度しか披露出来ないタイプしか登場できずにアウトロー
の逸脱した魅力ある人物が登場し難いといった弊害もあるようにも感じました。
青い鳥症候群のワナビーの受け皿や一発逆転の陰キャの受け皿にも
お笑いが担っており何にも成れない大人を量産している感もあるようです。
多様化するお笑い、ニッチ化するお笑い、閉じたマニアの為のお笑い
など10年前以上の出版の際に予言しており、現在はSNSやユーチューブ
の登場によりロングテール型のデータベース消費を実現している
といえます。本書にも書いている通り99%はバイト生活を余儀なく
されており兼業である厳しい現実はほとんど変わらないと思います。
デビュー出来ても眼の肥えた視聴者に消費されるだけで終わる可能性が
高く、サバイブするのはリスキーな業界だと感じました。
忖度なしの水平型のお笑いならぬ垂直型のタテ関係のヒエラルキー型の
空気を読むタイプのお笑いは身分型社会と表裏一体で優れた渡世術
だとは思いますが、社会が固定化して閉鎖的になっている感もあり
その方向性を強化してしまい個人的には何とも言えませんが、豊かな
社会の反映ではあると思います。お笑い業界の権威化、階層化、高学歴化、
クリーン化、規制化などがお笑いにも浸透していて大変だと個人的には思います。
なんだかんだでTV業界や社会で地位が低く占有率も僅かでありましたが、
時代を経つことによる安く速くハードルが低いお笑いやバラエティが大人の
事情か業界構造なのか分かりませんが徐々にメジャーになって天下を取った
ところが醍醐味であると思います。開拓者の苦労が窺えます。ボケツッコミ
という一種の暗黙の了解で甘えの構造的だなという観念が一瞬よぎりました。
時代時代を反映したお笑いが出てくることを切に願います。
また次回作もあれば期待であります。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥836¥836 税込
ポイント: 8pt
(1%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥836¥836 税込
ポイント: 8pt
(1%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥25
中古品:
¥25

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
「お笑いタレント化」社会 (祥伝社新書110) 新書 – 2008/4/23
山中 伊知郎
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥836","priceAmount":836.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"836","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"sIZXBBgJ7HNtI32fhj6efmwfXlWs%2B1gRJui%2Ff25AofpZfjwqzmnK56UUEIfHSPsuJsy98og2vYZ8p0d%2FhL8%2BoqZiX6UKob3gg4M7nbJpmQ%2BH07RNmLl%2BG0vIRNYtyjFw","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥25","priceAmount":25.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"25","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"sIZXBBgJ7HNtI32fhj6efmwfXlWs%2B1gROGxSOmeW7HzvV0XHOVuBVQY5vGY8SIEqjfQZ7d86x5LMOgTLCxePIKQ0tl7dSNdu%2BVaardMnmsESyiKmKfdOLqz0%2FL%2FEL7eDpV5cMd3dQhafzeeTWTIyD0tc91UatoZx3smquCIf%2FT%2BSXgK4GtlVZw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
「バカではお笑いタレントにはなれない」-お笑いタレントを目指す若者、いや中高年や子供まで含めた現代人は、年を追って増え続けている。お笑いタレントがモテると聞いて、自分もモテたかった人もあるだろう。みんなを笑わせると、幸せな気分になれるという人もいるかもしれない。理由はともあれ、「お笑い」を志す人たちの数は減る気配がない。
実は、これは大袈裟にいえば、日本有史以来のことだ。なぜ、どんな経緯で現代日本は「お笑い化」するヘンな社会になってきたのか。お笑いの歴史にも触れながら、現代社会を考える一冊。
実は、これは大袈裟にいえば、日本有史以来のことだ。なぜ、どんな経緯で現代日本は「お笑い化」するヘンな社会になってきたのか。お笑いの歴史にも触れながら、現代社会を考える一冊。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2008/4/23
- ISBN-10439611110X
- ISBN-13978-4396111106
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1954年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業後、お笑いプロデューサーとして活躍。「キャイーン」の結成を手がけ、関根勤主宰の劇団「カンコンキンシアター」の座員でもある。現在、芸能事務所「山中企画」の社長として、新人タレントの養成や浅井企画で若手お笑いタレントの育成にも力を注ぐ。著書に『お笑いタレントになるには』『小説・コント55号』など、多数。
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2008/4/23)
- 発売日 : 2008/4/23
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 439611110X
- ISBN-13 : 978-4396111106
- Amazon 売れ筋ランキング: - 953,126位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 751位祥伝社新書
- - 1,459位落語・寄席・演芸 (本)
- - 1,899位タレント本(総合)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2008年5月12日に日本でレビュー済み
ブームが過熱するお笑い育成の現場やテレビに必要な笑いのセンスとは何かを書いた。本書を読んで、著者はお笑い養成学校を運営した経験も交え、お笑い育成の様子を描いているが、2年後には志願者の大半が消えてしまう、完全実力主義のお笑い道の厳しさに感嘆した。1年で授業は終わるのだが、そこからプロとして一本立ちしていくまで、吉本興業にはながーいステップがある。学校卒業すぐブレイクしたオリエンタルラジオがいかに劇的な出世だったのか、本書を読むと良く分かる。お笑いは生活の糧とする職業じゃなく生き方。誰でもいつでも入れるしやめても構わないと著者は語る。
反面、お笑い文化論はちょっと違和感があった。40歳代以下でお笑い番組をよく見る人なら、芸人がいかにすごいかわかるだろうと思う。そこも暗に分かっていて、「クダラネー」と笑っているんじゃないだろうか。芸人が「すごい努力してるんです」と言ったって、面白くなければ笑えない。本書は芸人が「シロート」と違っていかに「すごい」かと持ち上げるが、どこかで「クダラネー」「低俗」と思えるから、お笑い芸人って面白いんじゃないかと思うんじゃないか、尊敬される「お笑い芸人」って果たして面白いかと個人的には感じる。
反面、お笑い文化論はちょっと違和感があった。40歳代以下でお笑い番組をよく見る人なら、芸人がいかにすごいかわかるだろうと思う。そこも暗に分かっていて、「クダラネー」と笑っているんじゃないだろうか。芸人が「すごい努力してるんです」と言ったって、面白くなければ笑えない。本書は芸人が「シロート」と違っていかに「すごい」かと持ち上げるが、どこかで「クダラネー」「低俗」と思えるから、お笑い芸人って面白いんじゃないかと思うんじゃないか、尊敬される「お笑い芸人」って果たして面白いかと個人的には感じる。
2009年6月28日に日本でレビュー済み
もっぱら社会学的な本かと思っていたら,お笑い界の話が半分を占めていました。
今では少し想像出来ないかもしれませんが,昔は俳優やミュージシャンがテレビを席巻していました。
ラテ欄(新聞のテレビやラジオの番組欄)を見ると,確かにドラマや硬派な歌番組が多い。
映画→テレビという流れも影響しているんでしょうね。
昔の人はあんなにドラマを消費していたのか...と少し感嘆しました。
今は立場は変わって,俳優も何かしら笑いをとらなければならない様な空気になっている。
そしてそもそもお笑い芸人の立場自体が大きく変化している。
今やオピニオンリーダー的な立場になっている芸人。
これからいっそう芸人は細分化され,特定の専門知識を持ったコミュニケーションのプロという位置づけが強くなっていくかもしれないですね。笑いはその上で欠かすことのできない強力な手段となる.
今では少し想像出来ないかもしれませんが,昔は俳優やミュージシャンがテレビを席巻していました。
ラテ欄(新聞のテレビやラジオの番組欄)を見ると,確かにドラマや硬派な歌番組が多い。
映画→テレビという流れも影響しているんでしょうね。
昔の人はあんなにドラマを消費していたのか...と少し感嘆しました。
今は立場は変わって,俳優も何かしら笑いをとらなければならない様な空気になっている。
そしてそもそもお笑い芸人の立場自体が大きく変化している。
今やオピニオンリーダー的な立場になっている芸人。
これからいっそう芸人は細分化され,特定の専門知識を持ったコミュニケーションのプロという位置づけが強くなっていくかもしれないですね。笑いはその上で欠かすことのできない強力な手段となる.