ジロー・モリタ、ヘンリー・カワバタ、マット・フジワラの三人はそれぞれニューギニア、イタリア、フィリピンの戦地へ派兵された。
語学兵を経て日本人捕虜から日本の戦略を入手したりフィリピンでは日本機が不時着した際に重要機密文書を巡る作戦へ赴くなど次第にアメリカ兵としての役割を果たし始めた。
戦争もいよいよ後半へ突入する。彼らを待つものがなんであるか期待したい。
一般文学通算2400作品目の感想。2020/06/07 16:30

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栄光なき凱旋 中 (文春文庫 し 35-4) 文庫 – 2009/7/10
真保 裕一
(著)
日系2世たちは、祖国への忠誠を示すため銃を手に戦場へと向かっていく。愛する者への想いと死の恐怖の狭間で彼らが見たものは――
- 本の長さ501ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/7/10
- ISBN-104167131129
- ISBN-13978-4167131128
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/7/10)
- 発売日 : 2009/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 501ページ
- ISBN-10 : 4167131129
- ISBN-13 : 978-4167131128
- Amazon 売れ筋ランキング: - 664,065位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,545位文春文庫
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著者について
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1961年生まれ。91年『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。96年『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年『奪取』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をW受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『ブルー・ゴールド』(ISBN-10:402250787X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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5 星
米兵としての芽生え
ジロー・モリタ、ヘンリー・カワバタ、マット・フジワラの三人はそれぞれニューギニア、イタリア、フィリピンの戦地へ派兵された。語学兵を経て日本人捕虜から日本の戦略を入手したりフィリピンでは日本機が不時着した際に重要機密文書を巡る作戦へ赴くなど次第にアメリカ兵としての役割を果たし始めた。戦争もいよいよ後半へ突入する。彼らを待つものがなんであるか期待したい。一般文学通算2400作品目の感想。2020/06/07 16:30
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2020年6月7日に日本でレビュー済み

ジロー・モリタ、ヘンリー・カワバタ、マット・フジワラの三人はそれぞれニューギニア、イタリア、フィリピンの戦地へ派兵された。
語学兵を経て日本人捕虜から日本の戦略を入手したりフィリピンでは日本機が不時着した際に重要機密文書を巡る作戦へ赴くなど次第にアメリカ兵としての役割を果たし始めた。
戦争もいよいよ後半へ突入する。彼らを待つものがなんであるか期待したい。
一般文学通算2400作品目の感想。2020/06/07 16:30
語学兵を経て日本人捕虜から日本の戦略を入手したりフィリピンでは日本機が不時着した際に重要機密文書を巡る作戦へ赴くなど次第にアメリカ兵としての役割を果たし始めた。
戦争もいよいよ後半へ突入する。彼らを待つものがなんであるか期待したい。
一般文学通算2400作品目の感想。2020/06/07 16:30
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2010年3月7日に日本でレビュー済み
自分たちの祖国・アメリカを父や母の祖国である日本軍から守るために戦う決意を固める日系2世たちには、まずアメリカ軍に入る「権利」を獲得しなければどうにもならない、という事実が立ちはだかる。LAでは日系人のほぼ全員が強制収容され、砂漠のど真ん中に「隔離」されてしまうし、ハワイでもいわれのない差別や逮捕が繰り返される。
軍隊には「義務」として参加するのではなく「権利」として入隊するのだ、という強烈な意識。しかも相手は祖父母や伯父伯母らが現在も住んでいるはずの日本であり、同じ年頃の従兄弟たちと戦場で殺しあうかもしれない苦悩。
さまざまな理不尽がわずか二十歳前後の若者に襲いかかる。日本語に堪能で暗号解読や日本兵の尋問など安全そうな軍務についた語学兵にも、およそ達成困難な作戦が与えられ、ハワイ出身の日系人で編成された隊は対ドイツとの激戦地・イタリアに派遣される。
とても重くなりがちなテーマの中でもハワイ出身の若者たちの明るさや「権利」獲得のためには常に主張するべきだ、という前向きな姿勢に救われる。どうかますます悲惨になりつつある戦局の中で希望が見える展開が後篇で待っていることを心から祈ります。
軍隊には「義務」として参加するのではなく「権利」として入隊するのだ、という強烈な意識。しかも相手は祖父母や伯父伯母らが現在も住んでいるはずの日本であり、同じ年頃の従兄弟たちと戦場で殺しあうかもしれない苦悩。
さまざまな理不尽がわずか二十歳前後の若者に襲いかかる。日本語に堪能で暗号解読や日本兵の尋問など安全そうな軍務についた語学兵にも、およそ達成困難な作戦が与えられ、ハワイ出身の日系人で編成された隊は対ドイツとの激戦地・イタリアに派遣される。
とても重くなりがちなテーマの中でもハワイ出身の若者たちの明るさや「権利」獲得のためには常に主張するべきだ、という前向きな姿勢に救われる。どうかますます悲惨になりつつある戦局の中で希望が見える展開が後篇で待っていることを心から祈ります。
2015年7月24日に日本でレビュー済み
アメリカ国籍を持ちながら、日本人の血を引くというだけで敵性外国人とみなされ、差別と偏見にさらされる日系二世。
三人の主人公たちは、それでもそれぞれの思いを抱いて、祖国と信じるアメリカのために戦場へと赴いていく。
一人は愛する者と仲間のために武器を取ることを決意し、一人は語学兵として太平洋戦線に投入され、自分と同じ顔の捕虜と対面し、同じ顔の兵士と交戦することで、自分の中に流れる日本人の血とも否応なく向き合うこととなる。
また一人は自分なりの戦いを模索するも挫折し、葛藤を抱えながらもヨーロッパ戦線へと投入されていく。
非日常が社会の中にある様々な縮図をあぶり出し、いがみ合い、醜さをまき散らし、それでも一筋の光明を見い出さんとするかのごとくもがきながら、物語はスピード感を早めて佳境へと進んでいく。
三人の主人公たちは、それでもそれぞれの思いを抱いて、祖国と信じるアメリカのために戦場へと赴いていく。
一人は愛する者と仲間のために武器を取ることを決意し、一人は語学兵として太平洋戦線に投入され、自分と同じ顔の捕虜と対面し、同じ顔の兵士と交戦することで、自分の中に流れる日本人の血とも否応なく向き合うこととなる。
また一人は自分なりの戦いを模索するも挫折し、葛藤を抱えながらもヨーロッパ戦線へと投入されていく。
非日常が社会の中にある様々な縮図をあぶり出し、いがみ合い、醜さをまき散らし、それでも一筋の光明を見い出さんとするかのごとくもがきながら、物語はスピード感を早めて佳境へと進んでいく。