ドラマで起承転結を付ける際、通常「敗北」「挫折」といったダウナーな要素が組み込まれるのが定石ですね。
この巻に収録の第四話は、そのいわゆる「鬱回」であるのだがここを見事に見せきってくれました。
表面上強がっていながら全てを自分で抱え込み折れかけている晶子。
それに気づいた小梅が正面からズバズバと切り込み晶子の闘争心に再点火する
この件(くだり)は鳥肌が立った。
凡百の映画やゴールデン枠のテレビドラマ何ぞ消し飛んでしまうほどの説得力。
そして小梅は説得の際に自分が最も信頼する人からもらった言葉を使う。
いかにも大正な朴念仁岩崎と堂々と対峙する小梅。巴を使って鏡子を引き戻す策士小梅。
正に小梅が主人公としての面目躍如たる話でした。
私がこのアニメを最後まで見届けたいと思った話です。
あ、三話も十分面白いのでご心配なく。