CDの洋盤が安く簡単に手にはいるようになった今日ではただ音楽を聴くためだけで割高な国内盤を購入する意味が失われている。
アマゾンでも国内盤と洋盤が並んで表示されているの。
因みに本タイトルでは国内盤の方が600円ほど高い。
600円を払って手にいるのは日本語解説やオリジナルジャケットだったりする。
タイトルによっては国内盤でもCDやジャケットは洋盤と全く同じで、薄っぺらな内容の日本語解説が入っているだけの商品がある。
そんな国内盤を手にしたときは正直がっかりする。
この仕様や解説書の出来不出来はパッケージを開けてみないとまったく分からない。
まるでくじ引きのようだ。
それでも気に入ったタイトルは淡い期待を持って国内盤を購入することもある。
本品は「国内盤で正解」であった。
監督とも面識があり映画にも精通している竹之内円さんの解説書はページ数こそ見開きだけであるが読み応えが十分にある。
またディスクやジャケットも国内盤用にプリントされており、商品としての丁寧さを感じる。ジャケットの裏面は洋盤の使い回しだが、それでも国内盤を購入して損はない。
サウンドトラックは作曲家や監督についての解説をあ思い出しながら聴くとより味わい深くなる。
肝心の曲の方だがパート2よりティム・バートン監督と数多くの作品で組んでいるダニー・エルフマンが担当している。
エルフマンの曲はファンタジーやコミカルな作品に非常に向いているし、ダイナミックな曲調でもあるのでヘルボーイには非常に合っていると思う。
1作目のメインテーマは全く登場しないのは少しだけ寂しいが、全体を通じて変化に富み聴き応えがあるアルバムになっている。
ヘルボーイのファンでなくても楽しめるだろう。