ルパン三世 first- TV. BD-BOX (Blu-ray)

このレビューは『ルパン三世 first- TV. コンプリート（全23話収録） 北米版 Blu－ray （国内プレーヤーで再生可能）』のレビューです。Amazonマジック発動中！！ＤＶＤもブルーレイも日本盤も輸入盤も、全てのレビューをまとめてしまい、商品の参考になるべきレビューの意味がなくなっています。おまけに私の場合、過去に日本盤でレビューしているため、この輸入盤ではレビューができません。何とかして欲しいものです。またレビュアーの方も、必ず商品名をレビューの中に書き込むべきだと思います。自分の蘊蓄などをレビューする前に、必ず商品名を紹介すべきだと思います。御存知！日本が誇るアニメ・シーリーズの中の一つ『ルパン三世』シリーズ第１弾。自分にとってルパン三世と言えば、この『ルパン三世（1971）／ファースト・シーズン』しかあり得ません。数年後『ルパン三世（1977）／セカンド・シーズン』が始まり、それを見て愕然としました。大好きだった山下毅雄さんによる曲もなくチャーリー・コーセイさんや広石よしろうさんの唄もなく画風もかわってしまい、数回見たところで見なくなったことを思い出します。それほどファースト・シーズンには思い入れがありました。ファースト・シーズンは、シリーズ途中でアニメの内容として大人向けからコミカルな子供向けに方向転換されたりしましたが、視聴率が取れず僅か２３話で終了。数年後、夕方の放送枠で再放送が始まると高視聴率を獲得し、セカンド・シーズンへと繋がって行きました。また、サウンドトラックもマスターテープが失われ、効果音なしの完全なサントラ盤はなく、ビデオ、レーザー・ディスク、ＤＶＤと映像化されてきましたが、どれも画質があまり良くなく、このファースト・シーズンに関しては本当に不幸続きのシリーズでした。ＤＶＤの画質に関しては、日本盤より北米の輸入盤の方がダントツに画質が良いのは有名な話し。またブルーレイに関しては、動きのないシーンは完全な静止画のような状態になり、ファンからは大ブーイングの嵐というこのファースト・シーズン。今回、その北米版のブルーレイと言うことで、予約注文。残念ながらAmazonさんではなく輸入盤取り扱い業者から購入。Amazonさんでは８９８０円で販売されていますが、それより１０００円ほど安く購入出来ました。さて今回の輸入盤と過去に発売された日本盤のブルーレイを比較しました。日本盤は御存知の通り、静止した画面がデジタル・ストップかのように完全静止画になっており、全編、画質に違和感が残る内容になっています。人によっては気持ち悪くなるほどの完全ストップ状態。ただし今回の輸入盤（北米版）は、本当に安心して見ることができる内容です。変な表現かも知れませんが、静止画が動いています。フィルム・グレイン（粒子）も程よく見えます。アニメらしい、セル画アニメ感が伝わってくる内容です。他のレビュアーの方もレビューしているように、セル画についたホコリや汚れまでハッキリ見えます。シーンによってはセル画の光の反射が、薄っすらと白く出てくるカットもあります。まさにオリジナルのファースト・シリーズです。ファンはこれを求めているのです。内容は全23話を10話ずつDISC１と２に収録し、DISC３に最後の３話と特典映像を収録しています。特典映像も素晴らしく、各オープニング違いとエンディング違いが収録されていて、特筆すべきはノンクレジットのエンディング集。白い文字が出てきません。バイクで走る姿と『足～もとに～絡み～つく～赤い波を～』の歌だけです。そして各キャラクターや武器、乗り物などのデザイン画集。これもかなり貴重です！ちなみに輸入盤の『魔術師と呼ばれた男』のタイトルは、白い字に黒バック版です。日本盤は、白い字に青バック版になっています。と言うことで、ルパン三世ファースト・シリーズのファンならば、絶対に買いの逸品だと思います。と言うわけで、ファンとして星５つ間違いなしのブルーレイでした。★　★　★　これ以下は、旧ブルーレイのレビューです。　★　★　★このレビューは、『ルパン三世 first- TV. BD』単品版のレビューです。この第１シーズンのブルーレイは、画質に関してかなりの酷評があります。自分は、この第１シーズンについては、輸入盤の北米版でもレビューしましたが、画質に関しては日本のソフトは何か信用出来ません。そこで、ブルーレイもどんなに酷い物なのか逆に見てみたくなり今回購入しました。これから書くレビューはバラ売りのＢＤ－１～４まで共通のレビューです。５０歳を過ぎてもまだアニメかと自分でも思いますが、初回放送を小学生だった頃に見て以来、この第１シーズンには釘付けになってしまいました。自分にとって『ルパン三世』は緑ジャケットで、オリジナルの声優陣しか存在しません。第２シーズン以降のルパン三世は、自分にとってルパンであってルパンでない！です。酷評が多かったので、高額のＢＯＸではなく、バラで４枚まとめて大人買い。この方が合計金額が安いので、酷かった事を考えてショックを少なくしてみました。見てみた結果、ハッキリ言って酷評している人の気持ちもわかります。確かに動きのない部分は静止画状態で違和感があります。しかし十人十色で人ぞれぞれ感じ方が違って当然だと思います。考えてみれば、背景や外形を描いたセル画を基に、動きのある部分だけのセルを重ねて撮影していた当時の事を考えれば、高画質でソフト化するとこんな風に見えてしまっても不思議ではありません。基になるセル画は全く動いていないわけですから仕方ありませんね。但し、今回のソフト化で失敗だったのは、どなたかのレビューにもありましたが、フィルムグレインも完全に静止しているところではないでしょうか？全てのカットでそうだったとは言いませんが、製作スタッフの方々が良かれと思ってやったことが仇になってしまった感じです。どなたかのレビューにもありましたね！『フィルム止めはデジタル止めとは違う！』って。まさにその通りだと自分もそう思います。ザラザラ感というか、ときどき黒いポチポチが出て来るようなフィルム感がなくなってしまっています。見ると解りますが、フィルム・グレインや黒いポチポチも静止した完全な静止画です。まるで写真のようです。だからこそ、黒いポチポチがかえって汚く見えてしまうのかも知れません。しかし、自分はあまり気になりませんでした。今回のソフト化では、褒められる点もあります。日本盤ＤＶＤのような、スタッフさんによる当時の雰囲気に合わせたような画質にしたというような馬鹿な小細工がなかったこと。北米版ＤＶＤに比較写真を投稿しておきましたが、日本盤ＤＶＤ－ＢＯＸは最悪です。薄暗い画質は、見るに堪えないものでした。しかし処分するには勿体ないので所有していますが、こういう仕事をしてはいけませんョ的な見本にもなるので保管しております。今回のブルーレイでは、北米版ＤＶＤを更にバージョンアップしたような、そんな感じの見やすい画質でした。暗い部分もハッキリ見えて、次元の洋服も境がハッキリ見えてメリハリのある明るい画質になっていました。日本盤ＤＶＤでは、次元はＭＩＢのようなほぼ黒一色って感じでしたが･････。そしてなんと言ってもその解像度！ＤＶＤではタイトルの文字は、ただの白色の文字だったのに対し、ブルーレイでは黒バックに白い文字が手塗りした感じが解り、色の塗り具合が違うムラまで見えていて、立体感さえ感じます。また色の発色も良く綺麗です。流石！ブルーレイと言ったところでしょうか。今回買って見た感想は、酷評を信用するよりも、実際に買って見てみよう！と言うこと。確かに静止画のようなシーンも多いですが、ファンであればぜんぜん関係ない。日本盤ＤＶＤを買ってショックを受けた方々は、このブルーレイを買うことが望ましいと思います。ＢＯＸは整理の関係上、自分はバラ買いして整頓したいのと、安いという点でＢＯＸは買いませんでしたが、同じマスターならどちらを購入しても良いでしょう。ちなみにＢＤ－４にのみ、各ディスクより１話少ない分、パイロット・フィルム２種類、オープニング集、エンディング集が収録されています。残念ながら、こちらの映像は何も手を加えていないのか、あまり良い画質ではありません。何だかんだ言うよりも、ファンなら買いの４枚です。