本書は、『読売ウイークリー』の2007年〜2008年のものに掲載
されたものをまとめたものである。従って、どのトピックもほぼ
同じくらいの分量になっているため読みやすい。
タイトルからすると、「脳」に関してもっと特化した内容かと
思うかもしれないが、読んでみると、もちろん所々に、脳科学からの
知見も取り入れられているが、概ねは著者のエッセイといった
体裁をなしている本である。
しかしながら、著者のご専門に対する学識があるからこそ得られる、
何気ないものに対する「気づき」が興味ぶかい。つまり、普段の
その何気ないものに脳科学の知見を重ねて(それを文章化するか
どうかは別として)、エッセイをまとめているのである。
従ってこのような内容のものなので、根底では脳科学とつながって
いると言っていいだろう。
また、著者らしく、実に中庸で良識ある見解が綴られていることが
読んでいて心地いい。
茂木先生の「ものの見方」、いや、「見え方」を知る本である。

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脳はもっとあそんでくれる (中公新書ラクレ 300) 新書 – 2008/12/1
茂木 健一郎
(著)
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2008/12/1
- ISBN-104121503007
- ISBN-13978-4121503008
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2008/12/1)
- 発売日 : 2008/12/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 237ページ
- ISBN-10 : 4121503007
- ISBN-13 : 978-4121503008
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,912,356位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。2005年、『脳と仮 想』で、第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 15歳の寺子屋 ひとり遊びのススメ (ISBN-13: 978-4062162678 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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5つのうち4.5つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年2月12日に日本でレビュー済み
「あそんでくれる」の言葉に惹かれて、茂木さんの本を初めて読みました。
脳のこと科学のことにド素人の私にも十分に楽しめる本でした。
さまざまな分野のことを書いてあり、脳って、いろんなことを考えているんだなと改めて思いました。
学者ですもの、難しい本もたくさん書いていらっしゃるのでしょうね。
『脳はもっとあそんでくれる』は、私にはちょうど良い入門書のになったような気がしています。
脳のこと科学のことにド素人の私にも十分に楽しめる本でした。
さまざまな分野のことを書いてあり、脳って、いろんなことを考えているんだなと改めて思いました。
学者ですもの、難しい本もたくさん書いていらっしゃるのでしょうね。
『脳はもっとあそんでくれる』は、私にはちょうど良い入門書のになったような気がしています。
2009年1月18日に日本でレビュー済み
脳科学者として著名な著者によるエッセイ。
「読売ウィークリー」に2007年から2008年に掲載されたものに
「本章の遊びかた」など、一部かきおろしを加えたものです。
1テーマ5ページのエッセイをまとめたもので、
「本章の遊びかた」を加えてあるものの、テーマは多岐にわたります。
著者の子どものころの思い出、ご自身の日常について、野球、
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でかかわった人々について、などが
よく触れられているテーマでしょうか。
おおむねのテーマにおいて、脳学と結び付けられているのが
さすがというか、面白かったです。
「読売ウィークリー」に2007年から2008年に掲載されたものに
「本章の遊びかた」など、一部かきおろしを加えたものです。
1テーマ5ページのエッセイをまとめたもので、
「本章の遊びかた」を加えてあるものの、テーマは多岐にわたります。
著者の子どものころの思い出、ご自身の日常について、野球、
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でかかわった人々について、などが
よく触れられているテーマでしょうか。
おおむねのテーマにおいて、脳学と結び付けられているのが
さすがというか、面白かったです。
2009年3月9日に日本でレビュー済み
この本は読売ウイークリーの連載エッセイを単行本にしたもの。
だから、軽い感じでよめます。
著者の人生観がちりばめられており、過度に競争的でなく、人生を楽しんで生きていく、温和な性格がよく表れています。
脳の働きについての解説は多くありません。
クオリアという言葉がよく出てきますが、人間が意識の中で感じる質感だそうです。
子供の頃からの仲間から今まであった人のいい思い出、感心したことが書かれていて灰汁が全くありません。
だから、軽い感じでよめます。
著者の人生観がちりばめられており、過度に競争的でなく、人生を楽しんで生きていく、温和な性格がよく表れています。
脳の働きについての解説は多くありません。
クオリアという言葉がよく出てきますが、人間が意識の中で感じる質感だそうです。
子供の頃からの仲間から今まであった人のいい思い出、感心したことが書かれていて灰汁が全くありません。