ぼやっとしているけれどどこか暖かい、だけど不思議な世界、
そんな物語と絵のタッチに惹かれました。
私の天国観はこの本で作られ、今も変わらずこの世界がどこかに必ずあると信じています。
ゆっくり時間をかけて読みたい作品です。

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天国の本屋 新書 – 2000/12/31
松久淳+田中渉
(著)
恋の舞台は天国の本屋さん 天国をご存じですか?そこには、本屋さんも喫茶店も、池のある小さな公園だってあります。もちろん、恋もです。この世から天国の本屋のアルバイトにスカウトされたさとしは、緑色の目をしたユイを好きになります。でも、トラウマに悩むユイのこころは閉じたまま。ふたりの未来は、いったい・・・。悲しいことも、とっても辛いことだって楽しくなり、おまけに本を読むことが大好きになる、お得なラブ・ストーリー。この本に魅せられた盛岡のある書店の店長さんが書店関係者にその感動を伝えたことからベストセラーになった。2004年6月公開、竹内結子主演映画「天国の本屋~恋火」の原作本。
- 本の長さ119ページ
- 言語日本語
- 出版社かまくら春秋社
- 発売日2000/12/31
- ISBN-104774001570
- ISBN-13978-4774001579
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商品の説明
商品説明
現世の流れに押しつぶされそうになったとき、「天国での記憶」をたどってみたくなる。「天国」とは、誰もが心の奥に抱いているだろう優しくて懐かしい世界。幼い日の宝物、子どものころの夢、初めて恋をした日のこと…。日々の生活に追われて見失いがちな気持ちを、本書は思い出させてくれる。
さとしは「天国の本屋」店長代理にスカウトされ、一時的に天国に連れて来られたごく普通の大学生。天国でさとしは、心に傷を負いリハビリ中のユイと出会い恋をする。2人は他人同士として現世に戻ることになるのだが、さとしは「きっと、君を見つけてみせる」と、再会を約束する。10代から中高年層の読者まで、愛しい人との出会いの必然性を確かめたくなる、そんな淡い恋心がよみがえるラブストーリーだ。また、本書ではさとしが朗読する形でいくつかの童話が登場する。「この本、こんな話だったっけ?」と、懐かしい絵本をまた読み返したくなるのも愉快。
著者は“妊夫”体験エッセイ『男の出産』などの著書を持つ松久淳で、田中渉はプロデュースの形でかかわっている。舞台化もされたが(演出・中村龍史、脚本・松田直行)、日だまりのような天国の本屋でのシーンを再現するには、小さな舞台がよく似合いそうだ。
柔らかいタッチの挿絵に、ハンドサイズの表装は手触りが心地よく、大好きな人への贈り物にもおすすめしたい。(分須朗子)
内容(「MARC」データベースより)
この世から天国の本屋さんにアルバイトに雇われたさとしは、緑色の目をしたユイを好きになります。でも、ユイには人に言えない秘密が…。悲しいことも、死にたいほど辛いことだって楽しくなるラブ・ストーリー。
著者について
〈著者紹介〉 まつひさ・あつし 1967年東京生まれ。上智大学卒業。著書に『男の出産』『ヤング晩年』『天国の本屋~恋火』『ラブコメ』ほか。最新刊は『ウォーターマン』。共著、編集本も多数。 たなか・わたる 1967(昭和42)年長野県生まれ。 早稲田大学社会科学部卒。松久淳との共著で小説を発表するコンビ作家として活躍している。
登録情報
- 出版社 : かまくら春秋社 (2000/12/31)
- 発売日 : 2000/12/31
- 言語 : 日本語
- 新書 : 119ページ
- ISBN-10 : 4774001570
- ISBN-13 : 978-4774001579
- Amazon 売れ筋ランキング: - 169,456位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 904位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 4,115位日本文学
- - 13,104位新書
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2002年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
急に売り上げが伸びだした本として最近話題に上っており、すごく期待したのですが、期待が大きかったせいか、余り大きく感動するものではありませんでした。しかし最近読んだ本の中では一番読みやすく、ストーリーも簡単であるため数時間で読めてしまう割には読んだあとにも余韻に浸れる透明性をもった本であることは間違いありません。
ホッとしたい人にはお勧めしたい本ですね。
ホッとしたい人にはお勧めしたい本ですね。
2015年5月23日に日本でレビュー済み
この本を読んだのは中学時代、もう10年ほど経つのでしょうか。
それ以降一度も手に取っていないのにストーリーのおおすじが頭から離れていない作品というのも珍しい。
本作は悪人が出てこず、サスペンス的な要素もないので読み手を選ばない作品であり、天国の本屋というタイトルが示す通り天国が舞台ではあるもののそれほど強いファンタジーがあるわけでもありません。主人公も相手の心に染み渡る朗読ができるという特技をもつだけの青年です。
そんな作品がなぜ10年越しにも人の心に住み続ける作品になるのでしょうか。
おそらくは構成の仕方によるものでしょう。この小説は蛇足がなくAtoZ正確な描写がなされています。伏線の配置と回収が完璧になされている作品であります。
私が中学時代に手に取った時と表紙が変わっていますが、恐らく中身は変わっていないでしょう。
初めて本書を手に取る方は表紙をめくってタイトルのページをご覧になって下さい。そしてページ下にある数行の文章を頭の片隅に置いておいてください。
読み終わったときにはじめてその文章の意味が理解できます。その時あなたは作者の魔法にかかっているはずです。
それ以降一度も手に取っていないのにストーリーのおおすじが頭から離れていない作品というのも珍しい。
本作は悪人が出てこず、サスペンス的な要素もないので読み手を選ばない作品であり、天国の本屋というタイトルが示す通り天国が舞台ではあるもののそれほど強いファンタジーがあるわけでもありません。主人公も相手の心に染み渡る朗読ができるという特技をもつだけの青年です。
そんな作品がなぜ10年越しにも人の心に住み続ける作品になるのでしょうか。
おそらくは構成の仕方によるものでしょう。この小説は蛇足がなくAtoZ正確な描写がなされています。伏線の配置と回収が完璧になされている作品であります。
私が中学時代に手に取った時と表紙が変わっていますが、恐らく中身は変わっていないでしょう。
初めて本書を手に取る方は表紙をめくってタイトルのページをご覧になって下さい。そしてページ下にある数行の文章を頭の片隅に置いておいてください。
読み終わったときにはじめてその文章の意味が理解できます。その時あなたは作者の魔法にかかっているはずです。
2002年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
セリフ回しや場面描写の漫画チックな部分が気になったものの良い話でした。
こういう最初から最後まで安心して読める作品というのは本当に貴重です。
ナルニア国物語、私も大好きでした。
こういう最初から最後まで安心して読める作品というのは本当に貴重です。
ナルニア国物語、私も大好きでした。
2013年5月4日に日本でレビュー済み
映画を観て興味を持ち、まず「恋火」を読み、続いて第一作である本書を読みました。
ファンタジックな展開の中、読んでいて温かくなる。それもじんわりと、少しずつ温かくなる感じでした。
ヤマキや天国、そして「本屋」の設定がユニークでありながら、不思議な説得力がある。就職活動に行き詰まったサトシ、現世での心の傷を抱えたままで天国に来てしまったユイ。物語の中で次第にその背景が明らかになり、知らず知らずのうちに心の距離が縮まって、ラストに終結する…その微妙な展開が素晴らしくラストの温かさにつながっていると感じました。そしてサトシと祖母の幼い頃の思い出も感動的でした。ネタバレになるので書きませんが、小説中にサトシが朗読する日本の童話も、この物語にピッタリで、この小説をさらに良いものにしていたと思います。
大がかりなストーリーではありませんが、ファンタジックな雰囲気を活かして、人間の心の底にある”人への愛情”の豊かさと尊さを再確認させてくれる、素晴らしい小説だと思いました。
ファンタジックな展開の中、読んでいて温かくなる。それもじんわりと、少しずつ温かくなる感じでした。
ヤマキや天国、そして「本屋」の設定がユニークでありながら、不思議な説得力がある。就職活動に行き詰まったサトシ、現世での心の傷を抱えたままで天国に来てしまったユイ。物語の中で次第にその背景が明らかになり、知らず知らずのうちに心の距離が縮まって、ラストに終結する…その微妙な展開が素晴らしくラストの温かさにつながっていると感じました。そしてサトシと祖母の幼い頃の思い出も感動的でした。ネタバレになるので書きませんが、小説中にサトシが朗読する日本の童話も、この物語にピッタリで、この小説をさらに良いものにしていたと思います。
大がかりなストーリーではありませんが、ファンタジックな雰囲気を活かして、人間の心の底にある”人への愛情”の豊かさと尊さを再確認させてくれる、素晴らしい小説だと思いました。
2017年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物凄く腹が立ち、関わりたく無いので敢えて返品しませんが商品のコメントには『カバーかすかに傷みがありますが綺麗な商品です』と書かれているのに、実物は黄ばみが物凄く酷いし何よりカビ臭くて気分が悪くなります。虚偽記載なのではないでしょうか。商品によっては良いものもあるのでしょうが、お店側には正直に状態を書いて欲しいですね。こんなことしたってその場は抜けられるかも知れませんが結局は自分たちが不利になるのが分からないんでしょうかね。
2005年10月22日に日本でレビュー済み
涙が出る程の感動作―というわけではありませんが、
心の奥がじわっと温まる―そんな作品です。
だからこそ、日常にほんのちょっぴり疲れたな、と思ったときに読むと癒されると思います。
横書きで、短い話なので、あまり本を読まない方でも気軽に読めると思いますよ。
ただ、私にはちょっと物足りなかったので『星3つ』という結果になりました。
でもなかなかいい本です。
心の奥がじわっと温まる―そんな作品です。
だからこそ、日常にほんのちょっぴり疲れたな、と思ったときに読むと癒されると思います。
横書きで、短い話なので、あまり本を読まない方でも気軽に読めると思いますよ。
ただ、私にはちょっと物足りなかったので『星3つ』という結果になりました。
でもなかなかいい本です。
2014年3月8日に日本でレビュー済み
友達にも薦めたい本 ほっこりする内容 30分程度でよめてしまいますが、内容はとても濃いです