新品:
¥935 税込
ポイント: 57pt  (6%)
無料配送5月15日 水曜日にお届け
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥935 税込
ポイント: 57pt  (6%)  詳細はこちら
無料配送5月15日 水曜日にお届け
詳細を見る
または 最も早い配送 本日中にお届け(4 時間 20 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
在庫あり。 在庫状況について
¥935 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥935
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
出荷元
Amazon.co.jp
出荷元
Amazon.co.jp
販売元
販売元
支払い方法
お客様情報を保護しています
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
支払い方法
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
¥4 税込
■通常24時間以内に出荷可能です。■クリーニング済み。■中古品ではございますが、良好なコンディションです。■万が一品質に不備があった場合は返金対応。■防水梱包です。■決済は、クレジットカード、コンビニ決済・ATM・ネットバンキング・Edy払いがご利用可能です。 ■通常24時間以内に出荷可能です。■クリーニング済み。■中古品ではございますが、良好なコンディションです。■万が一品質に不備があった場合は返金対応。■防水梱包です。■決済は、クレジットカード、コンビニ決済・ATM・ネットバンキング・Edy払いがご利用可能です。 一部を表示
配送料 ¥256 5月16日-17日にお届け(23 時間 50 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
残り13点 ご注文はお早めに 在庫状況について
¥935 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥935
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

ゼロの焦点 (新潮文庫) 文庫 – 1971/2/23

4.1 5つ星のうち4.1 743個の評価

{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥935","priceAmount":935.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"935","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"4G4shlJAiMJj0zR3jPL4RZjVi4NDyXgtgnsl1m9YlO2CNBdjn9dF8TiVY13XxDDE47arYw329BoqexmWmHJpYxAajyQBZIgPVraNnBe9s4EYG3p39NBVkmdtK%2BPD05aa","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥4","priceAmount":4.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"4","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"4G4shlJAiMJj0zR3jPL4RZjVi4NDyXgtJVTlQxHvdh%2BZ57X7DXKy4ah4f%2FudwcO7zE0V%2Bo%2Fe7JCcOTezQ%2FS9KGncUFiL4CAlAHf3zcUm3HVPhh9yJHZkTfu0tIP84z%2B0fiKrrOlnO4y8LucSs%2BnVrBx4uvK%2FMlj%2Fdn2gyDjXY1rK93aYAoI2PQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}

購入オプションとあわせ買い

自殺した夫には、妻も知らない、もう一つの名があった──。
『点と線』と並び称される、清張初期を飾るミステリーの最高傑作!


縁談を受け、広告代理店に勤める十歳年上の鵜原憲一と結婚した禎子。本店勤めの辞令が下りた夫は、新婚旅行から戻ってすぐに、引き継ぎのため、前任地の金沢へ旅立った。一週間の予定をすぎても戻らない夫を探しに、禎子は金沢へ足を向ける。北陸の灰色の空の下、行方を尋ね歩く禎子は、ついに夫の知られざる過去をつきとめる。
戦争直後の混乱が招いた悲劇を描き、深い余韻を残す著者の代表作。

本文より
「君の唇は柔らかいね。マシマロみたいだ」
とほめられたときも、はっとそのことが胸に来た。夫は自分と誰かとを比較している。比較して言っている言葉だと感じた。夫の熱い息を頬に受けながら、密度を禎子がうけとれなかったのは、そのせいだった。
誰とくらべているのだろう。禎子はその時、夫の過去の女ではないかと思った。三十六歳という年齢からすれば、夫にそのような過去があったのはふしぎではない。だが、たとえ過去の人でも、現在のように比較されるのが厭だった。……(本書101ページ)

本書「解説」より
一個の文学作品としてはやはり松本清張の秀作のひとつだ、というのが私の意見である。一口にいって、オキュパイド・ジャパンという未曾有(みぞう)の社会的混乱のなかから派生したひとつの社会的悲劇を、一見平凡な一会社員の失踪という事件に具体化した作者の着眼がすぐれており、その着眼を歩一歩と現実化してゆくプロセスもまたすぐれている。第一章における主人公の眉のあたりの憂鬱やだれかほかの女とくらべられたと思う女主人公の直観など、なかなかわるくない。
――平野謙(評論家)

松本清張(1909-1992)
小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派"の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。


続きを読む もっと少なく読む

よく一緒に購入されている商品

¥935
最短で5月15日 水曜日のお届け予定です
在庫あり。
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
+
¥825
最短で5月15日 水曜日のお届け予定です
残り20点(入荷予定あり)
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
+
¥990
最短で5月15日 水曜日のお届け予定です
残り16点(入荷予定あり)
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計: pt
詳細
追加されました
これらの商品のうちのいくつかが他の商品より先に発送されます。
一緒に購入する商品を選択してください。

出版社より

書影 書影 書影 書影 書影 書影
或る「小倉日記」伝 傑作短編集傑作短編集㈠ 黒地の絵 傑作短編集㈡ 西郷札 傑作短編集㈢ 佐渡流人行 傑作短編集㈣ 張込み 傑作短編集㈤ 駅路 傑作短編集㈥
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.0
246
5つ星のうち4.0
162
5つ星のうち4.1
132
5つ星のうち4.2
83
5つ星のうち4.1
297
5つ星のうち4.0
206
価格 ¥880 ¥990 ¥935 ¥880 ¥781 ¥935
【新潮文庫】松本清張 作品 体が不自由で孤独な青年が小倉在住時代の鴎外を追究する姿を描いて、芥川賞に輝いた表題作など、名もない庶民を主人公にした 12 編。〈芥川賞受賞〉 朝鮮戦争のさなか、米軍黒人兵の集団脱走事件が起きた基地小倉を舞台に、妻を犯された男のすさまじい復讐を描く表題作など 9 編。 西南戦争の際に、薩軍が発行した軍票をもとに一攫千金を夢みる男の破滅を描く処女作の「西郷札」など、異色時代小説 12 編を収める。 逃れるすべのない絶海の孤島佐渡を描く「佐渡流人行」、下級役人の哀しい運命を辿る「甲府在番」など、歴史に材を取った力作 11 編。 平凡な主婦の秘められた過去を、殺人犯を張込み中の刑事の眼でとらえて、推理小説界に新風を吹きこんだ表題作など 8 編を収める。 これまでの平凡な人生から解放されたい……。停年後を愛人と過ごすために失踪した男の悲しい結末を描く表題作など、 10 編の推理小説集。
書影 書影 書影 書影 書影 書影
半生の記 点と線 時間の習俗 ゼロの視点 眼の壁 黒い画集
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
67
5つ星のうち4.2
1,479
5つ星のうち3.9
253
5つ星のうち4.1
743
5つ星のうち3.8
299
5つ星のうち4.4
75
価格 ¥605 ¥693 ¥880 ¥935 ¥990 ¥1,265
金も学問も希望もなく、印刷所の版下工としてインクにまみれていた若き日の姿を回想して綴る〈人間松本清張〉の魂の記録である。 一見ありふれた心中事件に隠された奸計!列車時刻表を駆使してリアリスティックな状況を設定し、推理小説界に新風を送った秀作。 相模湖畔で業界紙の社長が殺された!容疑者の強力なアリバイを『点と線』の名コンビ三原警部補と鳥飼刑事が解明する本格推理長編。 新婚一週間で失踪した夫の行方を求めて、北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子がまき込まれた連続殺人!『点と線』と並ぶ代表作品。 白昼の銀行を舞台に、巧妙に仕組まれた三千万円の手形サギ。責任を負った会計課長の自殺の背後にうごめく黒い組織を追う男を描く。 身の安全と出世を願う男の生活にさす暗い影。絶対に知られてはならない女関係。平凡な日常生活にひそむ深淵の恐ろしさを描く 7 編。
書影 書影 書影 書影 書影 書影
蒼い描点 Dの複合 死の枝 喪失の儀礼 共犯者 渡された場面
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.9
96
5つ星のうち3.9
177
5つ星のうち3.9
105
5つ星のうち3.7
39
5つ星のうち3.8
99
5つ星のうち3.8
133
価格 ¥1,045 ¥990 ¥781 ¥737 ¥737 ¥693
女流作家阿沙子の秘密を握るフリーライターの変死──事件の真相はどこにあるのか?代作の謎をひめて、事件は意外な方向へ……。 雑誌連載「僻地に伝説をさぐる旅」の取材旅行にまつわる不可解な謎と奇怪な事件!古代史、民俗説話と現代の事件を結ぶ推理長編。 現代社会の裏面で複雑にもつれ、からみあう様々な犯罪──死神にとらえられ、破滅の淵に陥ちてゆく人間たちを描く連作推理小説。 東京の大学病院に勤める医局員・住田が殺害された。匿名で、医学界の不正を暴く記事を書いていた男だった。震撼の医療ミステリー。 銀行を襲い、その金をもとに事業に成功した内堀彦介は、真相露顕の恐怖から五年前に別れた共犯者を監視し始める……表題作等 10 編。 四国と九州の二つの殺人事件が、小さな同人雑誌に発表された小説の一場面によって結びついた時、予期せぬ真相が……。推理長編。
書影 書影 書影 書影 書影 書影
水の肌 憎悪の依頼 黒い福音 影の地帯 眼の気流 なぜ「星図」が開いていたか 初期ミステリ傑作集
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.7
114
5つ星のうち3.6
112
5つ星のうち4.2
164
5つ星のうち3.9
119
5つ星のうち3.9
81
5つ星のうち4.1
71
価格 ¥693 ¥781 ¥1,100 ¥1,210 ¥649 ¥825
利用して捨てた女がかつての同僚と再婚していた──男の心に湧いた理不尽な怒りが平凡な日常を悲劇にかえる。表題作等 5編を収録。 金銭貸借のもつれから友人を殺した孤独な男の、秘められた動機を追及する表題作をはじめ、多彩な魅力溢れる 10 編を収録した短編集。 現実に起った、外人神父によるスチュワーデス殺人事件の顚末に、強い疑問と怒りをいだいた著者が、推理と解決を提示した問題作。 信濃路の湖に沈められた謎の木箱を追う田代の周囲で起る連続殺人! ふとしたことから悽惨な事件に巻き込まれた市民の恐怖を描く。 車の座席で戯れる男女に憎悪を燃やす若い運転手、愛人に裏切られた初老の男。二人の男の接点に生じた殺人事件を描く表題作等5編。 清張ミステリはここから始まった。メディアと犯罪を融合させた「顔」、心臓麻痺で急死した教員の謎を追う表題作など本格推理八編。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1971/2/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1971/2/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 496ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101109168
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101109169
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 743個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
松本 清張
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

(1909-1992)小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
743グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
松本清張の作品で初めて手にしたのがこのゼロの焦点。古き良き推理小説。今の時代の携帯などがない、ホシを追って手がかりを追って、何度も現地や地方に足を運んで読み解いていく王道殺人事件。最後の終わり方がなんとも悲しく美しく感じ、印象に残る作品です。
2024年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
価格がお安く、敏速で丁寧な対応に感謝します。
2023年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一人の自殺から、つながる事象と、つながらないエピソードが上手く混ぜられて、犯人捜しというより背景探しです。終わった後から振り返る作業は、色々錯誤が生じるもので、それも物語に組み込まれているのは、著者の作品の面白いところです。
 他の作品のテーマでもありましたが、本作品は補陀落渡海の地理上反対の場所が舞台で、まるで意味も逆のようですが、苦しい背景が真相で供養されたと思いたい。
2017年4月15日に日本でレビュー済み
終盤の沈思黙考があまりにも堂々巡りで、何度も繰り返すので、さすがにくどいと感じた。
でも解決からの情景は圧巻。
読み終わってから装丁(文庫版)の素晴らしさを知る。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言わずと知れた松本清張の代表作の一つ。人によってさまざまな読み方ができる入り口の多いサスペンスドラマだ。何度となく映像化されているのもわかる。

「板根禎子は、秋に、すすめる人があって鵜原憲一と結婚した。禎子は二十六歳であった。相手の鵜原は三十六だった。年齢の組合せは適切だが、世間的にみると、多少おそい感じがした。」

戦争の影が色濃く残る昭和中期という時代に生きた3人の女性を巡る物語。一カ月前に見合い結婚したばかりの禎子は出張中に突然失踪した夫、鵜原憲一の手がかりを追って北陸の地を初めて訪れる。そこで出会った地方の名士、室田儀作の後妻、佐知子。室田の会社の従業員、田沼久子。この3人のトライアングルの真ん中に浮かび上がってくるのが久子の内縁の夫で曾根益三郎という男。能登の断崖から投身自殺をしたという。彼は一体何者なのか? 

(以下ネタバレ)
全編を通じて疾走感が漲る。文庫版40ページあたりで憲一が失踪。妻の禎子は夫の蔵書に挟まっていた北陸で撮ったと思われる2枚の写真をたまたま発見し、それを携えて上野駅を発つ。真ん中より少し手前の200ページ目で憲一の兄が他殺肢体で見つかる。畳みかけるようにして、禎子に好意を寄せていた憲一の子分の本多が何者かに殺される。残り四分の一を残したところで田沼久子が自殺。そして最後に室田夫人が…。

若き専業主婦の禎子が、夫が突然いなくなるという事件に巻き込まれても取り乱すことなく、何があったのかを突き止めるために見知らぬ地に何度も赴き、夫の過去を知る人物を訪ねる。夫捜索のカギを握ると思われる人たちが次々と不可解な死を遂げるという状況のなかでも怖気づくことなく、むしろ人が一人死ぬごとに真実に近づいているような実感を得ていく。意思の力の強い理知的な女性として描かれていることに好感を持った。夫を二人の女が死に追いやった。結果としてはそういうことになるが、禎子はこの二人の女性を恨むほどには自分の夫を知らなかった。だからなのか、もっと深いところでなのか、一人の男性を巡る三人の女は、どこかで連帯しているように思えるのである。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年4月10日に日本でレビュー済み
とにかく、わからないことが多い物語だと思う。
 まず、禎子が結婚する際の、仲人による鵜原の説明に首をかしげる。鵜原は「二三の職業を経て」A社に勤めるのだが、身元保証としては、その後明らかになる二三の職業の内の一つ(ネタバレのため伏せます)は、隠すよりは、むしろ積極的にアピールすべき部類に入ると思う。
 また、禎子が全編に渡って探偵のように、妙な行動力と調査力で、あーじゃないか、こーじゃないかとを半ば決めつけるかのように犯人の動機と行動を推理していく展開にはついていけない。「点と線」の終末部も似たような展開があったと思う。
 その他にもたくさんあるが、ネタバレになるので書きにくいが、首を傾げながら、どうしてこういう展開になるのかと悶々としながら読んだ。
 ただ、戦後の混乱を生き抜き。かなりの成功をおさめた人物が、その地位を失いたくないために、人格を汚すような過去を隠したいが故に、殺人に手を染めた物語とすれば、どこか「砂の器」を思わせ、寒々とした悲しさは痛切に感じとれるものと評価したい。
2023年11月6日に日本でレビュー済み
中学三年の時に文庫本を買って読んだ。本屋のおばあさんはカバーにハサミを入れてくれた。今はハサミを入れてくれる店員さんいなくなりました。最初の一行目から引き込まれてぐいぐい読んだのを覚えています。もう一度読もうと思い買い直しました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さんざんミステリを読んできて漸くこの作品を読んだ。
映画やドラマ等で真相を知らずに読了していたら、さぞや私の中で名作になっていただろう。

しかし、結末を知りながら読んでもこの作品は名作であった。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート