本書は「おわりに」で編者によって書かれているように東工大の学部1年生を対象とした「科学者とは何か。その過去と現在」と題する講義のゲストスピーカーが著者陣となっています。そして理系の「研究者になりたい」と思う学生に対して、研究者を取り巻く環境を含めてその仕事を紹介する内容となっています。
各章、興味深い読み物になっていますが、特に最終章「研究者倫理」の水俣病に関する解説は重いものを投げかけます。
第8章で「女性と科学」が書かれていることから、日本の科学者の現状として政策的な大量生産によって就職先に苦労しているポスドクの存在があることについても触れてもよかったと思います。
帯の「実は100人に一人が科学者なんです!!」の100人という数字、本書の評価とは関係はありませんが、総務省「科学技術研究調査」のアンケートをベースにしていることから、正確性については少々「?」がつきます。
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科学者ってなんだ? 単行本 – 2007/11/1
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本書は、科学技術立国・日本において、「科学者」とは何かを浮き彫りにして行く。執筆にあたっては、実際に起きた事例を交えながら具体的に解説していくとともに、今、理工系の分野で話題となっている、「科学者の社会的責任」「科学技術者倫理」についても紙面を割いて言及する。
外部講師をまねき、東京工業大学行われた大人気講義、待望の活字化。
外部講師をまねき、東京工業大学行われた大人気講義、待望の活字化。
- ISBN-104621078909
- ISBN-13978-4621078907
- 出版社丸善
- 発売日2007/11/1
- 言語日本語
- 本の長さ194ページ
商品の説明
レビュー
科学者ってなんだ?誰のこと?
2006年、2007年の科学ジャーナリスト大賞受賞者も執筆に参加し、科学者の「本当」を教えてくれます。
誰もが一度は聞いたことのある科学者という言葉。でも、実際は誰のことを科学者と呼んでいるのでしょうか?どんなことをしていれば科学者なんでしょうか?あまり意識したことはないかもしれません。
でも実は、100人に1人は科学者なんです。(労働力人口ベースで)
つまり、朝の込み合った通勤電車内に一人は科学者がいるということになります。
そう、科学者は意外と身近にいるんです。そんな科学者のことをちょっと知ってみませんか。 --出版社からのコメント
2006年、2007年の科学ジャーナリスト大賞受賞者も執筆に参加し、科学者の「本当」を教えてくれます。
誰もが一度は聞いたことのある科学者という言葉。でも、実際は誰のことを科学者と呼んでいるのでしょうか?どんなことをしていれば科学者なんでしょうか?あまり意識したことはないかもしれません。
でも実は、100人に1人は科学者なんです。(労働力人口ベースで)
つまり、朝の込み合った通勤電車内に一人は科学者がいるということになります。
そう、科学者は意外と身近にいるんです。そんな科学者のことをちょっと知ってみませんか。 --出版社からのコメント
登録情報
- 出版社 : 丸善 (2007/11/1)
- 発売日 : 2007/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 194ページ
- ISBN-10 : 4621078909
- ISBN-13 : 978-4621078907
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,151,233位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,366位科学読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年2月28日に日本でレビュー済み
2008年2月18日に日本でレビュー済み
科学とは縁遠い理数オンチがひょんなことから手にした一冊。覚悟を決めて最初のページを開いたところ、意外や意外、読みやすく、おもしろく、一気に最後まで読ませてもらった。話題が多岐にわたっていて、いかにも専門的すぎず深すぎずといったところが素人でも惹きつけられた理由か。
個人的には、ナイロンを発明したデュポン社の研究者カローザス(第1章)、論文投稿秘話(第6章)、科学ジャーナリズム(第9章)などが特に興味深く、最終章の研究者倫理は迫力ある内容だった。
その研究者倫理だが、日本の研究者の7割近くは企業にいるという。では、今の日本社会で彼らの倫理観を育て教育する場はどこにあるのか? 組織の枠の中にいれば組織の論理で考えなければならないし、企業体質や日本社会の体質を無視するわけにもいくまい。新たな危険性に直面したとき科学者としてどう行動すべきか、それは一人ひとりで考えてほしい、と本書は結んでいる。その一人ひとりとは、科学者だけでなく私たち一人ひとりのことなのだろう。科学者の倫理観を育てるのもまた、この社会全体なのだろうから。
最後に、第9章の「科学番組の目的は‘伝える’ではなく‘伝わる’にある」はまさに至言。ありがたく心に留めておく。
個人的には、ナイロンを発明したデュポン社の研究者カローザス(第1章)、論文投稿秘話(第6章)、科学ジャーナリズム(第9章)などが特に興味深く、最終章の研究者倫理は迫力ある内容だった。
その研究者倫理だが、日本の研究者の7割近くは企業にいるという。では、今の日本社会で彼らの倫理観を育て教育する場はどこにあるのか? 組織の枠の中にいれば組織の論理で考えなければならないし、企業体質や日本社会の体質を無視するわけにもいくまい。新たな危険性に直面したとき科学者としてどう行動すべきか、それは一人ひとりで考えてほしい、と本書は結んでいる。その一人ひとりとは、科学者だけでなく私たち一人ひとりのことなのだろう。科学者の倫理観を育てるのもまた、この社会全体なのだろうから。
最後に、第9章の「科学番組の目的は‘伝える’ではなく‘伝わる’にある」はまさに至言。ありがたく心に留めておく。
2019年6月6日に日本でレビュー済み
「実は100人に1人が科学者なんです」という帯がついていたので、つい、買ってしまいましたが、後悔しています。この本は、読みたいと思う人が、必要な箇所を拾い読みする程度で良いのではないでしょうか。この本で、「科学者」と言っているのは、実は、「技術者」なんですよね。正直、期待外れでした。
2013年12月21日に日本でレビュー済み
この本には大学や大学院で研究をすすめるための実用的ノウハウが、
研究者の立場から書かれている。
実際あとがきには、内容が東工大で学部1年生向けに
行っている講義「科学者とは何か。その過去と現在」を
もとにしたものであると書いてある。
したがって、大学へ進んだ段階で読むのに適した本である。
巻末にはさらに読みたい人のための書籍が載っている。
P.63の研究能力一覧表は、私の経験から言っても
本音を語ったものであると思う。
しかし、同じ箇所で記載されているとおり、
研究の進め方よりも本質的に重要なものは、
どれだけ体を動かして働いたかではなく、考えることであり、
他人の考えつかないことを考える「独創性」であろう。
研究者の立場から書かれている。
実際あとがきには、内容が東工大で学部1年生向けに
行っている講義「科学者とは何か。その過去と現在」を
もとにしたものであると書いてある。
したがって、大学へ進んだ段階で読むのに適した本である。
巻末にはさらに読みたい人のための書籍が載っている。
P.63の研究能力一覧表は、私の経験から言っても
本音を語ったものであると思う。
しかし、同じ箇所で記載されているとおり、
研究の進め方よりも本質的に重要なものは、
どれだけ体を動かして働いたかではなく、考えることであり、
他人の考えつかないことを考える「独創性」であろう。