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会社の電気はいちいち消すな (光文社新書 394) 新書 – 2009/3/17
「効率化したら、会社が潰れる!?」
カイゼンでは利益は上がらない。アウトソーシングは利益を減少させる。決算書を読みこなせても、儲けにはつながらない。
本書では、巷にあふれる利益アップ手法のウソを暴いた後に、それでも節約・コスト削減が必要な理由を述べ、節約100のアイディアを盛り込み、外部購入・仕入れ費用の削減方法までを説明していく。
◎ 目 次
1章 「効率化すれば利益はあがる」のウソ
1.アウトソーシングでは、利益はあがらない
2.作業のカイゼン・効率化では、利益はあがらない
3.決算書知識は役に立たない
4.薄利多売には意味がある
2章 なぜ節約・コスト削減が必要なのか?
1.これからの時代は売上が伸びない
2.「前年同期比○○%アップ」「前年同期比○○%削減」という幻想
3.節約・コスト削減とはエコロジーのことである
4.節約・コスト削減と企業の社会的責任(CSR)はつながっている
3章 節約術100連発
節約術100のアイディア・観点
4章 仕入品を見直す
1.仕入れ品を見直す、取引業者を見直す、価格を交渉する
2.仕入れ量を見直す
3.仕入れ品の詳細管理・長期的な価格低減を徹底する
5章 節約が会社を変える
問題 ある会社では、飛行機の搭乗時間が10時間以上になる海外出張については、社員をビジネスクラスに乗せることを、労使間で合意していました。ところが、ある通達によって、この会社では社員が自発的にエコノミークラスに乗るようになりました。その通達とは、いったいどういうものだったのでしょうか?→答えは本文に
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2009/3/17
- ISBN-104334034977
- ISBN-13978-4334034979
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2009/3/17)
- 発売日 : 2009/3/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 200ページ
- ISBN-10 : 4334034977
- ISBN-13 : 978-4334034979
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,170,915位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

調達コンサルタント。大阪大学卒業後、電機・自動車でのサプライチェーン・調達業務を経験。現在、未来調達研究所株式会社に所属。コンサルティングにくわえて、企業講演、各メディアでの執筆を行う。代表的な著作に「調達・購買の教科書」「調達力・購買力の基礎を身につける本」(日刊工業新聞社)、「営業と詐欺のあいだ」「買い負ける日本」(幻冬舎)等がある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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カイゼンや効率化が利益に結びつかないのはKPIの設定を間違っているからというのは言うまでもない。
いくら稼働率を上げたところで、その結果売れないのだとしたら意味がない。
その改善活動がどのように利益に直結しているのかまで考えないといけない。
粗利が悪い製品でも売ったほうが得である。なぜなら固定費は売らなかったとしてもかかるのだからそこを考慮する必要がある。
基本的には管理会計の基礎の概念なので、若手社員には役に立つかもしれないが、ある程度上の層は知っている内容だと思う。
若手社員にコスト意識をつけさせたいかたにおすすめ。
1章、2章では削減の必要性と考え方について。
3章で具体的な節約術を100個。
4章で「仕入れ」についてバイヤーとして。
5章で具体的な会社名などを挙げながらのまとめ。
といった感じの本です。
取り上げているテーマに関しては好きです。
実際の経営にあてはめたときに
活用できるのかはわかりませんが、
「違った視点で物事を見る」
というのには悪くないでしょう。
しかし、惜しい。
個人的には1章、2章の例え話を使った、
「減価償却費」「固定費」「変動費」
の内容は好きなのですが、
3章の節約術を入れたことで
本自体が安っぽく感じられました。
(細かな節約術を知りたければ、
別に1冊読む方が良いでしょう)
4章、5章は書くことがなくて
無理やりひねり出したような印象です。
タイトルは目を引きますし、
おもしろいですね。
(p162に書かれているように、
『タイトルに使用している単語』などを、
過去の実績で多重解析したんでしょうか?)
「本書はできるだけ専門用語を拝し、
事前知識抜きで気軽に読める内容を心がけた」(p5)
ということですが、
もっと易しく、
わかりやすくできるとは思います。
納得できるようなことも書かれていましたし、
まぁ、読んで良かったです。
というわけで、
評価としては星4つ。
どんなに業務を効率化したところで、
働いている人数を減らさなければ、
人件費は同じである等、
無用なコスト削減案が多いという内容。
しかし、総じて構成が不十分であり、以下の問題も見られるので、他人に勧めるのは気が進まない。
1)不誠実な点
なんと、題名の「会社の電気はいちいち消すな」に対応する回答はなかった!!
しかも、「第3章 節約術100連発」では待機電力節約のために、こまめにコンセントを抜くことを推奨している。何が違うのだ?不整合に思われる。
2)誤解、浅い理解に基づく決めつけ(もしくは確信犯?)と不適切な解説
第1章、第2章については、不適切ないし理解が浅く感じる。難しいことを分かりやすくしたというより、的確に理解できていないのではないか?という印象。
第1に、”効率化で利益はあがるのウソ”を例示を挙げて説くが、著者の挙げる例示での本当の課題は、埋没原価の視点と見極めを持つことができていない点にある。しかし、著者は、それに気付いていないようであり、さらに、アウトソーシングは悪という話をしたいのがまず先立って、アウトソーシングは悪ということへの誘導で説明が終始している。
第2に、”減価償却の謎”として、減価償却制度があるため、投資年度では投資の全額が損金にならず減価償却費分だけしか損金にならない結果、投資年度に投資で手元現金が減っているにも関わらず損金はあまりでなくて税金がかかることをオカシイとしている。しかし、減価償却制度がなければ、よほど他の利益が多くないと欠損になってしまい、税金削減効果は出ず、損である(欠損金は5年しか繰り越せない)。
第3に、”翻訳家を割引価格でホテルに宿泊させる”例の解決策は、CVP分析=”変動費の回収までできれば、販売数を伸ばした方がベター”という話だ。しかし、著者は理解が不十分なのか、総費用=変動費+固定費を分解する式は出すのだが、継いで、「変動費と固定費を削減する必要がある」とする。変動費と固定費をあえて分けた理由の展開はない。だったら総費用の削減と何も変わらないではないか!!でも、後の章では真っ当な説明をしているところもある。不思議だ。
第4に、DELLの競争源泉はコスト管理の精緻化にあるとしている。しかし、コストの単なる低減ではなく、直販とBTOというビジネスモデル(業務効率化ではなく、業務の削減)が競争源泉であるように思うがどうだろうか。
第5に、全体的に、流行語、流行本等を、思いついたように話題に突っ込んでおり、話が振れて読みづらい。また、本の題名、著者名等と本の販売実績を分析すれば、本がどれくらい売れるか分かるのではないかという話も出てきているが、前提に、流行語を題名に入れれば本は売れるという考えが透けて見える。気分が悪くなる。
例えば報道がコスト削減を"雑巾を絞るように"とか"もう一滴もでません"と例えます.でもこれ,絞るのに力がいる(努力が必要)し,絞り出てくるものは"汚水"ですものね.楽しくないです.
これを"オレンジジュースを最後まで絞るように"とか"最後の一滴がおいしいのだ"と言い換えてみましょう.やっていることは同じですけどね,とっても"おいしく"楽しい内容に変わりませんか?
個人事業者は,経費削減=手取り増加です.もしもコスト削減を前者と考えているなら,本書を読みましょう.後者の考え方に切り替わります.
幾多のビジネス本や会計本があります.書店で何十冊と目を通しましたが,ほとんどの書籍は,1. 理系的でない (原理と本質から論理的に記述していない,なぜそうなるのかを1つ知れば100の実践の場面や具体論に立ち向かえる), 2. 私の役に立つ書き方ではない (私はビジネスの知識が欲しい,会計士や税理士になりたいのではない) ,でした.本書は間違いなくお勧めです.
以下,本書の内容のコメントです.
内容はベストレビューの方が簡潔にまとめられています.とても読ませる文書です.
1^2章は小さいホテルを舞台に,内製と外注の比較,決算書知識はコスト削減に使えるか,社員が"できる"ようになったら儲かるのか,値下げに応じるか,を述べていきます.どの事項もそれだけで1冊の本になるものを,簡潔にその本質を述べてあります.
私には,"決算書知識は税金のためでしかない"という説明はガツンと来ました.儲けるとは,コストとはを正しく理解していないと気づき,目から鱗です.
そして,重要なことは,これらを,自己の事業に当てはめて具体論とすることです.これは相当に頭と時間をギリギリ使いますが,本書の考えを知り初めて見えてくることがあり,見えると楽しくなります.
コスト削減100連発は,ななめ読みでよいでしょう.現場に居る自分には身近な事象で,多くはすでに実践してもいましたら.見直しのときには参考例として使えるでしょう.
5章は筆者のものの見方と考えが出てきていて,大変に興奮させられます.p.181の"日本にうまれておめでとう"のくだりには,なぜ私はこの仕事を選んだのかを再考させられました.
1.例がヘン
冒頭でいきなり「ホテル・アイリス」が例として出てくるが意図がわからない。私はたまたまホテル・アイリスを読んだことがあったが、大多数の人は知りもしないであろうタイトルである。その上、ホテル・アイリスは小川さんの作品の中では飛びぬけて変態性欲への志向が高いもので、それで何か意図があるのかと思ったら何も関係なかった。そもそもホテルである必要性すら感じない話であった。
ほかにも全体的に例が的外れなものが多い。蟹工船、アインシュタインの式(この式から物理学者が太陽の膨張を導いた、のようなことまでいってるが、もちろんそれはウソ。)、etc...
2.ロジックがおかしい。不適切な断言の多さ
作業のカイゼン、効率化では利益が上がらない、と断言してあるのでえっと思って読む。すると、単に「作業の改善や効率化で利益が上がらないことがある」という程度の話であったりする。ここで断言する必要は全く無い。本書にはこのような肩透かしがあまりに多い。例外が有ることなど誰もが知っていることだ。
ロジックもおかしいものが多い。先の例は効率化で利益が上がらなければ何の意味も無い、と主張する。しかし、ここでの例の"娘"にとってみれば、労働時間が短くなることは利益の追求よりQOLの観点から重要なものに思える。そもそも、ホテル・アイリスは、ホテルの長い労働時間に束縛されることを嫌って娘が変態男と駆け落ちする話である。一般企業での固定費を論じたいのにヘンな例を使うから、ロジックも溶け込まない。
この拡大解釈と決め付けは100の秘策でもそうなので、いまいち納得できない。
我慢して読み通したが、それほど目新しいアイディアも無いので、単に説得力に欠ける本になってしまっているようにも思える。
価格の見直しが必要になります。仕入れ価格を見直すときの参考になる
良書です。
仕入れ価格を見直すためには、1安くて良い物を選定する、2安く提供し
てくれる取引先を捜す、3より安く出来ないか交渉してみるの三つの観点
が必要としています。
とかく、大きな会社になると、自分の仕事を楽にするために、なんでもか
んでも業者に外注をしがちですが、経費コントロールとは何かを教えてく
れます。
仕入れ担当者だけでなく、会社で仕事をしている人に自分の頭をデフラ
グするために是非読んでもらいたい一冊です。