昨年からマイブームの作家。
短編集。
どの話も、
精神を病んだ人の物語。
しかし作者は、
その病を、
異端扱いしない。
まだまだ社会は、
精神の病に対して、
差別と偏見に満ちている。
そのことが、さらなる悲劇を生み出している。
どの物語も、
作者の優しさに満ちている。
なかなか癖のある物語ですが、
作者のこだわりがつまっています。
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あふれた愛 (集英社文庫) 文庫 – 2005/5/20
天童 荒太
(著)
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生きていくことの辛さを包み込む珠玉の短編集。
理解しあえないこと。ひとと同じように生きられないこと。大切な人を失うこと。空回りする愛情…様々な生きにくさを抱えた普通の人々を描く短編集。この4編すべてがあなたのための物語です。
理解しあえないこと。ひとと同じように生きられないこと。大切な人を失うこと。空回りする愛情…様々な生きにくさを抱えた普通の人々を描く短編集。この4編すべてがあなたのための物語です。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2005/5/20
- ISBN-104087478173
- ISBN-13978-4087478174
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2005/5/20)
- 発売日 : 2005/5/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 360ページ
- ISBN-10 : 4087478173
- ISBN-13 : 978-4087478174
- Amazon 売れ筋ランキング: - 39,025位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年、愛媛県生まれ。86年に『白の家族』で第十三回野性時代文学新人賞を受賞。93年には『孤独の歌声』が第六回日本推理サスペンス大賞優秀作と なる。96年、『家族狩り』で第九回山本周五郎賞を、2000年にはベストセラーとなった『永遠の仔』で第五十三回日本推理作家協会賞を受賞。2009 年、『悼む人』で第百四十回直木賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 静人日記 (ISBN-13: 978-4163287201 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
天童荒太はとても繊細な作家だ。
心の機微を的確に描写し、人間を見る目がとても優しい。
この4作の短編集は精神を病んだ人を書いているが、誰もが心に抱えている危うさ、精神のバランスの不安定さを表現しているように思えた。
とりあえず愛
熟年離婚の一番の原因は夫の気づきの遅れだと思う。離婚届を突きつけられて茫然自失する鈍感な夫、妻の気持ちに頓着しない独りよがりの夫は世の中にごまんといる。離婚するだけではなく、その後のケアがあるこの短編。作者の目は温かい。
うつろな恋人
これも超鈍感な男の物語。性的不能だった塩瀬が智子の架空の恋人の創作するベルレーヌの超みだらな詩に性欲を回復していく過程は笑いを誘う。
しかし、考えてみると、私たちも自分で勝手に思い込んだ幻想の中で精神のバランスを保っていると考えることもできる。何事もなく平穏に過ごしている幻想の中に予期せぬ真実が露呈してきたら・・・・平和な家庭は修羅場に変わり、脆弱な幸せは一瞬のうちに悪夢に変わる。昔見た「幸福」と言う映画を思い出した。「幸福」は女性監督ヴァルダの代表作で、女性監督作品の原点といわれている。
愛し合っている若い夫婦がいる。可愛い二人の子どももいる。日曜日毎に公園にピクニックに出かけ午後のひとときを楽しむ。ある日、夫は愛人がいることを妻に告げる。妻はだまってほほ笑んでいるだけだった。次の日曜日、いつものように公園の木陰で情熱的な時間を過ごした後、昼寝からさめた夫は妻の姿がみえないのに気づく。人が集まっている方へ行ってみると、池に落ちて妻が死んでいた。事故だったのか、自殺したのか? それから数ヶ月がたち、公園でピクニックを楽しむ幸福な一家があった。違っているのは死んだ妻に代って、愛人が子どもたちの母親になっていることだけだった。
若いときこの映画を見て相当な衝撃を受けた。そう、幸せなんて脆弱なものなのです。若いときは夫に怒りを感じたが、今は一見無責任な夫の態度も受容できる。そう、悩み苦しむより再度の幸せを享受する方が弱き人間にはふさわしい・・・・・
やすらぎの香り
この作品が一番いい。二人の感情の起伏も手に取るようにわかる。いい子で育った子、我慢して育った子。楽に生きられるようになるにはいくつものハードルを越えなければならない。自立の道は遠く長い。少々の後戻りに落ち込まないで一日一日を生きていけば、きっと自立のときはやってくる。親になる前に読んでおきたい本だ。母子手帳をもらうだけでは親になれない。
喪われゆく君に
身近な人の突然の死は人を茫然自失させる。自分たちの生きてきた証を再確認することで人は死を受け入れ、再出発することができるのかもしれない。
読むとつらくなる作品が多いが、素通りできない作者である。彼が生まれる前に自殺した叔父。その叔父や死んでいった親友に今なお話しかけると言う。世界で起こっていること。日本で起きている悲しい事件。その根っこが同じであると言う認識。そして原因だけでなく、和解と再生もどこかで繋がっていると信じている作者。しばらく付き合ってみたい作者だ。
心の機微を的確に描写し、人間を見る目がとても優しい。
この4作の短編集は精神を病んだ人を書いているが、誰もが心に抱えている危うさ、精神のバランスの不安定さを表現しているように思えた。
とりあえず愛
熟年離婚の一番の原因は夫の気づきの遅れだと思う。離婚届を突きつけられて茫然自失する鈍感な夫、妻の気持ちに頓着しない独りよがりの夫は世の中にごまんといる。離婚するだけではなく、その後のケアがあるこの短編。作者の目は温かい。
うつろな恋人
これも超鈍感な男の物語。性的不能だった塩瀬が智子の架空の恋人の創作するベルレーヌの超みだらな詩に性欲を回復していく過程は笑いを誘う。
しかし、考えてみると、私たちも自分で勝手に思い込んだ幻想の中で精神のバランスを保っていると考えることもできる。何事もなく平穏に過ごしている幻想の中に予期せぬ真実が露呈してきたら・・・・平和な家庭は修羅場に変わり、脆弱な幸せは一瞬のうちに悪夢に変わる。昔見た「幸福」と言う映画を思い出した。「幸福」は女性監督ヴァルダの代表作で、女性監督作品の原点といわれている。
愛し合っている若い夫婦がいる。可愛い二人の子どももいる。日曜日毎に公園にピクニックに出かけ午後のひとときを楽しむ。ある日、夫は愛人がいることを妻に告げる。妻はだまってほほ笑んでいるだけだった。次の日曜日、いつものように公園の木陰で情熱的な時間を過ごした後、昼寝からさめた夫は妻の姿がみえないのに気づく。人が集まっている方へ行ってみると、池に落ちて妻が死んでいた。事故だったのか、自殺したのか? それから数ヶ月がたち、公園でピクニックを楽しむ幸福な一家があった。違っているのは死んだ妻に代って、愛人が子どもたちの母親になっていることだけだった。
若いときこの映画を見て相当な衝撃を受けた。そう、幸せなんて脆弱なものなのです。若いときは夫に怒りを感じたが、今は一見無責任な夫の態度も受容できる。そう、悩み苦しむより再度の幸せを享受する方が弱き人間にはふさわしい・・・・・
やすらぎの香り
この作品が一番いい。二人の感情の起伏も手に取るようにわかる。いい子で育った子、我慢して育った子。楽に生きられるようになるにはいくつものハードルを越えなければならない。自立の道は遠く長い。少々の後戻りに落ち込まないで一日一日を生きていけば、きっと自立のときはやってくる。親になる前に読んでおきたい本だ。母子手帳をもらうだけでは親になれない。
喪われゆく君に
身近な人の突然の死は人を茫然自失させる。自分たちの生きてきた証を再確認することで人は死を受け入れ、再出発することができるのかもしれない。
読むとつらくなる作品が多いが、素通りできない作者である。彼が生まれる前に自殺した叔父。その叔父や死んでいった親友に今なお話しかけると言う。世界で起こっていること。日本で起きている悲しい事件。その根っこが同じであると言う認識。そして原因だけでなく、和解と再生もどこかで繋がっていると信じている作者。しばらく付き合ってみたい作者だ。
2007年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全編に病的なものが関係してます。
のっけから主人公のオジサンの病気が私と同じで・・・私は好きになった人にも、他の人にもこんな仕打ちはしませんよ(>_<)
これは、個人の性格です。
いい話もあるし、悲しい話もありましたが、私的にはイマイチだったかなぁ。
なんか痛かったです。
のっけから主人公のオジサンの病気が私と同じで・・・私は好きになった人にも、他の人にもこんな仕打ちはしませんよ(>_<)
これは、個人の性格です。
いい話もあるし、悲しい話もありましたが、私的にはイマイチだったかなぁ。
なんか痛かったです。
2005年7月2日に日本でレビュー済み
器用に生きている人を見るとうらやましくなる。
思いつめなくて楽天的で、何をやってもうまくいく、世の中そんな人ばかりではない。
この作品集の登場人物たちはそんな不器用で悩みをかかえている人ばかりである。
自信をなくした時、間違った時に「何やっているの」と責められたり「頑張って」と余計なプレッシャーをかけられたりすると、途方にくれてしまう。
元気なときは、照れ笑いをしたり、余計に傷ついた心を隠すけれど、それが出来なくなったときはどうするだろうか?
この本の登場人物達は人より傷つきやすく繊細である。
私の周りにもそういう人がいた。そんな心の闇を気付かず、言葉の暴力を振るってしまった私を今反省している。
彼らの強く生きていこうとする気持ちを応援したい。そして私ももっと人に優しくなりたい。
思いつめなくて楽天的で、何をやってもうまくいく、世の中そんな人ばかりではない。
この作品集の登場人物たちはそんな不器用で悩みをかかえている人ばかりである。
自信をなくした時、間違った時に「何やっているの」と責められたり「頑張って」と余計なプレッシャーをかけられたりすると、途方にくれてしまう。
元気なときは、照れ笑いをしたり、余計に傷ついた心を隠すけれど、それが出来なくなったときはどうするだろうか?
この本の登場人物達は人より傷つきやすく繊細である。
私の周りにもそういう人がいた。そんな心の闇を気付かず、言葉の暴力を振るってしまった私を今反省している。
彼らの強く生きていこうとする気持ちを応援したい。そして私ももっと人に優しくなりたい。
2005年5月11日に日本でレビュー済み
みんな一生懸命生きているはずなのに、ふとしたことで心の歯車が狂ってしまう。自分ひとりではどうにもならない。そんなとき、手を差し伸べてくれる人がいたら、温かい言葉をかけてくれる人がいたら・・・。
人それぞれが、どんな人にも思いやりを持って接することが出来るのなら、世の中がもっと変わってくるような気がする。「愛」。ありふれた言葉だけれども、これほど難しい言葉はない。
どれも、とてもいろいろなことを考えさせられる話だった。しかし内容がつらすぎて、心のどこかが拒否反応を起こしてしまった。読後は、苦い思いが残った。
人それぞれが、どんな人にも思いやりを持って接することが出来るのなら、世の中がもっと変わってくるような気がする。「愛」。ありふれた言葉だけれども、これほど難しい言葉はない。
どれも、とてもいろいろなことを考えさせられる話だった。しかし内容がつらすぎて、心のどこかが拒否反応を起こしてしまった。読後は、苦い思いが残った。
2009年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さらっと読めてしまえば楽なんでしょうが、それを許さないようなオーラというか情念が作品にこもっている気がします。
なぜこの作者はここまで人間のつらい部分に目をそらすことなく向き合えるのか・・・その才能だけで脱帽です。
作家というものは長編か短編のどちらかの才能しかないと誰かが言っていましたが、これは各作品とも短編として完成度が高く、主に長編作家である天童荒太の可能性を感じさせてくれます。
なぜこの作者はここまで人間のつらい部分に目をそらすことなく向き合えるのか・・・その才能だけで脱帽です。
作家というものは長編か短編のどちらかの才能しかないと誰かが言っていましたが、これは各作品とも短編として完成度が高く、主に長編作家である天童荒太の可能性を感じさせてくれます。
2006年1月21日に日本でレビュー済み
人は皆が上手く,賢く生ることができるわけではない.それでもみんな必死に生きている.上手く生きられないことを嘲る権利は誰にも無い.生きていることは,それだけでも美しい.むしろ,上手く生きられない人たちの人生にこそ,一際輝く瞬間が秘められているのかもしれない.天童荒太はそれを書くことの出来る作家だ.
2017年11月3日に日本でレビュー済み
「永遠の仔」で作者を知り、他の作品も読みたくなり購入しました。今まで何回と飽きずに読み返していますが、中でも「やすらぎの香り」という話は何回読んでも泣いてしまう。