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「2・26事件」がよくわかる本 (PHP文庫 た 46-13) 文庫 – 2008/2/1
太平洋戦争研究会
(著)
1936年2月26日未明――。「昭和維新」を掲げる陸軍の青年将校らが、1500名の決起部隊を率いて、時の首相・岡田啓介をはじめとする政府要人を襲撃、殺害。首都・東京のみならず、日本中を震撼させるクーデター未遂事件となった。最後には鎮圧されたものの、その後は軍部の意向に逆らうような政治は行われなくなり、翌年の日中戦争、そして太平洋戦争の道へと繋がっていく。本書は、戦前日本のターニング・ポイントとなった反乱事件の全容を、20ポイントのQ&A形式で分かりやすく解説。「天皇機関説と2・26事件はどういう関係にありますか?」「決起部隊の指導者にはどんな人物がいましたか?」「皇道派・統制派の対立とは何ですか?」「新聞は事件をどのように報じたのでしょうか?」「決起から終息まで何が起きたのですか?」など、事件の真相に鋭く迫る設問ばかり。この動乱の4日間を抜きにして、昭和史は語れない!文庫書き下ろし。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2008/2/1
- ISBN-104569669883
- ISBN-13978-4569669885
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月25日に日本でレビュー済み
1936年(昭和11年)2月26日に野中四郎・香田清貞・安藤輝三大尉たちが陸軍大臣官邸はじめ官邸・私邸、警視庁を襲い、要人を殺害した。昭和維新・国家改造運動の最期の大爆発として二・二六事件は知っていても、詳細は怪しい。本書は20項目に分け、事件の知識を十分に与えてくれる。 参加した青年将校らは21名、准士官・下士官91名、兵隊1,359名、第一師団歩兵第一連隊31%、同歩兵第三連隊64%、近衛歩兵第三連隊57名という内訳だ。 例えば歩一では2月26日午前3時前後に非常呼集、丹生中尉、香田大尉、村中大尉、磯部一等主計がいて、蹶起趣意書を朗読、兵達は内容も訳が分からず出動準備だ。 当時の日本は滅びの迷路に入り込み、北支分治政策で米英の牽制・警告を無視、国際連盟脱退、満州国建設、海軍軍縮条約から脱退で無制限建艦競争と進む。 金本位制に復活、緊縮財政・デフレ政策、金融逼迫、企業の生産縮小、倒産増加、米国向け輸出生糸の大暴落、農家560万戸の4割が養蚕を副業とするが大打撃、米価の暴落、そして小作争議、労働争議、娘の身売りという時代背景だ。 昭和維新運動とは、海軍軍縮条約が「天皇大権の統帥権を干犯」と考え許さないとする思想に支えられ、大恐慌に苦しむ農村を救うとする一種の社会正義に支えられた。 農民の構造的貧困を抜本的に救う為の決起であり、二・二六事件は軍服を着た百姓一揆とも言われる。 青年将校は、行動が一種のロマンチシズムを帯び、正義の為に悪を成敗、権力を求めず、潔さ・美学を求め、自分の行為に陶酔する。 一方で陸軍の超エリートと言われるのが、陸軍省は陸軍大臣、陸軍次官、軍務局長・軍事課長、人事局長・補任課長、参謀本部は参謀総長、参謀次長、作戦部長・課長らだ。 青年将校は幼年学校から陸軍士官学校卒で、中には主席卒業もいてもったいない。 当時の時系列な事件は備忘録として以下に。(1)済南事件(1928年5月)、(2)張作霖爆殺事件、(3)浜口雄幸首相狙撃事件、(4)三月事件、(5)満州事変、(6)十月事件、(7)血盟団事件、(8)五・一五事件、(9)神兵隊事件、(10)救国埼玉青年挺身隊事件、(11)陸パン事件、(12)陸軍士官学校事件、(13)天皇機関説問題、(14)真崎甚三郎教育総監更迭、(15)相沢事件(1935年8月12日)。
2008年3月20日に日本でレビュー済み
2.26事件に関する多くの本が時系列でかかれていますが、本書は時間経過はある程度無視して、20のテーマについて、内容の重複も厭わず、解説しています。つまり時系列を立て串としたら、横から串を刺すように展開しています。
そのため先に時系列で書かれた本を読んでから読むと、さらに理解が深まるといった本です。
皇道派と統制派が成立していく経緯など、面白いテーマでわかりやすく、それでいて情けない軍隊だと感じさせられます。
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皇道派と統制派が成立していく経緯など、面白いテーマでわかりやすく、それでいて情けない軍隊だと感じさせられます。