子供達のキャラクターも素晴らしく描けていたし、
シリアスな背景もありつつも、
人の温かみに触れられるラスト。良い読書時間でした。

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空へ向かう花 単行本 – 2008/9/26
小路 幸也
(著)
話題の作家、注目の最新書き下ろし登場! 心に闇を抱えた少年と少女。彼らが直面する現実は想像以上に厳しいものだった。揺れる世代の内面を、優しい筆致で描いた、小路幸也最新傑作登場!
- 本の長さ282ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/9/26
- ISBN-10406214963X
- ISBN-13978-4062149631
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/9/26)
- 発売日 : 2008/9/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 282ページ
- ISBN-10 : 406214963X
- ISBN-13 : 978-4062149631
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,714,135位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 41,122位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語の軸は、人を殺したことで自殺未遂した少年と、結局、天涯孤独になってしまう少女とのつながりです。
少年が人を殺したことの経緯が一切説明されないので雲をつかむ感じがあります。罪を犯したのかどうかわからない、事故のようなもので人が死んだと言う。人生にはどうしようもないことが起こりうるので、罪滅ぼしをしようとする。償いを考える。
どうしようもないことは自分にも経験があるので、よーくわかるのですが、心がどーんと落ち込んで今もそれと格闘している自分にとって、救いになるかと思って手に取った作品ですが、本書の内容の底は浅いと思います。
書かれない裏側で事が片付いていく感じもあり、構造的に物足りなさがどうしても残ります。子供は、自分の経験でも、通常、一面ではすごく苦しんでいる筈なのに、さらに、他の家庭を巻き込んだ争いは熾烈な筈なのに、作者の表現が追いついていないと思います。
「キサトア」の牧歌的な内容に惹かれて読み始めた作者の作品ですが、この作品は、テーマの重さに作者の力量が追いついていないのではと思いました。
少年が人を殺したことの経緯が一切説明されないので雲をつかむ感じがあります。罪を犯したのかどうかわからない、事故のようなもので人が死んだと言う。人生にはどうしようもないことが起こりうるので、罪滅ぼしをしようとする。償いを考える。
どうしようもないことは自分にも経験があるので、よーくわかるのですが、心がどーんと落ち込んで今もそれと格闘している自分にとって、救いになるかと思って手に取った作品ですが、本書の内容の底は浅いと思います。
書かれない裏側で事が片付いていく感じもあり、構造的に物足りなさがどうしても残ります。子供は、自分の経験でも、通常、一面ではすごく苦しんでいる筈なのに、さらに、他の家庭を巻き込んだ争いは熾烈な筈なのに、作者の表現が追いついていないと思います。
「キサトア」の牧歌的な内容に惹かれて読み始めた作者の作品ですが、この作品は、テーマの重さに作者の力量が追いついていないのではと思いました。
2013年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とっても素敵なおはなしです
ゆっくり読んでみてくださいね。。。。
ゆっくり読んでみてくださいね。。。。
2016年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今までに読んだ事ない感じの小説で新鮮でした。スラスラ読めました。子供でも読めると思います。
でも、最後まで事故の詳細はわからないままだった事&全てがうまく行きすぎ感が多少あったので☆は3つにしました。
話を読みながら、世の中にはきっとたくさんの孤独(物理的もしくは心理的)な子供がいるんだろうな、と思いました。そして大人は絶対みんなで協力して子供を守るべきです。
私は自分に子供はおりませんが、子供を守ってあげたい、という気持ちはいつもあります。
世の中から辛い目にあっている子供が少しでも減るように、願うばかりです。
でも、最後まで事故の詳細はわからないままだった事&全てがうまく行きすぎ感が多少あったので☆は3つにしました。
話を読みながら、世の中にはきっとたくさんの孤独(物理的もしくは心理的)な子供がいるんだろうな、と思いました。そして大人は絶対みんなで協力して子供を守るべきです。
私は自分に子供はおりませんが、子供を守ってあげたい、という気持ちはいつもあります。
世の中から辛い目にあっている子供が少しでも減るように、願うばかりです。
2012年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んで、大泣きしました。そのままの気分で書いています。
まだ主人公のカホちゃんと同じ年なので、本の構成とか詳しいことはよく分かりません。でも、とても感動させられる作品でした。最後の方はずっと読みながら泣きじゃくっていました。カホが、友達の由希菜ちゃんを殺した(とされている)ハルと共に、由希菜の夢だった、屋上庭園を造るという話。人生とか生き方について、考えさせられる作品でした。特に、「友達は大事にしておけ。一生の宝物になる。」や、「こんな邪気のないわがままをきいてやれなくて、何が大人だ。」、「他人が、誰かの、悲しみを癒すことはできない。苦しみを取り除くことはできない。そこから立ち直るのはどんな時だろうとどんなときだろうと、その人間個人の力なのだ。その人間がそういう思いにならなければ、何も消えていかない。」なんて言葉が印象に残りました。小路さんの作品は、大人と子供の権力や考え方の違いをよく描いているように思います。この本を読んで、これは他の人にも伝えなければ。と思ってすぐ書いているので、文の構成とかおかしかったかもしれません。すみませんでした。でも、とても感動させられる作品なので、ぜひ読んでみてください。
まだ主人公のカホちゃんと同じ年なので、本の構成とか詳しいことはよく分かりません。でも、とても感動させられる作品でした。最後の方はずっと読みながら泣きじゃくっていました。カホが、友達の由希菜ちゃんを殺した(とされている)ハルと共に、由希菜の夢だった、屋上庭園を造るという話。人生とか生き方について、考えさせられる作品でした。特に、「友達は大事にしておけ。一生の宝物になる。」や、「こんな邪気のないわがままをきいてやれなくて、何が大人だ。」、「他人が、誰かの、悲しみを癒すことはできない。苦しみを取り除くことはできない。そこから立ち直るのはどんな時だろうとどんなときだろうと、その人間個人の力なのだ。その人間がそういう思いにならなければ、何も消えていかない。」なんて言葉が印象に残りました。小路さんの作品は、大人と子供の権力や考え方の違いをよく描いているように思います。この本を読んで、これは他の人にも伝えなければ。と思ってすぐ書いているので、文の構成とかおかしかったかもしれません。すみませんでした。でも、とても感動させられる作品なので、ぜひ読んでみてください。
2019年1月30日に日本でレビュー済み
小路さんお得意の大感動作品でした(^-^*)/
上記の二人は勿論、二人を見守る大人たちが優しくて、みんな優しくて幸せの極致に包まれました!
今年になって東京バンドワゴンシリーズや花咲○丁目シリーズ以外の小路さん作品を、今までよりも積極的に読んでいて、『ああ、確かに基本は優しい人たちばかりで小路さんがマンネリと言われる気持ちも分かるなぁ』と思うようになり、良いと思いつつレビューを書いてない作品も何冊かありますが、
今作品は、似たような小路さん作品の中でも、群を抜いて感動した名作でした!
流れ的には東京バンドワゴンで扱ってもおかしくない内容に感じましが、それでも感動したい時に是非オススメしたい格別な感動です(^^)
改めて小路さんは素晴らしいと痛感した作品です!
上記の二人は勿論、二人を見守る大人たちが優しくて、みんな優しくて幸せの極致に包まれました!
今年になって東京バンドワゴンシリーズや花咲○丁目シリーズ以外の小路さん作品を、今までよりも積極的に読んでいて、『ああ、確かに基本は優しい人たちばかりで小路さんがマンネリと言われる気持ちも分かるなぁ』と思うようになり、良いと思いつつレビューを書いてない作品も何冊かありますが、
今作品は、似たような小路さん作品の中でも、群を抜いて感動した名作でした!
流れ的には東京バンドワゴンで扱ってもおかしくない内容に感じましが、それでも感動したい時に是非オススメしたい格別な感動です(^^)
改めて小路さんは素晴らしいと痛感した作品です!
2009年1月8日に日本でレビュー済み
事故で女の子を死なせてしまった6年生のハルは、自殺しようとしていたときに、死んだ女の子の親友、花歩に偶然助けられ、出会う。
花歩は、小さい頃に父親から虐待され、母親に捨てられるという重い過去を抱えながらおじいちゃんと二人暮らしをしている。
辛い思いを抱える6年生の男の子と女の子が、死んでしまった女の子を通じて偶然に知り合い、辛い苦しい思いを抱えながら、それでも前を向いて歩いていこうとする。
「どうしようもないことって、起こるんだって、わたしは知ってるから」
と花歩は、自分の親友を死なせてしまったハルを受け入れる。
そして花歩の家の屋上に、死んだ女の子が夢みていた屋上庭園を作ることにする。
この二人がめちゃくちゃ健気だ。
そしてこの二人を支える「イザさん」という50代のおじさんと「キッペイ」という大学生がまた良い。
特にイザさんがカッコいい。
甘すぎず、冷たすぎず、いつでも一歩離れて、いつでも温かく見守っている。
「他人が、誰かの、悲しみを癒すことはできない。苦しみを取り除くことはできない。そこから立ち直るのはどんな時代だろうとどんなときだろうと、その人間個人の力なのだ。その人間がそういう思いにならなければ、何も消えていかない。
だが、周りにいる者は、その手助けはできるはずだ。
大人は、しなければならない。
子供たちが進むべき道を、指し示してやらなければならない。」
子供はいつでも守るべき存在なのだ。
そんなメッセージが聞こえてくるお話だった。
そして、誰かが温かい心で支えてくれれば、どんな苦しみにも立ち向かっていけるのだと思わせてくれる。
最後までスッキリとわからないことがあったり、イザさんの最後がちょっと出来すぎって感じもあるけど、それでも、この読後感の温かさは小路幸也ならでは。
やっぱりこの人のお話、大好き。
花歩は、小さい頃に父親から虐待され、母親に捨てられるという重い過去を抱えながらおじいちゃんと二人暮らしをしている。
辛い思いを抱える6年生の男の子と女の子が、死んでしまった女の子を通じて偶然に知り合い、辛い苦しい思いを抱えながら、それでも前を向いて歩いていこうとする。
「どうしようもないことって、起こるんだって、わたしは知ってるから」
と花歩は、自分の親友を死なせてしまったハルを受け入れる。
そして花歩の家の屋上に、死んだ女の子が夢みていた屋上庭園を作ることにする。
この二人がめちゃくちゃ健気だ。
そしてこの二人を支える「イザさん」という50代のおじさんと「キッペイ」という大学生がまた良い。
特にイザさんがカッコいい。
甘すぎず、冷たすぎず、いつでも一歩離れて、いつでも温かく見守っている。
「他人が、誰かの、悲しみを癒すことはできない。苦しみを取り除くことはできない。そこから立ち直るのはどんな時代だろうとどんなときだろうと、その人間個人の力なのだ。その人間がそういう思いにならなければ、何も消えていかない。
だが、周りにいる者は、その手助けはできるはずだ。
大人は、しなければならない。
子供たちが進むべき道を、指し示してやらなければならない。」
子供はいつでも守るべき存在なのだ。
そんなメッセージが聞こえてくるお話だった。
そして、誰かが温かい心で支えてくれれば、どんな苦しみにも立ち向かっていけるのだと思わせてくれる。
最後までスッキリとわからないことがあったり、イザさんの最後がちょっと出来すぎって感じもあるけど、それでも、この読後感の温かさは小路幸也ならでは。
やっぱりこの人のお話、大好き。
2012年4月29日に日本でレビュー済み
主人公の男の子が殺してしまった経緯を最後までぼやかして、周りの人があれは仕方なかったのだからとばかり書かれており、読者にはなかなか知らせてくれず、もどかしい。目撃者もいて事故だと分かってるなら少年にそこまで冷たく当たる周りはおかしい。 アイシテルの漫画と似てるが、そちらの方が現実味がある。