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ぼくと1ルピーの神様 単行本 – 2006/9/14
学校にも通わなかった。
本も読まなかった。
でも確かに、ぼくは「答え」を知っていた。
クイズ番組でみごと全問正解し、史上最高額の賞金を勝ち取った少年ラム。警察は、孤児で教養のない少年が難問に答えられるはずがないと、インチキの容疑で逮捕する。しかし、奇蹟には理由があった——
殺人、強奪、幼児虐待……ずっと孤独に生きてきた少年が、インドの貧しい生活の中で死と隣あわせになって目にしてきたもの。それは、偶然にもクイズの答えでもあり、ほかに選びようのなかった、たった一つの人生の答え。
幸運を呼ぶ1枚のコインだけを頼りに生きてきた孤児の、残酷だけれど優しさに満ちた物語。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社ランダムハウス講談社
- 発売日2006/9/14
- ISBN-104270001453
- ISBN-13978-4270001455
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商品の説明
出版社からのコメント
学校にも通わなかった。
本も読まなかった。
でも確かに、ぼくは「答え」を知っていた。
クイズ番組でみごと全問正解し、史上最高額の賞金を勝ち取った少年ラム。警察は、孤児で教養のない少年が難問に答えられるはずがないと、インチキの容疑で逮捕する。しかし、奇蹟には理由があった——
殺人、強奪、幼児虐待……ずっと孤独に生きてきた少年が、インドの貧しい生活の中で死と隣あわせになって目にしてきたもの。それは、偶然にもクイズの答えでもあり、ほかに選びようのなかった、たった一つの人生の答え。
幸運を呼ぶ1枚のコインだけを頼りに生きてきた孤児の、残酷だけれど優しさに満ちた物語。
著者について
インドの外交官。トルコ、アメリカ、エチオピア、イギリスに赴任。現在はニューデリーの外務省に勤務。デビュー作となる本書は話題となり、16ヵ国語に翻訳され、映画化も決まっている。
登録情報
- 出版社 : ランダムハウス講談社 (2006/9/14)
- 発売日 : 2006/9/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4270001453
- ISBN-13 : 978-4270001455
- Amazon 売れ筋ランキング: - 600,175位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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作者は素晴らしい才能。
そして最近改めてオリジナルの英語版を読みさらにその物語に深くはまりました。。
物語はクイズの解答にいたる主人公の人生が、1問ずつ章となって語られます。
翻訳版は読んでいないのですが、素晴らしかったので母と友人に一冊ずつ日本語版を購入してプレゼントしました。
少し昔のリアルなインドの生活や文化などがわかるのも面白かったです。
そのあと映画を観ましたが、ガッカリしました。
本当にオススメの一冊です。
イギリスのインド外交官が本職の著者ということで(映画のレビューでは、著者がインドのイギリス外交官だと勘違いした書き込みをしました)、インドの問題がよく描かれているのだろうと思います。あとがきにも書いてありましたが、ヒンドゥーとイスラムの関係なども内情が見えました。
英語の語学力が一目置かれる様子もよくわかりました。
「クイズ番組への出演」と逮捕という事件から、主人公の壮絶な生い立ちが明かされていく筋書きで、街を転々とする間のエピソードが、映画にはない面白さで、映画の方は、複数の人物が一緒になって表現されていたと思います。
小説のインドの治安の悪さや、貧しさゆえ、盗みが平然と行われる様子など、やはり、「貧困」は、悪を生みやすく、生きるために多くの自由を奪われるなあと感じました。
政治的な主張で、「日本の格差」を訴えるような場面もみられますが、日本の格差は、インドなど、発展途上国の格差に比べると、なんでもないように思えるのではないでしょうか。
こういう小説に触れることで、「富」「豊かさ」が、自由を買えるのだなと思い、日本は恵まれた国だなと思ってしまいます。
もちろん、日本には日本独特の問題がありますが、民度も高く、清潔で、安全だということは、ありがたいことだと思いました。
本業が小説家ではない人の発想が入った小説だと思います。
古本屋さんに出そうかと思いましたが、時折読みたいと思います。
伏線が張りめぐらされていて、本当によく出来ています。
翻訳の文章がちょっとイマイチなのと(ごめんなさい、原文読めない自分が偉そうに言えませんが…)展開が予測できてしまう箇所も少々あるのですが、それでもおもしろかったです。
映画版とは結構内容が異なりますし登場人物も多いです。
主人公の勇気と賢さに改めて感動しました。
インド(ムンバイ)の実情も色々知れて勉強にもなります。
また、ペーパーバック版という事ですが、非常に良いです!
安いし、何よりも軽い!!
紙質も全く問題ありません。
むしろ思っていたよりも分厚くて白い良質な紙です(藁半紙を想像していた笑)。
カバンに入れて持ち運んでも軽いので肩が凝りません。
またペーパーバック買おうと思いました。
作品自体は英文で書かれて、まずイギリスで出版されたようである。そこで、翻訳は英文からの翻訳となるのだが、ランダムハウス講談社の翻訳の特徴だと思うのだが非常に読みやすい翻訳がなされている、ただ一方でめっぽう軽い調子の訳文で、ニュース調の翻訳文である。
この文体のせいかどうか分からないが、内容は極めて「軽い」感じがするもので、物語はクイズ番組の13の質問にどうして孤児で無教養の少年が答えられたのか、13の質問を逆に振り返っる形で、主人公がなぜ答えを知るに至ったか解き明かしていく。そのなかで、孤児の少年の目を通じてのインドの貧しい生活、政治腐敗、経済格差、宗教の対立などが、少しずつ描かれていく。話自体は、そのような重い内容にも関わらず、各章ごとに、O・ヘンリー調、時にフレデリック・ブラウン調のツイストをきかせていきながら最後にすべての章の様々な伏線が一本に繋がっていく、カタルシスを読者に感じさせるだろう。インドの歴史的背景も含まれており、インド版フォレスト・ガンプといった感じでもある。
ただ、私のようないささか擦れた読者としては、あざといし、軽いなという読後感を得た。Totalでは、もう少し話ではなくて、人間を掘り下げる部分があっても良かったのにと感じた。
でも、同時に、なんだか今のインドの高揚感と混沌とした感じが、良く伝わっているような感じもした。
伏線が何重にも張り巡らされている感じがたまらないのです。
そんな彼も人生を決める大きな局面では“幸運の1ルピー”に自分の運命を委ねていました。
だからこそ最後の言葉には重みがあり、心に響きました。
描写もうまくて常に頭の中に映像が浮かびました。
一方で児童虐待や貧困、殺人といった問題が小説の根底にあるため残酷なシーンも多くありますが
主人公の視点で淡々と語られるのでしつこくなく、読むのに邪魔になりませんでした。
まるで主人公が成長するのをそばで見てきたような気持ちになるので最後は主人公に同調してしまいどきどきしました。
読み終わった後の爽快感も味わえると思うし、おすすめの一冊です。
個人的には特に中高校生に読んでほしいです。
自分で道を切り開いていく強さを学べると思います。