タイトルからすると自衛隊の戦力分析かと思うが、前半に自衛隊の各種兵器の紹介があるものの、全体的に自衛隊讃歌になっている。確かに本書での指摘通り日本の兵器のハードは世界屈指のものであり北朝鮮はものの数ではないだろうし、言われているほど中国も脅威ではないだろう。
しかし、本書では自衛隊をひたすら賞賛するあまり自衛隊員というソフトの分析が全くされていない。実践をしないという前提の訓練を受けた隊員の士気は相当低いというが・・。また、イージス艦の機密漏えい等、ハードの活用にはソフトの能力が必要であり、自衛隊の能力では新兵器も活用できていないという印象はぬぐえない。
また、F15等、アメリカの開発した兵器は海外へ輸出する時能力を落とし、値段を上げる(確か米兵器の3分の1の能力しかないと聞いたことがある)ということも一切記載されていない。
日本人だから自衛隊を愛すべし、という感情論が先走り、分析がちゃんとできていない。今の日本の国防に必要なのはソフトの向上と身の丈に合った兵器なのだ(イージスなどは不必要と私は思う。機密漏えいはイージスを持つ能力のない証拠だ)

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国防の真実こんなに強い自衛隊 単行本 – 2007/2/1
井上 和彦
(著)
陸海空の自衛隊の兵器、戦闘能力を完全レポートすると同時に、北朝鮮、韓国、中国等の軍事力を自衛隊との比較で読み解いた意欲作。“サマワ撤兵”“武器輸出”といったラディカルなテーマにも言及。いままで誰も書かなかった自衛隊の真実が明らかに!
- 本の長さ287ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2007/2/1
- ISBN-104575299359
- ISBN-13978-4575299359
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月25日に日本でレビュー済み
資料や事実に基づいて書くべき。
単に、すごい、世界から評価されてる、すばらしい、と美辞麗句を並べているだけ。
本当は大したことないから、それを隠すために、
すごいすごいと言っているだけなんだろ、と思ってしまう。
読者を馬鹿にしているとしか思えない。
単に、すごい、世界から評価されてる、すばらしい、と美辞麗句を並べているだけ。
本当は大したことないから、それを隠すために、
すごいすごいと言っているだけなんだろ、と思ってしまう。
読者を馬鹿にしているとしか思えない。
2013年5月9日に日本でレビュー済み
・この本は自衛隊についてあぁそうなのかと関心する面を持っている一方、あれっと思ってしまうような疑問点を抱かざるをえない面の両面を持っている。安全保障や自衛隊を語るのであれば勇ましいような話では無く現実主義の目を持って冷静に語ってほしい。この点でおいては、著者はもう少し冷静になってほしい点が多々ある。
2015年6月30日に日本でレビュー済み
現行憲法のもとでここまで自衛隊を増強した先人たちの功労がしのばれる。そして、こんなに強いのなら改憲なんか不要だと改めて感じました。
2007年5月1日に日本でレビュー済み
国防という国家の最重要課題を正面から向き合う良書です。
昨今の中国の原子力潜水艦の領海侵犯や、中国政府による
日中中間線付近での石油ガス田の採掘などを鑑みるに日本
の国防に危機意識を抱いていました。本書が正しいなら、ハ
ード面ではそう弱くはないことが分かりました。しかしながら、
最大の課題は、戦後の東京裁判史観によって未だ国防を悪
と刷り込まれた、国民の国防意識の欠如だとと言えます。
昨今の中国の原子力潜水艦の領海侵犯や、中国政府による
日中中間線付近での石油ガス田の採掘などを鑑みるに日本
の国防に危機意識を抱いていました。本書が正しいなら、ハ
ード面ではそう弱くはないことが分かりました。しかしながら、
最大の課題は、戦後の東京裁判史観によって未だ国防を悪
と刷り込まれた、国民の国防意識の欠如だとと言えます。
2007年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自衛隊の戦力や活動について知らない事実もあり,興味深く読むことができました。特に第6章の領空問題や第7章の自衛隊の民生協力については私の知識不足を補ってくれました。
ただ,自衛隊の戦力分析についてはやや過剰な修飾語がついて回り,何が事実で何が筆者の評価なのかよく分からない点がありました。厳然たる事実のみが意味をなす防衛力について,これでは参考にならないなあと残念です。
また,国防を担う自衛隊に敬意を表するのは当然だと思いますが,筆者の語る言葉は美辞麗句に過ぎ鼻白む場面もありました。
さらに,外交政策や歴史分析については,反対意見に対抗しようという意識が強すぎるのか,筆者の意見をただただ勢いのある言葉で飾っているだけで,やや空虚な言葉の羅列になってしまっています。事実の捉え方も乱暴なものが多いと感じました。ちょっと残念です。
ただ,自衛隊の戦力分析についてはやや過剰な修飾語がついて回り,何が事実で何が筆者の評価なのかよく分からない点がありました。厳然たる事実のみが意味をなす防衛力について,これでは参考にならないなあと残念です。
また,国防を担う自衛隊に敬意を表するのは当然だと思いますが,筆者の語る言葉は美辞麗句に過ぎ鼻白む場面もありました。
さらに,外交政策や歴史分析については,反対意見に対抗しようという意識が強すぎるのか,筆者の意見をただただ勢いのある言葉で飾っているだけで,やや空虚な言葉の羅列になってしまっています。事実の捉え方も乱暴なものが多いと感じました。ちょっと残念です。
2007年12月27日に日本でレビュー済み
客観的に状況・情報を分析するというジャーナリスティックな本だと思って読むと、相当失望します。筆者の主観を大げさな言葉で述べているだけの箇所が多くて、肝心の”真実”には迫れていない感じです。
まあイデオロギー的な部分についてはそれで良しとしても、本来は機能の優劣を語るべき自衛隊の兵器(装備品?)までも、現実に指摘されているマイナス点には触れずに諸手をあげての大賛辞ばかりというのでは、逆に真実が見えなくなってしまいます。
自衛隊を褒められるだけ褒めちぎるという内容では、それが筆者の真意であったとしても、一部の読者には受け入れられるかもしれませんが、一般的な読者には逆に胡散臭さとして伝わってしまう恐れがあると思います。
まあイデオロギー的な部分についてはそれで良しとしても、本来は機能の優劣を語るべき自衛隊の兵器(装備品?)までも、現実に指摘されているマイナス点には触れずに諸手をあげての大賛辞ばかりというのでは、逆に真実が見えなくなってしまいます。
自衛隊を褒められるだけ褒めちぎるという内容では、それが筆者の真意であったとしても、一部の読者には受け入れられるかもしれませんが、一般的な読者には逆に胡散臭さとして伝わってしまう恐れがあると思います。
2015年3月17日に日本でレビュー済み
著者は、軍備を禁止する憲法のもとに、国軍として認知されず、応分の権利義務を有していない自衛隊が本格的な軍隊である中共軍や朝鮮人民軍、韓国軍相手に戦って楽勝できるに足りる編制装備、人的戦力、錬度、実戦経験を有し、それに国民による十分な有形無形の支援・協力体制により支えられていると確信しているのか。もしそうであれば、大変失礼な言い方であるが精神異常者である。恐らく、国防と自衛隊の赤裸々な悲しむべき実情は知りすぎる程知っているが、これを一般国民に報せる意図はなく、「売らんかな」という版元の要望に応えて本書を出したように思われる。もっとも評者(MT)は、今日この頃の出版界の営業事情の厳しさを十分に知っており、当然のことながら採算の取れない図書を妄りに出す訳には行かないと理解している。しかしながら、国家の存立に関わる国防は国民の理解と協力があって初めて有効に機能するものである。このため、国防の主役である国民に対し、正常な軍事知識、特に自衛力の現状に関する認識を与えるように努力しなければならない。思うに、大衆の関心を引き付けるような興味溢れる国防図書の起案は可能であり、このような仕事に適した人材(特に自衛隊の元幹部で軍事学の教育研究の経験者)は、かなり存在する。版元は、以上の点に着意して国防図書をだすべきである。