過去の作品の中から女性の名前を冠した
叙情的な作品を集めた短編集。
デビュー作「美亜へ贈る真珠」をはじめ
梶尾作品のベストテンを挙げるとしたら必ず上位に
入ってくるだろう名作揃い。
「リリカル梶尾」の本領発揮という感じ。
収録作のほとんどは過去の短編集に収録されているが
絶版が多いこともあり、また、文庫未収録の
「江里の”時”の時」が新たに収録されているので
新たに興味を持ったファンにはまさに
「美味しいとこ取り」といった感じの1冊。
旧来のファンにはお買い得感が薄いけど
「カジシンベストアルバム・ロマンス編」といった趣で
買って損は無いと思う。

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美亜へ贈る真珠 (ハヤカワ文庫 JA カ 2-11 ロマンチック篇 梶尾真治短篇傑作選) 文庫 – 2003/7/1
梶尾 真治
(著)
短篇の名手が贈る、しみじみ作品集。デビュー作「美亜へ贈る真珠」をはじめ「詩帆が去る夏」「梨湖という虚像」「玲子の箱宇宙」「〝ヒト〟はかつて尼奈を…」「時尼に関する覚え書」「江里の〝時〟の時」と、女性名をタイトルに織りこんだ抒情ロマンスSF7篇収録。
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2003/7/1
- ISBN-104150307318
- ISBN-13978-4150307318
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2003/7/1)
- 発売日 : 2003/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 270ページ
- ISBN-10 : 4150307318
- ISBN-13 : 978-4150307318
- Amazon 売れ筋ランキング: - 307,657位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2008年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みたいと思ったときには手に入らず、とうとうおばさんになってから読むことになった。悪くない。特に「詩帆が去る夏」が好きだ。ただ、やっぱりひねくれてしまったおばさんよりも、お若い方の方が心の奥底に届くはず。読みたいと思ったときに手に入らなかったのだから仕方がないのだが、瑞々しい感性を持っているときに読む作品だと思う。
2006年12月4日に日本でレビュー済み
初めてこの本を読んだのは友達から借りた時で、はじめは時間があるときに読めばいいや、みたいなキモチだったけど読み始めたらとまらなくて、感動して、声も出なかった。この本を読んだあとは梶尾さんの作品を手当たりしだいによんだけど、やっぱりこの本が一番最高にイイ!特に「時尼に関する覚え書」と「江里の時の時」がおススメ。どれも話は短いからサクッと読めちゃう。読んだ後はこの感動を誰かに伝えたくなるはずです♪
2003年7月29日に日本でレビュー済み
映画の原作でも知られるようになった梶尾氏の短編集。
一方通行のタイムマシン。
時のベクトルを変えることはできないけれど、
その速度を抑えることで、生きた人間を遠い未来へ送る。
掲題の作品はそんなプロジェクトに参加した青年と、
彼を待ち続ける恋人、彼女を見守る主人公の物語です。
青年は恋人に2つの真珠を贈りました。
ひとつは青年が母から受け継いだもの。そしてもうひとつは・・・
ハードSFの要素を持ちながら、余韻を残す静かな作品集です。
一方通行のタイムマシン。
時のベクトルを変えることはできないけれど、
その速度を抑えることで、生きた人間を遠い未来へ送る。
掲題の作品はそんなプロジェクトに参加した青年と、
彼を待ち続ける恋人、彼女を見守る主人公の物語です。
青年は恋人に2つの真珠を贈りました。
ひとつは青年が母から受け継いだもの。そしてもうひとつは・・・
ハードSFの要素を持ちながら、余韻を残す静かな作品集です。
2005年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長編も増えてきた梶尾さんだけど、やっぱり短編がいい。
この短編集は「傑作選」と題しているだけあって、
時間テーマラブストーリー作品のいいとこどりという感じです。
初めてこの作者に触れる人には特にお勧めです。
ジェニーの肖像、たんぽぽ娘、トムは真夜中の庭で、
などが好きな人なら気に入るはず。ただ、ハッピーエンドの
話はほとんどないけど(それがまたいいとこなのですが)。
この短編集は「傑作選」と題しているだけあって、
時間テーマラブストーリー作品のいいとこどりという感じです。
初めてこの作者に触れる人には特にお勧めです。
ジェニーの肖像、たんぽぽ娘、トムは真夜中の庭で、
などが好きな人なら気に入るはず。ただ、ハッピーエンドの
話はほとんどないけど(それがまたいいとこなのですが)。
2003年7月31日に日本でレビュー済み
「地球はプレインヨーグルト」が廃刊になってしまい、
「黄泉がえり」で初めて梶尾さんを知った人に「美亜へ贈る真珠」のよさを伝えたいのに、
なかなかできなくてもどかしかったです。
「愛」という人類の不変のテーマを、SFの舞台でとても美しく表現している傑作だと思います。
好きな人に思いをなかなか伝えられずにいるあなた! 是非読んでください。
「黄泉がえり」で初めて梶尾さんを知った人に「美亜へ贈る真珠」のよさを伝えたいのに、
なかなかできなくてもどかしかったです。
「愛」という人類の不変のテーマを、SFの舞台でとても美しく表現している傑作だと思います。
好きな人に思いをなかなか伝えられずにいるあなた! 是非読んでください。
2006年8月16日に日本でレビュー済み
ここには梶尾さんの永遠の女性がいます。7編の物語はそれぞれに悲しく美しく涙を誘い、女性たちは私にとっても永遠の女性に思え、一種の感動とともに懐かしさを覚えました。
私はもともとSFが好きでなく、そのジャンルから意識して離れていたので、この本が私の本棚に並ぶ最初の早川書房の本になりました。だから、梶尾さんという作家の存在もまったく知りませんでした。偶然の機会から「黄泉がえり」を読み感銘し、2冊目が読みたくなったのです。
これは、それぞれに美しく珠玉の名品ですが、やはりSFという枠組みに抵抗を感じました。純SFでなく、ファンタジーとSFの境界あたりまでの範囲内でこんな美しく優しく誠実で愛に満ちた女性を描いた作品に出会えたら、もっと嬉しかったろうと思います。でも、この中の「時尼に関する覚書」は、女性も物語も一番美しく優しくて、好きな作品です。いずれにしても、珠玉の名短編集ということには間違いありません。
私はもともとSFが好きでなく、そのジャンルから意識して離れていたので、この本が私の本棚に並ぶ最初の早川書房の本になりました。だから、梶尾さんという作家の存在もまったく知りませんでした。偶然の機会から「黄泉がえり」を読み感銘し、2冊目が読みたくなったのです。
これは、それぞれに美しく珠玉の名品ですが、やはりSFという枠組みに抵抗を感じました。純SFでなく、ファンタジーとSFの境界あたりまでの範囲内でこんな美しく優しく誠実で愛に満ちた女性を描いた作品に出会えたら、もっと嬉しかったろうと思います。でも、この中の「時尼に関する覚書」は、女性も物語も一番美しく優しくて、好きな作品です。いずれにしても、珠玉の名短編集ということには間違いありません。