これはリストラされたオジサンたちの闘いぶりの具体的事例をあげ、
そこから教訓を読みとるための実用書です。
アドバイスもなかなかシュート。
例えば宮崎学氏は不況のゼネコン産業の労働者向けに、
会社の入札での不正行為の証拠を常に握り、公認会計士を粉飾決算に
荷担したとして懲戒にかけるとちらつかせる手口をアドバイス。
一方、設楽清嗣氏は東京管理職ユニオンの書記長です。こちらも
ピアノ教室運営会社を舞台にした実践例を生々しく紹介。
私が驚いたのは、宮崎氏曰くオジサンの自殺は妻が引き金を引く
ケースが意外と多いという事です。「中年男は一人で思い詰めて
そっと死んでいくのではない。リストラでクビや降格・減給になる、
住宅ローンが払えなくなる。こういう時に妻から『どうするのよ、
どうすればいいのよ』とヒステリックに詰め寄られる。
そこでパニックになってクビをくくるのである」。
逆に家族が結束して危機を乗り越えた事例も紹介されており、
救いになっています。
最後にリストラ対処完全マニュアルの項目を紹介しましょう。
1.退職届は死んでも書くな
2.褒められたり、説得されたり、脅されても、馬耳東風でいけ
3.落ち着いて、会社の言い分をよく聞け
4.メモをとれ、テープを回せ
5.異常を感じたら、まず管理職ユニオンに
会社の組合幹部だけでなく、一般の組合員の方にも勧めます。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
敗者復活! リストラ社員の大逆襲 (朝日文庫 み 21-1) 文庫 – 2003/8/8
無能な経営者よ、社員のクビを切る前に自分の腹を切りなさい! リストラ体験者の甘えた「サラリーマン根性」を徹底的に叩き直し、冷酷な会社のやり方に対抗するための具体的秘策を伝授する「リストラ徹底抗戦マニュアル」。闘わなければ途(みち)は開けない!
《解説=永江朗》
《解説=永江朗》
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2003/8/8
- ISBN-104022643129
- ISBN-13978-4022643124
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
宮崎 学(みやざき まなぶ)
1945年、京都府生まれ。早稲田大学法学部中退。週刊誌記者として活躍後、自身の半生を綴った『突破者』で作家デビュー。グリコ・森永事件では、「キツネ目の男」と疑われる。主な著書に『叛乱者グラフィティ』『不逞者』『近代の奈落』『民主主義の原価』など多数。
設楽 清嗣(したら きよつぐ)
1941年、朝鮮生まれ。慶應義塾大学文学部中退。在学中より労働組合運動に参加。93年12月より東京管理職ユニオン書記長として、その結成に参加、現在に至る。主な著書に『会社との「闘い方」教えます』『会社ムラから生還せよ』など。
1945年、京都府生まれ。早稲田大学法学部中退。週刊誌記者として活躍後、自身の半生を綴った『突破者』で作家デビュー。グリコ・森永事件では、「キツネ目の男」と疑われる。主な著書に『叛乱者グラフィティ』『不逞者』『近代の奈落』『民主主義の原価』など多数。
設楽 清嗣(したら きよつぐ)
1941年、朝鮮生まれ。慶應義塾大学文学部中退。在学中より労働組合運動に参加。93年12月より東京管理職ユニオン書記長として、その結成に参加、現在に至る。主な著書に『会社との「闘い方」教えます』『会社ムラから生還せよ』など。
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2003年7月28日に日本でレビュー済み
「闘う労働組合」である東京管理職ユニオンの設楽清嗣氏と
ペン芸人の宮崎学が交互に書いた本。
それぞれのリストラ候補社員のケースを紹介し、会社名は実名で
表記されている。
設楽氏についてはそれぞれ実際の労使交渉を通じた説得力ある
意見を展開しているが、対する宮崎は・・・。
この不況下リストラ候補社員がたくさんいるが、リストラされそうに
なったら、泣き寝入りせずに労政事務所または弁護士、フリーの労働組合に
相談して下さい。
尚、フリーの労働組合については、保険として入社と同時に加入して
普段からこまめに活動しておくと、いざ自分の番になったときは
迅速に動いてくれます。
悪質な経営者や人事部に騙されないためにも、是非一読して欲しい本。
ペン芸人の宮崎学が交互に書いた本。
それぞれのリストラ候補社員のケースを紹介し、会社名は実名で
表記されている。
設楽氏についてはそれぞれ実際の労使交渉を通じた説得力ある
意見を展開しているが、対する宮崎は・・・。
この不況下リストラ候補社員がたくさんいるが、リストラされそうに
なったら、泣き寝入りせずに労政事務所または弁護士、フリーの労働組合に
相談して下さい。
尚、フリーの労働組合については、保険として入社と同時に加入して
普段からこまめに活動しておくと、いざ自分の番になったときは
迅速に動いてくれます。
悪質な経営者や人事部に騙されないためにも、是非一読して欲しい本。