1998年から2006年までの覚え書きを
順に記しています。
仕事、ゴルフ、講演を兼ねた奥様との旅
そして二人の俳句、次女の紀子さんやお孫さんとのこと。
そして最も辛い奥様との永遠の別れとその後の一人での生活
その中にいつも書かれる奥様への思い・・・
誰にも見せない覚え書きだからこそ書ける
心の叫び・・
そして ご自分の体調の変化とともに
脳力の減退を感じる日々の苦悩・・
やりきれない日々の中で何度も何度も
らくらく鈍、どんどん楽
楽しいことだけをする
いやなことは考えない と書いています
一見楽しそうなこのフレーズを読む度に
著者の悲愴な思いが胸に響きます。
さまざまなことを考えさせられる著書でした。
〜〜〜〜〜〜〜
この著書では 登場する人物や店名・地名の殆どが実名です。
また茅ヶ崎のお店やその周辺の固有名詞が沢山でてきて
とても親近感が持てますしその時の空気や雰囲気が
想像できる楽しさもあります。

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どうせ、あちらへは手ぶらで行く: 「そうか、もう君はいないのか」日録 単行本 – 2009/1/1
城山 三郎
(著)
- 本の長さ173ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2009/1/1
- ISBN-104103108185
- ISBN-13978-4103108184
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2009/1/1)
- 発売日 : 2009/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 173ページ
- ISBN-10 : 4103108185
- ISBN-13 : 978-4103108184
- Amazon 売れ筋ランキング: - 457,617位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,867位エッセー・随筆 (本)
- - 66,772位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1927-2007)名古屋生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大学卒業後、愛知学芸大学に奉職、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』により文学界新人賞、1959年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』の他、『男子の本懐』『黄金の日日』『役員室午後三時』『毎日が日曜日』『官僚たちの夏』『もう、きみには頼まない』『硫黄島に死す』『指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。1996(平成8)年、菊池寛賞を、2002(平成14)年、朝日賞を受賞。2007年3月22日没。享年79。没後発見された愛妻への遺稿『そうか、もう君はいないのか』と、愛妻が倒れる前年から最晩年まで自らを励ますかのように綴られた手帳の記述をまとめた『どうせ、あちらへは手ぶらで行く』は世代を超えたベストセラーとなった。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年10月22日に日本でレビュー済み
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2020年11月9日に日本でレビュー済み
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こちらより若くして亡くなっている。自分はここまで弱ったことも、相方のことを思ったこともない。非情なのか、けしからぬ存在なのか、ちょっと間違ったものを読んでしまったようなー
2017年3月18日に日本でレビュー済み
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日記を主にしたエッセー。作家の日常生活、考えが書かれていて興味深い。
2009年1月29日に日本でレビュー済み
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本書は同氏が肺炎で亡くなる100日前までに、手帳に残した71歳から79歳までの
メモからなる。書き込みは月に二度、あるいは多くて七度あたりである。
したがって、読む側からすると、ちょうど高齢者には時間の流れが早く感じるという
その早さに、自分が同期してしまっているというリアルな感覚を覚える。
言い換えれば、人生は長いようで短い、という感覚がストレートに伝わってくる。
全体的には、72歳で良き伴侶をガンで失った寂寥感が通奏低音のように流れる中、
なかなか活動的でもある。旅行を好み、赤ワインを飲み、財界人とのゴルフを楽しむ。
よく歩くことを心がけ、体重の増減に一喜一憂する。
そうした中で、著作活動も続けるが、74歳あたりから、物忘れが激しくなる。
晩年は、「眼前これ人生、眼前のみこれ人生、であれば目先のことしか考えぬように
しよう、目先のことだけ楽しんで生きよう」と自分に言い聞かすようなメモも増えていく。
これは亡くなる前年のメモに頻出する。最後のメモは「一回限りの人生、とにかく
楽しく気ままに楽に生きること!」でこの日録は終わる。
人は自分の死を論評することは出来ない。しかし第三者からすると、最後のメモに
書かれたことにほぼ近い人生を同氏は送られたように思う。
なによりも、伴侶亡き後、子供たちの同氏へのフォローが、それを全うさせたと
感じられる。多くの人に推薦したい。
メモからなる。書き込みは月に二度、あるいは多くて七度あたりである。
したがって、読む側からすると、ちょうど高齢者には時間の流れが早く感じるという
その早さに、自分が同期してしまっているというリアルな感覚を覚える。
言い換えれば、人生は長いようで短い、という感覚がストレートに伝わってくる。
全体的には、72歳で良き伴侶をガンで失った寂寥感が通奏低音のように流れる中、
なかなか活動的でもある。旅行を好み、赤ワインを飲み、財界人とのゴルフを楽しむ。
よく歩くことを心がけ、体重の増減に一喜一憂する。
そうした中で、著作活動も続けるが、74歳あたりから、物忘れが激しくなる。
晩年は、「眼前これ人生、眼前のみこれ人生、であれば目先のことしか考えぬように
しよう、目先のことだけ楽しんで生きよう」と自分に言い聞かすようなメモも増えていく。
これは亡くなる前年のメモに頻出する。最後のメモは「一回限りの人生、とにかく
楽しく気ままに楽に生きること!」でこの日録は終わる。
人は自分の死を論評することは出来ない。しかし第三者からすると、最後のメモに
書かれたことにほぼ近い人生を同氏は送られたように思う。
なによりも、伴侶亡き後、子供たちの同氏へのフォローが、それを全うさせたと
感じられる。多くの人に推薦したい。
2014年12月20日に日本でレビュー済み
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奥様の闘病生活、そして亡くなったあとの孤独感と不安感、
「涙がでて、どうしようもない辛い辛い歳末なり」「目先のこ
としか考えぬようにしよう、目先のことだけ楽しんで生きよう」
等飾りや計算のない一人の男性の気持ちがまっすぐ届く内
容である。
「涙がでて、どうしようもない辛い辛い歳末なり」「目先のこ
としか考えぬようにしよう、目先のことだけ楽しんで生きよう」
等飾りや計算のない一人の男性の気持ちがまっすぐ届く内
容である。
2015年4月5日に日本でレビュー済み
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今年、一月末に約五十年近くの間育ての親として、
私の側に居た母親を亡くし、憔悴している時
彼(城山三郎氏)の本を以前数冊読んでいたので、
想い出したように探し求めて、改めて読むと彼の
気持ちになれたようにスーと入り込めました。
私の側に居た母親を亡くし、憔悴している時
彼(城山三郎氏)の本を以前数冊読んでいたので、
想い出したように探し求めて、改めて読むと彼の
気持ちになれたようにスーと入り込めました。
2022年2月13日に日本でレビュー済み
城山三郎氏は、男っぽい男を描いて成功した作家だ。その描写は、社会に対する顔を重視し、自己の心理掘り下げはあまりやってこなかった。さて、この本は孤老の心情を吐露した本で、どうも氏には似つかわない不細工な仕上がりのように思えた。
たくさんの老人老女が老境の本を執筆しているが、その多くは感謝を中心に据えた内容だった。それでいくと、この本は老いの寂しさを前面に出し、何かに未練たっぷりな筆致だった。
題名も「どうせ」である。我執がこころの中央にあり、それを「どうせ手ぶらで」と振り切ろうとしているさまなのだろう。
心情は理解できるが、いまいち共感できない本だった。
たくさんの老人老女が老境の本を執筆しているが、その多くは感謝を中心に据えた内容だった。それでいくと、この本は老いの寂しさを前面に出し、何かに未練たっぷりな筆致だった。
題名も「どうせ」である。我執がこころの中央にあり、それを「どうせ手ぶらで」と振り切ろうとしているさまなのだろう。
心情は理解できるが、いまいち共感できない本だった。
2014年7月23日に日本でレビュー済み
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全く同感!同じ経験を積んだモノとしておっしゃる通りといいたい。