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ある首斬り役人の日記 (白水Uブックス) 新書 – 2003/12/11
フランツ・シュミット
(著),
藤代 幸一
(翻訳)
生涯に361人を処刑した中世末期ニュルンベルクの死刑執行人フランツ親方が、その仕事ぶりを克明に記した日記。当時の犯罪の生々しい一覧表にして文化史、民俗史の貴重な史料である。
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2003/12/11
- ISBN-104560073643
- ISBN-13978-4560073643
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
生涯に361人を処刑した中世ニュルンベルクの死刑執行人フランツ親方が、その仕事ぶりを克明に記した日記。当時の犯罪の生々しい一覧表にして文化史、民俗史の貴重な史料。1987年刊の再刊。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2003/12/11)
- 発売日 : 2003/12/11
- 言語 : 日本語
- 新書 : 245ページ
- ISBN-10 : 4560073643
- ISBN-13 : 978-4560073643
- Amazon 売れ筋ランキング: - 971,522位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 221位法制史
- - 385位白水Uブックス
- - 387位ドイツ・オーストリア史
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドイツには刑場の遺跡が多く残っていて、この本はニュルンベルクの博物館で販売されていた。訳者の藤代先生は炯眼にもこれを買われ、それで素晴らしい邦語訳本が日の目を見ることになった。ハイデルベルク大学には学生の牢獄があって、これも名所となっている。首斬り役人は、藤代先生が言われるように、「名誉なき者」であった。これは社会身分制度上、世界各国で共通している。このことは、死や死体に直接関わる仕事をする者の定めなのだが、敢えてタブーを超えて史実として、後世に残したフランツ親方は慧眼に値する人物である。記録の好きなドイツ人ならではの本と言える。内容的には、既に詳細な記述がなされているので、蛇足ながら駄文を些か述べさせていただいた。
2014年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書名の通り、中世ドイツ、ニュルンベルクの刑吏が残した日記です。
後半になると犯罪者が犯した罪について事細かに書かれているものもありますが、
基本的には物語性に乏しく、淡々と書かれた日々の処刑の記録となっています。
あくまで歴史資料として読むべきものでしょう。
印象的なところが2点。
記録されている16世紀後半から17世紀始めは魔女狩りの全盛期のようですが
この日記では犠牲者が1件も記録されていません。
解説でも触れられていますが、ニュルンベルクでは理性的な対応が取られていたようです。
また打ち首について「お慈悲をもって」の枕詞が付いている記録が多数あります。
斬首が「苦しまずに一気に死ねる上等な処刑方法」と認識されていたとは聞きますが、
実際に当時の生の記録で裏付けられているのを読むと興味深いです。
後半になると犯罪者が犯した罪について事細かに書かれているものもありますが、
基本的には物語性に乏しく、淡々と書かれた日々の処刑の記録となっています。
あくまで歴史資料として読むべきものでしょう。
印象的なところが2点。
記録されている16世紀後半から17世紀始めは魔女狩りの全盛期のようですが
この日記では犠牲者が1件も記録されていません。
解説でも触れられていますが、ニュルンベルクでは理性的な対応が取られていたようです。
また打ち首について「お慈悲をもって」の枕詞が付いている記録が多数あります。
斬首が「苦しまずに一気に死ねる上等な処刑方法」と認識されていたとは聞きますが、
実際に当時の生の記録で裏付けられているのを読むと興味深いです。
2010年8月18日に日本でレビュー済み
処刑内容をたんたんと記してあり、まさに日記。盗みと嬰児殺しが多いのにはびっくり。その時代に生きていたら、盗みに入られて…と考えると怖くなります。近親相姦や男色もあったんですね。これを読む前に「死刑執行人サンソン 国王ルイ十六世の首を刎ねた男」を読みましたが、私としては歴史背景も書いてあるサンソンのほうが読みやすく、面白かったかな。こういうことして、こんな処刑をされたんだぁ〜ってたくさん知りたい人は日記も面白いと思います。ほんと、簡単に処刑されていたんですね。
2003年12月13日に日本でレビュー済み
ドイツ、ニュルンベルクの死刑執行人、フランツ親方の日記です。
死刑を第一部、体罰を第二部として編纂してあります。それぞれ、有識者の解説が付記されています。西洋の歴史の一部を読み解く本として、読んで損は無いと思います。
人間的な感情を極力廃し、冷徹に刑場に引き出された人物の罪状と、下された刑の内容を記した覚書です。フランツ親方の心情が吐露される部分は稀で、そのため処刑人自身や罪人と称された人々の人生に対する読み手の想像力はかきたてられます。グリム兄弟やアルニム、詩人ブレンターノが耽読したという話にもうなずけます。ただ、本当に淡々としているので、何もかも説明してもらうことに慣れた方ですと、処刑の覚書の一つ一つが代わり映えのしないものと写り、退屈に感じるかもしれません。
殺人、強盗、暴行、詐欺、そして姦通や男色など罪の内容は様々ですが、個人的には嬰児殺しが多い点に驚きました。フランツ親方が生きた時代には有効な避妊法が無く、あったとしても宗教上の理由から使用を許されなかったことでしょう。当時と現代の嬰児殺しでは動機という点で大きな相違があるかもしれませんが、古くからある深刻な犯罪ついて改めて考える機会になりました。
死刑を第一部、体罰を第二部として編纂してあります。それぞれ、有識者の解説が付記されています。西洋の歴史の一部を読み解く本として、読んで損は無いと思います。
人間的な感情を極力廃し、冷徹に刑場に引き出された人物の罪状と、下された刑の内容を記した覚書です。フランツ親方の心情が吐露される部分は稀で、そのため処刑人自身や罪人と称された人々の人生に対する読み手の想像力はかきたてられます。グリム兄弟やアルニム、詩人ブレンターノが耽読したという話にもうなずけます。ただ、本当に淡々としているので、何もかも説明してもらうことに慣れた方ですと、処刑の覚書の一つ一つが代わり映えのしないものと写り、退屈に感じるかもしれません。
殺人、強盗、暴行、詐欺、そして姦通や男色など罪の内容は様々ですが、個人的には嬰児殺しが多い点に驚きました。フランツ親方が生きた時代には有効な避妊法が無く、あったとしても宗教上の理由から使用を許されなかったことでしょう。当時と現代の嬰児殺しでは動機という点で大きな相違があるかもしれませんが、古くからある深刻な犯罪ついて改めて考える機会になりました。