デュマの小説「三銃士」を元にした、全く別のお話です。
タイトルに「新・三銃士」とありますが、
『新訳』とか『入門編』とかではなく、
全くの『別物!』ですので注意が必要です。
デュマの原作が、
『男性主観が強すぎる!』とするならば、
こちらは逆に、
『女性主観が強すぎる!』作品で、
なんなら「反・三銃士」とか、
「アンチ!三銃士」とかの方が、内容にふさわしかったかも…。
(もっと言ってしまうと、自分の印象では、
『レディースコミック風・三銃士』
という感じです…)
原作に比べての「真逆」ぶりが凄いので、
原作が好きな人には、おすすめできません…。
逆に、原作がイマイチだった人、
「デュマの原作を読んだけど、
古いし、男性主観だし、アトスひどい、ミラディの言い分は?」
…なんて思った方には好評のようです…。…人それぞれですね…。
自分は女性ですが、原作が好き&アトスも凄く好きなので、
解釈の違いに、びっくりするばかりです。
この作品に比べたら、あの「飛行船三銃士」の映画の方が『原作に忠実!!』かも…??
↑それって逆に凄いかも…??
…という考えも浮かびましたが、
19世紀に書かれてから、170年以上、色んな国の、色んな人々に愛された原作の普遍性を思うと、
こちらの作品は、どのくらいの期間、どのくらいの人々に受け入られるのだろう…?
『本家』の原作に対しての、「亜流」「副産物」の域は出てないと思います。
(余談ですが、デュマの「三銃士」を読むなら、私は角川文庫版をおすすめします。)

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新・三銃士 ダルタニャンとミラディ<青年編> (講談社文庫) 文庫 – 2008/5/15
藤本 ひとみ
(著)
枢機卿・リシュリューを暗殺する。シュヴルーズ公爵夫人によって練られた大胆な陰謀。
それを察知したミラディは、リシュリューの宮殿に向かう。
一方、戦地に赴いていたダルタニャンは、何者かに銃撃される。弾丸は自軍のものだった。
真の敵の正体とは。過酷な運命の先にあるものとは? 壮大な物語の完結編。
それを察知したミラディは、リシュリューの宮殿に向かう。
一方、戦地に赴いていたダルタニャンは、何者かに銃撃される。弾丸は自軍のものだった。
真の敵の正体とは。過酷な運命の先にあるものとは? 壮大な物語の完結編。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/5/15
- ISBN-104062760630
- ISBN-13978-4062760638
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商品の説明
著者について
藤本 ひとみ
長野県飯田市生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に裏打ちされた歴史小説や、
犯罪心理小説で脚光を浴びる。フランス革命期からナポレオン帝政期を主題にすえた
作品群で高い評価を得た。フランス政府観光局親善大使をつとめ、現在同名誉委員、
在フランス・ナポレオン史研究学会会員。ブルゴーニュワイン騎士団騎士。
著書に『侯爵サド』『聖戦ヴァンデ』『ノストラダムスと王妃』『ナポレオ
ンに選ばれた男たち』『皇帝ナポレオン』『令嬢テレジアと華麗なる愛人たち』
『シャネル』『ナポレオンに学ぶ20の仕事力』など。
長野県飯田市生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に裏打ちされた歴史小説や、
犯罪心理小説で脚光を浴びる。フランス革命期からナポレオン帝政期を主題にすえた
作品群で高い評価を得た。フランス政府観光局親善大使をつとめ、現在同名誉委員、
在フランス・ナポレオン史研究学会会員。ブルゴーニュワイン騎士団騎士。
著書に『侯爵サド』『聖戦ヴァンデ』『ノストラダムスと王妃』『ナポレオ
ンに選ばれた男たち』『皇帝ナポレオン』『令嬢テレジアと華麗なる愛人たち』
『シャネル』『ナポレオンに学ぶ20の仕事力』など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/5/15)
- 発売日 : 2008/5/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 4062760630
- ISBN-13 : 978-4062760638
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,074,959位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,458位講談社文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年5月23日に日本でレビュー済み
子供の頃、児童向けに簡略された「三銃士」を読んで、興奮に胸躍らせた記憶がある。
後年、原著に近い、正式な「三銃士」を読もうと思い、岩波文庫を購入したが、字の細かさと訳の古くささに辟易して、中途で投げ出してしまった。
今回、藤本ひとみが意訳?再構築した「新・三銃士」を読了したが、非常に読みやすく、立て板に水のごときストーリー展開ではあるのだけれど、こんなにも「軽い」物語だったのかなあと、ちょっと複雑な思いである。
元々が単純な冒険活劇なのだ、といわれてしまえば、それまでかもしれないが、一時期流行った「シドニイ・シェルダンもの」に通じるような空虚さが、個人的にはむなしい気持ちになる。
しかし、藤本ひとみという人は、こういう仕事をやらせるには、まさに適任なのであろう。中世の歴史物を、現代人にもわかりやすく、読みやすく再構築する。本人の深い考察だのなんだの、難しいことはいわず、だれでもそれなりに楽しめるし、ちょっとした教養にもなる。もちろん、塩野七生のローマもの、ルネッサンスものなどとは較べるべくもない。
まあ、それできっちりと藤本ファンを掴んでいるのだろうから、外野がどうこう言うことではないのであろうが。
後年、原著に近い、正式な「三銃士」を読もうと思い、岩波文庫を購入したが、字の細かさと訳の古くささに辟易して、中途で投げ出してしまった。
今回、藤本ひとみが意訳?再構築した「新・三銃士」を読了したが、非常に読みやすく、立て板に水のごときストーリー展開ではあるのだけれど、こんなにも「軽い」物語だったのかなあと、ちょっと複雑な思いである。
元々が単純な冒険活劇なのだ、といわれてしまえば、それまでかもしれないが、一時期流行った「シドニイ・シェルダンもの」に通じるような空虚さが、個人的にはむなしい気持ちになる。
しかし、藤本ひとみという人は、こういう仕事をやらせるには、まさに適任なのであろう。中世の歴史物を、現代人にもわかりやすく、読みやすく再構築する。本人の深い考察だのなんだの、難しいことはいわず、だれでもそれなりに楽しめるし、ちょっとした教養にもなる。もちろん、塩野七生のローマもの、ルネッサンスものなどとは較べるべくもない。
まあ、それできっちりと藤本ファンを掴んでいるのだろうから、外野がどうこう言うことではないのであろうが。
2017年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20年以上前から藤本先生の小説が大好きで、色々読んでますが歴史物には詳しくなくても毎回とても読みやすく今回も私は楽しく読めました!
前回の「新・三銃士 少年編」を読んだら続きが気になり購入しましたが、最後までハラハラドキドキで、後半はアラミスがいて本当に良かったと思わずにはいられませんでした。
三銃士の原作もあまり知らないので気にする事もなく一気に読み切れました。
さすが藤本先生は書き方も、読ませ方も今も昔も変わらず上手いので私はオススメです。
前回の「新・三銃士 少年編」を読んだら続きが気になり購入しましたが、最後までハラハラドキドキで、後半はアラミスがいて本当に良かったと思わずにはいられませんでした。
三銃士の原作もあまり知らないので気にする事もなく一気に読み切れました。
さすが藤本先生は書き方も、読ませ方も今も昔も変わらず上手いので私はオススメです。